フォートナイト、“スパイ”テーマのチャプター2シーズン2開幕　あのマーベルキャラとのコラボも

　世界的な人気を博するバトロワゲーム『フォートナイト』の新シーズンが始まった。前シーズンは新チャプターに突入してマップが一新された一方で、武器をはじめとしたゲームシステム自体は原点回帰とも言えるシンプルな構成に整理された。今シーズンは、打って変わって前例のない要素が盛り込まれるようだ。そして、あのマーベルキャラとのコラボも実現した。

（参考：三代目JSB・ELLY、全豪オープン主催『フォートナイト』世界大会に出場　トリオで総合8位の快挙）

・新要素が盛り沢山の新シーズン
　エピックゲームズが提供するバトロワゲーム『フォートナイト』は20日、チャプター2シーズン2にアップデートした。今回のアップデートではマップに大きな変化はなかったものも、多数の前例のない要素が盛り込まれた。そうした新要素の特徴を簡単に言えば、「スパイアクション」だ。今シーズンは、スパイ活動をテーマにしているのだ。

　まず、今シーズンでは「陣営の選択」という新要素が盛り込まれた。プレイヤーにはゴーストとシャドーのどちらかの陣営を選ぶことが求められる（陣営の詳細については後述）。スパイとして活動するプレイヤーが潜入することになる新しいスポットも多数追加された。期間限定オペレーションでは、こうした新スポットである敵の隠れ家に侵入する。

　隠れ家に侵入する際には、秘密の通路を使うことができる。もっとも、隠れ家には監視カメラや自動タレット（砲塔）が設置されているので、安全に侵入するにはこれらを無力化する必要がある。デコイグレネードや地雷を使い、さらには相手のエージェントに変装して侵入を有利に進めることもできる。

・あのお騒がせキャラが参戦
　新シーズン開幕に伴って公開されたバトルパスゲームプレイトレーラー動画を視聴すると、動画の最後でマーベルのキャラクターで映画化もされたデッドプールが唐突に登場する。今シーズンでは、デッドプールとのコラボが実現するのだ。

　アメコミ専門ニュースメディア『CBR.com』は20日、フォートナイトとデッドプールのコラボに言及した記事を公開した。その記事では同ゲームは有名キャラとのコラボ自体には慣れていると評され、その前例として映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』におけるアベンジャーズとサノスとのコラボ、また最近の事例としてハーレークインのスキンを使ったコラボを挙げている。そして、デッドプールとのコラボは驚きではあるものも、このキャラの風貌と振舞いはカートゥーン調の明るいグラフィックデザインでありながらバトルロワイヤルを繰り広げる同ゲームの世界観に相応しいものだ、とコメントしている。

　期待が膨らむデッドプールとのコラボに関しては、ひとつの懸念がある。バトルパスを購入しても、デットプール関連アイテムが入手可能アイテムのなかに並んでいないのだ。US版Forbesが20日に公開した記事は、この懸念に関する対処策を紹介している。その記事によると、ロビー画面からバトルバスが購入できる隠れ家の画面に移動すると、その画面の奥に秘密の部屋に通じる換気口がある。換気口から秘密の部屋に入ると、デッドプールが書き残した手紙と謎のコンピュータが置かれている。このコンピュータにアクセスすると、デッドプールのウィークリーチャレンジが表示されるのだ。デッドプール関連アイテムを入手するには、このチャレンジをクリアすることが求められると見て間違いない。

・どちらの陣営を選ぶべき？
　前述したように、今シーズンから陣営を選べるようになった。陣営の選択によってゲームのプレイバランスが変化することはないと思われるが、選んだ陣営によって入手できるアイテムが異なってくる。両方の陣営のアイテムが欲しいところだが、悩ましいことに陣営の選択は後から変更できないのだ。

　フォートナイト専門ニュースメディア『Fortnite Tracker』は20日、同メディアが独自に実施した陣営の選択に関する調査の結果を報じた。その調査はTwitterを使った投票とSNS全般におけるセンチメント分析（あるテーマに関して、好意的な感情をもっているかどうかをSNSの内容から判断するデータ分析の一種）を使って行われたのだが、その結果は黒を基調としたスキンの陣営であるシャドーのほうが人気があった、とのこと。もちろんゴースト陣営も魅力的である、とも同メディアはコメントしている。

　ちなみに、隠れ家の画面にあるレトロなPCディスプレイをタップすると、両陣営が参加するイベントが告知されている。今シーズンの細かい作り込みを考慮すると、この両陣営が参加するイベントは大規模で前例のないものになるかも知れない。

　以上のようなチャプター2シーズン2の期間中は、ボンドシリーズの新作『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』の公開が重なると思われる。この映画に合わせた驚くようなイベントの実施も期待できるのではないだろうか。

（吉本幸記）