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フェブラリーSは「手薄」なメンバー。ならば地方馬にもチャンスあり

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2020年02月22日 06:32  webスポルティーバ

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ダービージョッキー
大西直宏が読む「3連単のヒモ穴」

 中央競馬の今年最初のGIフェブラリーS(ダート1600m)が、第1回東京開催の最終日(2月23日)に行なわれます。

 昨秋からのこの季節は、JBCクラシック(11月4日/浦和・ダート2000m)、チャンピオンズC(12月1日/中京・ダート1800m)、東京大賞典(12月29日/大井・ダート2000m)、川崎記念(1月29日/川崎・ダート2100m)と、地方交流重賞を含めて、ダート界の頂点を争うGIレースが続きます。

 フェブラリーSもそのひとつですが、今年はチャンピオンズCで1、2着だったクリソベリル、ゴールドドリームが、サウジC(2月29日/サウジアラビア・ダート1800m)に参戦するため、不在となりました。

 そして、JBCクラシックの勝ち馬チュウワウィザードも、チャンピオンズC(4着)のあと、川崎記念(1着)に向かって回避。東京大賞典を制したオメガパフュームも、左回りを嫌ってか、今年はフェブラリーSに駒を進めてきませんでした。

 さらに、GIII東海S(1月26日/京都・ダート1800m)でインティ(牡6歳)を完封したエアアルマスも、レース後に骨折が判明。現役のGIクラスの馬や勢いのある馬がほとんど出てこない状況となり、連覇を狙うインティに「今年も人気が集まるのだろう」と思っていました。

 ところが、東海Sの翌週に行なわれたもうひとつの前哨戦、GIII根岸S(2月2日/東京・ダート1400m)において、ものすごい馬が出てきましたね。初ダートの一戦で、圧巻のパフォーマンスで勝利を飾ったモズアスコット(牡6歳)です。

 個人的にはレース前から、体型に力強さがあるし、調教でもパワフルな動きを見せているので、「ダートもこなせるだろう」と思っていました。とはいえ、どんなにいい馬でも、初めてのダート戦、それも重賞となると、さすがに勝ち負けを演じるのは難しいもの。正直、レース本番では「ダートに対応できることをある程度見せてくれれば、フェブラリーSでもチャンスが出てくるかな」ぐらいの気持ちで見ていました。

 それが、強烈な末脚を披露しての快勝。その勝ちっぷりには、素直に脱帽です。

 本質的には叩き良化型の馬なので、根岸Sの時はそれほど出来がいいようには見えませんでした。スタートで出遅れたところで、「厳しいな」と思ったのですが、もはやそんなことは関係ないほどの強さでした。

 初めてのダート戦であんな勝ち方ができるとなると、素の実力も、ダートの適性も、他とはまったく次元が違った、ということなのでしょう。

 その昔、クロフネが初ダートのGIII武蔵野S(東京・ダート1600m)を圧勝。その勝ちっぷりには、「次のGIも何とかしてしまうだろう」と思わずにはいられないほどの衝撃を受けましたが、モズアスコットの走りからも、それに近いものを感じました。有力馬の1頭と考えていいと思います。

 そもそも、休み明けで初ダートという難しい一戦にもかかわらず、クリストフ・ルメール騎手が乗っていたことを考えれば、管理する矢作芳人厩舎としては、当初から「ダートでも相当走る」という確信を持っていたのでしょう。

 矢作厩舎は過去に、スーパーホーネットとグランプリボスでフェブラリーSに挑戦して失敗したことがあります。その時の経験や感触が、今回のモズアスコットの挑戦に生かされたのかもしれませんね。

 ともあれ、突如現れた格好のモズアスコットに、このままダートのビッグタイトルを持っていかれてしまっては、ずっとダート路線で覇権を競ってきた馬たちにとっては面白くないでしょう。

 連覇を目指すインティとすれば、なおさらです。昨年のこのレースを勝って以来、勝ち星からは遠ざかっていますが、今回は復活への準備をしっかりと整えてきた印象があります。

 また、モズアスコットはたしかに強力なライバルですが、むしろインティにとっては、そんなライバルの存在がいいほうに働くかもしれません。

 インティの持ち味は、先行した時のしぶとさです。もしモズアスコットがいなければ、おそらくインティは、すべての馬から目標とされる競馬を強いられたことでしょう。そうすると、共倒れ覚悟でプレッシャーをかけてくる馬も出てきて、昨年のようなマイペースでレースを運ぶことは端から望めなかったと思います。

 昨年も1番人気でしたが、その時もゴールドドリームという人気を分ける存在がいて、ゴールドドリームが中団で構えてくれたことで、インティは楽なペースで逃げ切ることができました。

 同様に、今年もモズアスコットという強力なライバルが現れてくれ、他の陣営のマークは、それぞれに分散されるはずです。そうすれば、インティは昨年と同じく、マイペースの逃げによる強い競馬を披露することができるかもしれません。

 前走の東海Sでは、珍しく道中で中団を追走。徐々に押し上げていく形で3着にとどまりました。レース前からテンションが高く、”出していくと、本番へ向けて変なクセをつけてしまいそうで、あえていかなかった”――そんなふうに見えました。

 しかし今回は、鞍上の武豊騎手も勝ちにこだわって、強気に(ハナを)主張してくると思います。それなら、連覇への期待は十分に持てるのではないでしょうか。

 さて、今年のフェブラリーSは「手薄」と冒頭で触れましたが、地方馬が3頭、一時的に中央へ転厩してきたブルドッグボス(牡8歳)を含めると4頭も出走してくる点からも、中央馬の層の薄さがうかがえます。

 そこで、今回の「ヒモ穴馬」には地方馬、大井競馬生え抜きのモジアナフレイバー(牡5歳)を抜擢したいと思います。

 昨年末の東京大賞典では、地方馬が2、3着に食い込んできましたが、ゴール前でゴールドドリームに競り勝って3着を勝ち取ったのが、モジアナフレイバーでした。

 中央馬相手の地方交流GIでは、その3着が最高着順ですが、昨春の帝王賞(大井・ダート2000m)で5着、昨秋の南部杯(盛岡・ダート1600m)でも4着と健闘。どのレースでも、最後まで確実に伸びてくる末脚が光っていました。

 こういうタイプの馬は、初めての東京でいい面が引き出されるのではないか、そんな希望が膨らみます。もしそうなれば、2011年のレースで2着に入ったフリオーソ以来となる、地方馬の馬券圏内(3着以内)に入る好走があっても不思議ではありません。

 だいたい、今年はダートGIでの好走歴がある馬が数えるほどしかいない、というメンバー構成です。ならば、東京大賞典でゴールドドリームに先着したモジアナフレイバーは、実力上位と見ていいでしょう。

 もちろん、このモジアナフレイバーより実績があって、東京大賞典2着のノンコノユメ(せん8歳)にも同様のチャンスがあると思いますが、今回は年齢的な上昇度と、生え抜きの地方馬によるフェブラリーS挑戦という”ロマン”を加味して、モジアナフレイバーにより大きな期待をかけてみたいと思います。

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  • フェブラリーSのCMが、中山金杯の勝馬を教えていたCMと同じパターンなんやけど(・∀・)クルンカ!? クルノンカーexclamation ��2
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