Pixel 4、Android 11から新ジェスチャー操作追加 早くもPixel 5のリーク情報が拡散?

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2020年02月21日 12:42  リアルサウンド

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Googleストア「Google Pixel 4」公式ウェブページより

 Googleが製造するスマホシリーズPixelはiPhoneキラーとも言われることがあり、その動向が注目されている。同シリーズの最新スマホPixel 4/4 XLには、ジェスチャー操作機能であるMotion Senseが実装され話題となった。この機能に新しいジェスチャー操作が追加されるようだ。


(参考:Google Pixel 4に隠し要素! 本体ではなくパッケージに仕掛けられたギミックとは


・空中をタップできるように
 スマホ開発者向けニュースメディア『xda developers』は19日、Pixel 4/4 XLに新しいジェスチャー操作が追加されたことを報じた。新操作は、同スマホにGoogleが19日にリリースした最新Android OS「Android 11」の開発者向けプレビュー版をインストールできるようになったことで明らかになった。具体的には、同スマホのディスプレイ真上の空中をタップするように手をかざすと、音楽の再生と一時停止が可能となる。


 新しいジェスチャー操作のほかに、既存のジェスチャー操作の感度が向上したことも確認された。感度が向上したことにより、ジェスチャー操作を大げさにすることなく自然に実行できるようになった。Motion Senseの感度に関しては、技術コミュニティの一部から不評が上がっていたので、今回の改善によって同コミュニティからの評価が上がることが期待されている。


 Motion Senseについては、Pixel 5がリリースされるまでアップデートがないのではないかと、多くのコミュニティが予想していた。こうしたなかで行われた今回のアップデートからは、Googleが同機能を重視しているというメッセージを読み取ることができるだろう。


・Android 11は5G対応
 Android 11開発者プレビュー版のそのほかの追加機能に関しては、19日付のAndroid開発者向け公式ブログ記事でまとめられている。同OSには多数の新機能が実装されたが、もっとも注目すべきはOSレベルでの5G対応だろう。同OSの通信機能は5Gにおいても最適化されるように設計されており、快適に4K動画や5Gを意識したハイエンドなスマホゲームを楽しめる、とのこと。


 スマホのディスプレイ大型化に伴ってデザインが多様化したトレンドにも、OSレベルで対応する。具体的にはフロントカメラがディスプレイ内に小さな穴のように配置されたパンチホールディスプレイ、さらにはスマホの縁までディスプレイを拡大したウォーターフォールディスプレイに最適化できるようになった。


 コミュニケーション機能も強化されている。例えば、ユーザがよく使うSNSにおけるチャットがすぐに見つけられるようになり、通話中にもチャットが使えるようになった。


 そのほかにはAIの一種である機械学習機能が拡張され、プライバシーとセキュリティも強化された。もっともAndroid 11はまだ開発者向けプレビュー版なので、今後さらに機能が変更・追加される可能性がある。


・Pixel 5ではバッテリーシェア実装?
 Pixel 4/4 XLの新機能が確認された一方で、早くもPixel 5に関する情報が流布している。Google専門ニュースメディア『9to5Google』は17日、Android OSのソースコードからPixel 5の存在を示唆するものが見つかったことを伝える記事を公開した。Androidはソースコードの閲覧が可能なオープンソースとして開発されており、ソースコード等の情報はAndroid Open Source Project(略してAOSP)というサイトから確認できる。このサイトからソースコードを確かめたところ、「Pixel 5 with 4.19」という箇所が発見されたのだ。もっとも、この箇所は後に「an arm64 device with 4.19」に書き換えられた。


 また、9to5Googleは6日付の記事でAndroidに使われている2Dグラフィックライブラリから未知のスマホモデルの存在を示唆する3つのコードネームが発見されたことを報じた。そのコードネームとは「sunfish」「Redfin」「Branble」の3つであり、このうちsunfishがPixel 3aの後継機「Pixel 4a」であると推定でき、残る2つがPixel 5とPixel 5 XLかも知れない、と述べている。


 さらに、9to5Googleは19日にAndroid 11開発者向けプレビュー版から「バッテリー共有」と名付けられたメニューを発見したことも報じている。このメニューとともに、明らかにバッテリー共有を図解していると思われる画像も発見された。そして、バッテリー共有に関係するソースコードを掘り下げていくと、「Redfin」というコードネームが見つかったのだ。以上の一連の報道から、Googleはほぼ確実にPixel 5の開発を進めており、バッテリー共有機能を実装することを目指している、と結論できる。


 Motion Senseとバッテリー共有は、どちらも現時点でのiPhoneシリーズにはない機能である。こうした機能を強化あるいは追加することによって、GoogleはPixelシリーズをより鮮明にiPhoneキラーとして位置づけることを目指しているのだろう。


(吉本幸記)


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