低用量アスピリンにより子癇前症を予防できる

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2020年02月22日 08:01  妊活・卵活ニュース

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子癇前症の予防
テキサス大学健康科学センター ヒューストン校の研究チームは、「American Journal of Obstetrics and Gynecology」にて、全ての妊娠中の女性において、低用量アスピリンにより子癇前症(しかんぜんしょう:妊娠期における高血圧や尿蛋白)を予防できると発表した。

妊娠期の女性に対して、子癇前症を予防するために、毎日、低用量アスピリン(アスピリン81mg)を服用することを推奨している。

子癇前症は、高血圧を特徴とする妊娠合併症であり、深刻な場合、母子の命をも脅かす。また、子癇前症の危険因子は、糖尿病、慢性的な高血圧、自己免疫疾患などの高い危険因子から35歳以上、肥満などの中程度の危険因子に至るまで、極めて一般的といわれる。

妊娠期のアスピリン服用による子癇前症の予防効果
研究チームは、2016年9月から2019年7月に掛けて、妊娠高血圧のためにChildren's Memorial Hermann Hospital(米ヒューストン)に入院した女性164人を対象に、妊娠期のアスピリン服用による子癇前症の予防効果を検証した。

妊娠初期に母親が、妊娠12週目までに低用量アスピリン(アスピリン81mg)の服用を始め、毎日、アスピリンを服用した場合、子癇前症を予防できると認められた。

米国産科婦人科学会(ACOG)は、特に、1つ以上の疾患をもち、危険因子が高い女性は、子癇前症の予防を目的に妊娠中は、毎日、低用量アスピリンの服用を検討するように推奨する。

ただし、非ステロイド性抗炎症薬に対するアレルギー、膣出血がある女性は除かれる。また、アスピリン服用に伴い、分娩後出血や胎盤剥離などのリスクは増加しないという。

(画像はプレスリリースより)

UT Health

このニュースに関するつぶやき

  • 血栓症予防ですでに行われている。子癇前症は妊娠中毒症の最増悪、中毒症の一部の症状は明らかに血栓によるものなのである程度の予防効果があるというのは納得できる。(つーか当たり前)
    • イイネ!7
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