クルーズ船の告発動画、岩田教授を手引した高山医師が事実や誤りを解説 「悲惨」動画は削除

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2020年02月20日 12:02  BIGLOBEニュース

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画像は高山義浩氏のFacebookスクリーンショット

横浜港に停泊中のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」内の感染対策を「悲惨」と告発した感染症の専門家・神戸大学の岩田健太郎教授の動画が波紋を広げている。岩田教授の乗船を取り計らった高山義浩医師は、「下船していく乗客の方々、現場で頑張っている方々を追い詰めかねない内容」だとして、事実や誤りについて解説した。


岩田教授は、「ダイヤモンド・プリンセスはCOVID-19製造機。なぜ船に入って一日で追い出されたのか。」という動画をYouYubeに投稿。船内では「グリーンもレッドもグチャグチャ」で感染症対策の基本がなされておらず、「常駐してるプロの感染症対策の専門家が一人もいない」と見聞きした状況を説明した。また、進言しても厚労省の官僚たち聞き入れてもらえず、「出ていきなさい」言われ1日で退出することになったとしている。


岩田教授が船内に入れるよう提案した高山医師は、この告発動画が「下船していく乗客の方々、現場で頑張っている方々を追い詰めかねない内容」だとして、事実や誤りについてFacebookで解説。高山医師によると、岩田教授が船内にいたのは「2時間弱」であり、「ご覧になったのは、ラウンジ周辺のみ」と認識していると説明した。


その上で、「ダイヤモンド・プリンセスの中はグリーンもレッドもグチャグチャになっていて、どこが危なくてどこが危なくないのか全く区別かつかない」という岩田教授の発言については、「グチャグチャ」という表現が誤解を与えると指摘。「実際はゾーニングはしっかり行われています。完全ではないにせよ・・・」と説明した。「感染対策するプロが一人もいなくなる」という部分については、「これは間違いです。毎日、感染症や公衆衛生を専門とする医師が乗船して指導しています。ご存じなかったんだと思います」と訂正した。


また、岩田教授が進言を受け入れてもらえず退出することになったことについては、現場は「DMATや自衛隊、検疫所など多様な組織が重層的に活動している特殊な環境」である上に、乗客の下船に向けたオペレーションの最中。そうした中で感染症の指導を始めたため、「現場が困惑してしまって、あの方がいると仕事ができないということで、下船させられてしまった」と説明した。また、高山医師は「政府を批判することは構いませんが、解決を与えないまま現場を恐怖で委縮させるのは避けてほしかったと思います」と述べている。


一方、岩田教授は20日6時過ぎに動画を削除。「ご迷惑をおかけした方には心よりお詫び申し上げます」「これ以上この議論を続ける理由はなくなったと思います」と謝罪した。


このニュースに関するつぶやき

  • やっぱりそうだったか。ちょっと動画を見ただけでも胡散臭さが漂うヤツだったからな。こういう動画を、検証もせずに流したマスコミも同罪だな。
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