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日本に来て驚いた「ながらスマホ」外国人の高校生が見た通学風景 「自転車の保険があるんですね」

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2020年02月22日 07:00  ウィズニュース

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写真母国にいたときは、電車にも自転車にも乗っていなかったという二人の外国出身高校生
母国にいたときは、電車にも自転車にも乗っていなかったという二人の外国出身高校生

辞書に載っていない日本語。驚いた日本人の行動。そんな外国人の「分からないこと(もやもや)」を、日本語にまだ慣れていない人に聞いてみました。神奈川県の高校に通う2人の外国出身者が驚いたのが「ながら運転」です。「あれ、とても危ないですよね」。2人には母国では考えられないカルチャーショックがあったようです。外国人出身者も分かりやすい「やさしい日本語」で解説します。(朝日新聞経済部記者・藤崎麻里)

【外国人に説明できる?】「ちゃぶ台返し」ビジネスで使いがちな表現「やさしい日本語」にするとこうなった

きょうのことば
ながら運転……自転車や車を運転するときに、スマートフォンで電話したり、ゲームしたりすること。とても、あぶないです。

話をしてくれた人
ペルー出身の高校1年生、なかんだかれあゆみさん(17歳)……2018年に日本に来て、家族と一緒に暮らしています。
スリランカ出身の高校1年生、クマ−ラゲー・サチニさん、通称サッチャンさん(18歳)……スリランカの学校から日本の高校に来て、日本の高校で勉強しています。
2人は高校に通うだけではなく、土曜日にはCEMLA(セムラ)で日本語を勉強しています。CEMLAは、県立高校と相模女子大学、NPO多文化共生教育ネットワークが作っている教室です。主に中学生と高校生に、日本語や学校の勉強を教えたり、どんな学校に行くとか、どんな会社に行くかなどを相談したりしています。

自転車が多くてびっくり
二人は「自転車保険」について書いた記事を読みました。 日本のいろいろな町では、いま、自転車に乗る人は「自転車保険」に入らなければいけない、と決めていると書いてあります。

――記事でわからないところ、ありましたか?
サッチャンさん:ちょっと難しいところがあります。保険ってなんですか?

――保険は、保険に入っている人たちがみんなで少しずつお金を払って、事故や火事があったときに、そのみんなが払ったお金から、必要なお金をもらう……英語ではinsuranceです。
サッチャンさん:ああ! 知っています。

――日本では、自転車の事故のための保険もあります。
サッチャンさん:「自転車の保険」があるんですね。きいたことがありませんでした。
あゆみさん:私も初めて聞きました。

――スリランカやペルーでは聞いたことがなかったのですね。
サッチャンさん:そういうのはないと思います。
あゆみさん:ペルーでも聞いたことがありません。ペルー人はあまり自転車を使わないです。

――ペルーは坂が多いと思いますからね。
あゆみさん:(うなずきながら)みんな車を一番使います。

自転車の保険がある!
サッチャンさん:日本では電車を使うことが多いです。スリランカではあまり電車にも乗っていませんでした。
日本で初めて電車に乗るの、本当に難しかった。(時刻表の見方が)わからなかったので、駅にいるおばあさんとかに「次の電車いつですか」と聞きました。みんな教えてくれました。でも、事故があって1時間遅れたときは、私は理由が分からなかったので、ずっと電車を待っていました。1人で乗ったり降りたりすることができる自信がつくまでに1カ月かかりました。今は大丈夫です。

――今回の記事には、いま2人が住んでいる神奈川県では、自転車の保険に入らなければいけないというルールができました、と書いてあるんですよ

2人:そうなんですか!知らなかったです!

サッチャンさん:自転車の保険、初めて聞きました。日本のみんな、自転車にすごく乗るから、そうかとも思いました。

あゆみさん:いま通っている日本の県立高校だと、自転車に乗っている人が多くて驚きました。高校の生徒の85%が使っています。でも近くの道が狭い。だから事故がたくさんあります。昨年も、今年も事故がありました。2日前にも生徒が、車との事故で足をけがしたばかりです……。

――自転車事故は二人にとって身近な問題なんですね。

あゆみさん:はい。日本では自転車に乗りながら、スマートフォンで話していたり、イヤホンで音楽を聴いたりしている人がいたことにも驚きました。

――それは「ながら運転」ですね。

あゆみさん:あれ、とても危ないですよね。私は日本でも、自転車に乗っていません。学校で自転車の安全運転教室はありましたが、男性の自転車の運転は本当に速いし……。保険に入るのは大切、と思いました。


 ◇  ◇  ◇
日本の生活に関係があるニュースは、外国から日本に来たばかりの人にとっても、大切です。でも難しい日本語や社会的な背景の違いもあってなので、外国から来たばかりの人には、ニュースの内容はあまり伝わっていないようです。
今回は保険の話でしたが、保険だけではなく、日本で自転車に乗るとき「2人乗りはしてはいけません」「道の右側と左側、どちらを走りますか」といった、「(日本の)交通ルールの違いを『知らなかった』という人もいます」(CEMLAを運営するNPO法人多文化共生教育ネットワークかながわの高橋清樹事務局長の話)と聞きました。
私たちは生活に役立つニュースも「やさしい日本語」で伝えていきます。

  ◆

【withnewsやさしい日本語ニュース】
日本で暮らす外国人が増えるなか、情報をなるべくシンプルに、誰にでも分かりやすくした「やさしい日本語」で、毎週土曜日に配信しています。
辞書に載っていない日本語や、びっくりした外国人の行動……、日本人と外国人の「もやもや」をほぐすと、今の日本が見えるかもしれません。
「#となりの外国人」であなたのエピソードをツイートして、おしえてください。

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