「ヴィクトリアズ・シークレット」米投資会社が買収、L brands創業者はCEO退任へ

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2020年02月21日 15:33  Fashionsnap.com

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VICTORIA'S SECRET 公式サイトより
アメリカ現地時間2月20日、L brandsがランジェリーブランド「ヴィクトリアズ・シークレット(VICTORIA'S SECRET)」の過半数株を米投資会社シカモアパートナーズに売却することを発表した。ヴィクトリアズ・シークレットの企業価値は11億ドル(約1,231億円)。売却に伴い、L brandsのレスリー・ウェクスナー(Leslie Wexner)氏はCEOを退任し、名誉会長に就く。

>>「ヴィクトリアズ・シークレット」親会社CEOが株式売却の方針、米WSJが報道

 シカモアパートナーズは、ヴィクトリアズ・シークレットの株式55%を取得。残りの45%はL brandsが保有する。今回の取引により、ヴィクトリアズ・シークレットを構成する3ブランド「ヴィクトリアズ・シークレット ランジェリー(Victoria's Secret Lingerie)」「ヴィクトリアズ・シークレット ビューティー(Victoria's Secret Beauty)」「ピンク(PINK)」はL brandsから切り離され非公開会社となる。シカモアパートナーズは、ヴィクトリアズ・シークレットをかつて歴史的に成長し利益をあげたレベルまで回復させ、市場をリードするビジネスへと再活性化することに注力していくという。なお、L brandsは今後、最も収益の高いボディケアブランド「バスアンドボディワークス(Bath and Body Works)」の経営にフォーカスする。

 ウェクスナー氏はL brandsを1963年に創業して以来57年間にわたりCEO職を務め、ヴィクトリアズ・シークレットや「アバクロンビー&フィッチ(Abercrombie & Fitch)」を成功させた。その功績から「小売の帝王」とも呼ばれてきたが、ヴィクトリアズ・シークレットの近年の業績不振のほか、未成年者に対する性的虐待の疑いで起訴された実業家ジェフリー・エプスタイン(Jeffrey Epstein)被告と長年の交流を報じられたことから批判を浴びていた。また、最高幹部のエド・ラザーク(Ed Razek)が2018年にトランスジェンダーやプラスサイズのモデルをショーに起用しないと発言したことが物議を醸し、下降傾向にあった地上波でのショーの視聴率が急低下。昨年は、1995年から20年以上続けてきた年末恒例のショーを中止した。なおCEO後任には、バスアンドボディワークスでCEOに昇進したAndrew Meslow氏を任命。L brandsは新体制により、負債削減とバスアンドボディワークスの成長の継続を目指す。

【あわせて読みたい】「ヴィクトリアズ・シークレット」年末恒例のショーは開催中止に、海外メディアが報道

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