トヨタRAV4、スズキ・ジムニーだけじゃない! 春の人気トップはどの車種に? オートスポーツweb的オススメ国産SUV 5選

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2020年02月21日 08:11  AUTOSPORT web

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トヨタ新型RAV4
SUV人気は、2020年も継続していくだろう。国内では、2019年の主役だったと言っても過言ではないトヨタRAV4とスズキ・ジムニーの人気は継続中。2020年1月に開催された東京オートサロンの会場でも、この2台のカスタム車両が目立っていた。

 そして、ここに来て人気ランキングの上位に名を連ねてきたのがダイハツ・ロッキー&トヨタ・ライズ。“ちょうどいい”サイズや扱いやすさが評価されているのだろう。

 今回はオートスポーツweb的に今後の動向から目が離せない国産SUV5台をチョイス。それぞれの“見せ場”を掘り下げながら、紹介していこう。愛車選びの参考になれば幸いだ。

* * * * * * * *
■トヨタ RAV4

 世界的なSUVブームが続くなか、2019年4月に5代目にフルモデルチェンジを実施したトヨタRAV4。最新のパワートレインとプラットフォームを採用し、広さや収納力というSUVとしての機能性をしっかりと押さえながら、求めやすい価格帯を実現。2019-2020年の日本カー・オブ・ザ・イヤーも受賞した、2019年を代表する1台といえる。

 エクステリアのデザイン性の高さも印象的だが、新型RAV4の最大のトピックは、世界初の4WDシステム『ダイナミックトルクベクタリングAWD』の採用だろう。

『ダイナミックトルクベクタリングAWD』は、走行状況に応じて前後トルク配分、後輪トルクを左右独立で制御することが可能。それに加えて、4WD走行が不要な状況下では後輪に動力を伝達させないディスコネクト機構が施されており、いわばFF状態となって燃費向上に貢献する。この機能は『G“Z パッケージ”』と『アドベンチャー』に装備されている。

 室内は印象相応の広さで、荷室の容量はクラストップレベルの580リッターを確保。後席は6対4分割可倒式で、荷室の床面を2段階に調節できる2段デッキボートを採用するなど、乗員人数や荷物の量に応じて、フレキシブルに対応してくれる。

 安全装備も合格点。全車に最新の予防安全パッケージ『Toyota Safety Sense』と車載通信機DCMを標準で装備する。また、トヨタスマートセンターと24時間365日通信が可能で、事故や急病時には専門オペレーターに繋がる。安心面の高さもうれしいポイントだ。

 モデリスタやTRDなどの純正ブランドをはじめ、新型RAV4に関連するアクセサリーパーツは数多く展開されている。2020年1月に開催された東京オートサロンの会場でも、カスタマイズされたRAV4が数多く見られたことからも、注目の高さが伺える。

 ボディカラーの多彩さも、新型RAV4の人気の要因のひとつ。通常のモノトーンはもちろん、2トーン仕様も個性的だ。車両価格帯は265万6500円〜388万8500円。

 このRAV4は2020年夏にはプラグインハイブリッド車が発売される予定だ。2.5リッターのエンジンに新開発の大容量リチウムイオン電池とモーターの組み合わせで、最高出力は302psを発生。0-60Mile(0-96km/h)加速は5.8秒を達成している。

 駆動用電池に蓄えた電力を最大1500Wの出力で家電などへ供給できる外部給電機能も装備されるとのこと。昨今、甚大化する災害への対応力も兼ね備えている。

公式サイト https://toyota.jp/rav4/index_a.html

■スズキ・ジムニー

 2018年7月に登場した4代目となるスズキ・ジムニー。発売から1年半以上が経過しているにも関わらず、今だに納期は1年前後かかるという、圧倒的な人気を誇っている。

 2020年1月の東京オートサロンの会場でも、トヨタRAV4に匹敵、もしくはそれ以上に目立っていたジムニー。カスタムのベース車両としては、益々伸び盛りだろう。

 搭載される1.5リッターターボエンジンは縦置きFRレイアウトで、フロントタイヤ後方に配置されることで、悪路での走行安定性を向上させている。加えて路面状況に合わせて2WDと4WDを任意に切り替えて走行することが可能だ。

 また左右輪のどちらかが空転した場合には、空転した車輪にブレーキが作動しエンジントルクを保持するブレーキLSDトラクションコントロールシステムが専用にチューニングされている。

 外観は角ばった唯一無二のスタイル。死角の減少に貢献しているAピラーのデザインや35mmの幅で調整できるチルトステアリングなど、各所にドライバーフレンドリーな設計が施されている。

 角ばったエクステリアと呼応するように、内装も直線的でシンプルなデザインを採用。荷室は後席を前倒しすると、最大で容量は352リッターまで広がる。9.5インチのゴルフバックを横にふたつ置くことができる広さなので、活用度は高い。

 また、荷室の床面にはリッド開閉式のボックスが設けられていて、工具や運転用シューズなどを入れておくのにピッタリだ。

 安全面では一部グレードを除き、スズキセーフティサポートが標準装備される。標識認識機能は、走行中に単眼カメラが認識した最高速度、はみ出し通行禁止、車両進入禁止、補助標識「終わり」の標識に反応し、ブザー音とメーター内表示でドライバーをアシストしてくれる。

 このほか衝突被害軽減ブレーキや誤発進抑制機能など、スタンダードとなりつつある先進安全機能も採用された。

 RAV4と同じく、ジムニーのボディカラーのバリエーションも豊富な展開。モノトーン9色、2トーンルーフ4パターンの全13色が用意されているため、選ぶ楽しさが広がる。車両価格は148万5000〜187万5500円だ。

 モデルライフの長い、ジムニーのことなので、今後は特別仕様車も順次登場するだろう。まだまだ話題は尽きない。

 このジムニーについては、オートスポーツwebのYouTubeチャンネルでも取り上げているので、ぜひチェックを。





公式サイト https://www.suzuki.co.jp/car/jimny/

■ダイハツ・ロッキー

 2019年11月に登場したダイハツ・ロッキー(兄弟車:トヨタ・ライズ)も販売が絶好調だ。販売台数でリードしているのは、ライズだが、ここではロッキーを押したい。窪田正孝さんが出演するインパクトのあるテレビCMをご覧になった方も多いだろう。

 ロッキー、ライズともデビュー時に提示したメーカーの目標販売台数を大きく上回っている。人気の最大の要因は、なんといっても“ちょうどいいサイズ感”だろう。全長3395mm、全幅1695mm、全高1620mmの5ナンバーボディは、とってもコンパクトだ。だが見た目とは裏腹に、車内は広々としている。

 運転席はSUVらしくアイポイントが高いため前方の視認性は高く、左右のホールド性が高いシート形状で座り心地も快適だ。後席空間も窮屈さは皆無。前後席の間隔が900mmほど確保されているので、大人でも足元のゆとりを感じることができる。

 そして、注目は創意工夫にあふれた荷室だ。フル乗車時でも容量は369リッターを確保。日常の買い物から、アウトドアスポーツやキャンプの荷物も積み込める。容量80リッターの床下アンダーボックスと上下2段階に選択できるデッキボードを使えば、背の高い荷物も悠々と積載できる。

 安全面においては10の予防安全機能と7つの運転サポート機能を含む『次世代スマートアシスト』を装備する。

 隣接する車線の死角領域を走る車両を検知するブラインドスポットモニターと、後方を横切る車両を検知するリヤクロストラフィックアラートが新たに追加されたこともトピックだ。

 ロッキーのグレード展開は『L』『X』『G』『Premium』の4つで、全車に1.0リッターターボエンジンが搭載される。

 ボディカラーはRAV4やジムニーには及ばないが、ポップなカラーリングが揃っていて、モノトーン8色と2トーン3色の計11色が用意される。ロッキーの車両価格帯は170万5000円〜242万2200円と求めやすいため、春先にマイカーデビューを考えている方はぜひチェックしてみてほしい。

公式サイト https://www.daihatsu.co.jp/lineup/rocky/

■ホンダ・ヴェゼル

 2013年12月に発売されたホンダ・ヴェセルは、SUV人気のパイオニア的存在で、2019年SUV新車販売台数で第1位を獲得するほど、今なお高い人気をキープしている。

 デビューから6年を経過したなか、数々の特別仕様車が登場してきたが、2019年11月にはホンダの純正アクセサリーを装着したコンプリートカーブランド『Modulo X』シリーズの『ヴェゼル ツーリングModulo X 』と『ヴェゼルハイブリッド Modulo X』の2台の特別仕様車が登場した。

 ベース車両は、ガソリン車が『ツーリング Honda SENSING』、ハイブリッド車は『ハイブリッドRS Honda SENSING』で、両車ともに最上級グレードだ。これらをベースに、フロントグリルをはじめとしたエクステリアは専用デザインとなり、サスペンションやアルミホイールも専用設計のパーツが投入されたのが、『Modulo X』だ。

 内装は黒を基調としたスポーティなパッケージでまとめられている。運転席には、専用スポーツシートを採用。このシートにはModulo Xのロゴが施され、シートヒーターも盛り込まれている。フロアカーペットマットにもModulo Xアルミ製エンブレムが施されるなど、細かい部分も見逃せない。

『ツーリング Modulo X』には1.5リッターVTECターボエンジンとCVTの組み合わせ、『ハイブリッド Modulo X』には1.5リッターDOHC i-VTECとi-DCDハイブリッドシステムに7速DCTの組み合わせとなる。それぞれに、Honda SENSINGが標準で装備される。

 ボディカラーはプレミアムクリスタルブルー・メタリック、プラチナホワイト・パール、プレミアムクリスタルレッド・メタリック、クリスタルブラック・パールの4色を用意。車両価格は、『ツーリング Modulo X』が352万8800円、『ハイブリッド Modulo X』は346万7200円(FF)、361万7900円(4WD)だ。

公式サイト https://www.honda.co.jp/VEZEL/

■マツダ CX-30

 マツダ新世代商品群の第2弾として2019年10月に登場したCX-30。マツダSUV商品群“CXシリーズ”のCX-3とCX-5の中間的なポジションに位置付けられている。

 CX-30のボディサイズは、全長4395mm、全幅1795mm、全高1540mmとCX-5(全長4545mm、全幅1840mm、全高1690mm)よりも小柄だ。

 マツダお馴染みであるSKYACTIVエンジンが、2.0リッター直列4気筒直噴ガソリンエンジン『SKYACTIV-G 2.0』、1.8リッター直列4気筒直噴クリーンディーゼルエンジン『SKYACTIV-D 1.8』、2.0リッター新世代ガソリンエンジン『SKYACTIV-X 2.0』の3種類用意され、搭載されるエンジンによってグレードが分かれる。

 AWDシステム『i-ACTIV AWD』も強化され、タイヤの動きやGセンサーから走行状態をリアルタイムに検知し、自動的なトルク配分を通じてスムーズな走りを実現している。

 外観は“書道の筆づかい”の動きから着想を得ており、シンプルかつ曲線的なフォルムが特徴だ。外観とともに内装も上質さとシンプルさが両立されている。黒系でまとめられた内装色が多いなか、CX-30の内装色はチャコール、グレージュ、ピュアホワイトブラックの4色から選択可能だ。

 CX-30の開発は、“音”にもこだわっている。静粛性はもちろんだが、人間工学に基づいたスピーカーの最適配置によって、上質かつ快適な音楽環境を実現している。どの座席でも、ダイナミックでクリアな音質を満喫できるという。

 その他、悪路からのスムーズな脱出を支援するオフロード・トラクション・アシストや、居眠りを検知し警告する先進の予防安全技術などもしっかりと盛り込まれている。

 2020年1月16日には、新世代ガソリンエンジン『SKYACTIV-X』を搭載したグレードを3つ追加した。『SKYACTIV-X 2.0』のエンジンの最高出力は180ps、最大トルク22.8kgmを発生。モーターの最高出力は6.5ps、最大トルク6.2kgmの交流同期電動機を採用している。

 CX-30の『SKYACTIV-X』搭載グレードの車両価格は、329万4500円〜371万3600円、シリーズ全体では239万2500円〜371万3600円となっている。

公式サイト https://www.mazda.co.jp/cars/cx-30/

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