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93歳・石井ふく子さん「いつも現役」  ボランティアで手話パフォーマンスを支援

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2020年02月22日 13:20  AERA dot.

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写真真剣な表情で稽古を見守る石井ふく子さん=撮影・高鍬真之.
真剣な表情で稽古を見守る石井ふく子さん=撮影・高鍬真之.
「渡る世間は鬼ばかり」をはじめ、数々のホームドラマの名プロデューサーとして知られる石井ふく子さん(93)が、ボランティアで協力する手話パフォーマンスの舞台が22日幕を開ける。稽古を取材した。

【写真】石井ふく子さんと舞台「幸せのいれもの」の出演者

 2月中旬の昼下がり。渋谷区内の区民会館で、2月22、23日に東京・三越劇場で舞台「幸せのいれもの」(脚本・菊村禮)を予定している手話パフォーマンス劇団「はーとふるはんど」の立ち稽古が行われていた。

 石井ふく子さんは正面に座り、演者に鋭い視線を送っている。「もっと右を向いて」「手の位置はもう少し上」。主人公を演じる盲ろう者の桜井ようこさんにもダメ出しが続く。

 同劇団は元歌手の山辺ユリコさんが2002年に旗揚げ。ろうあ者を中心に約10人のメンバーがおり、公演には子供からシニア世代まで20人ほどの健常者も参加。さらに清水よし子、一谷伸江らベテランが花を添え、過去には田嶋陽子、藤田朋子、小林綾子、故・穂積隆信、昨年は山田邦子がコーラスグループを率いて舞台をにぎわせた。

 石井さんは4年前からボランティアで“監修”として協力。今年も立ち稽古初日から立ち会い、ゲネプロ、本番両日は劇場で見守る予定という。

「名前を出す以上、ちゃんと責任を持ってお芝居に向き合いたいんです。そうでないとお客様や演者さんに失礼でしょ」

 それにしても石井さんほどの大御所が、なぜボランティアで?

「盲ろう者の方たちがお芝居をするって、どれだけ大変なことか。健常者の何倍も何倍も稽古しないと、とてもじゃないけどできるものではありません。そのお手伝いができたら、と思って始めたんですよ」(石井さん)

 今回の舞台は芝居とミュージカルの2部構成。芝居は、10歳の“定年”を控えた老盲導犬をめぐり、視覚障害者の妻を支える健常者の夫の深い愛情と優しさをつづったヒューマンドラマだ。主人公・桜井さんのパートナーである盲導犬・スカイも出演する。

 実は、スカイは9歳。来年春の誕生日で“定年”引退の予定なので、桜井さんにとって実生活とも重なる。

 石井さんは、こう話す。

「今の時代、文明の利器で生活こそ便利になったけど、その半面、家族の絆、家族間の会話が少なくなってきてますよね。私は一人っ子で育ったこともあって、人と人の温かい気持ちや心を大事にしたくて、ずっと家族をテーマにしてきました。家族の幸せ、夫婦愛ってなんだろうって考えた時、幸せを感じる入れ物は結局は『心』だと思うんですね。本来、皆が持ってるはずなんだけど、ふたを開けるか開けないかは本人次第」

 御年、93歳。今年1月5日に放送された新春ドラマ特別企画『あしたの家族』(TBS系)のプロデューサーを務め、今年11月の大阪・新歌舞伎座、来年2月(!)は明治座の舞台で演出を手がける予定。ギネス世界記録に「世界最高齢の現役テレビプロデューサー」と登録されたのは14年。87歳342日だったが、その記録を今も更新中だ。

「『何歳になったからできない』という気持ちはないの。いつも現役なのね。そうやっていられるのも健康だからですね」

 石井さんは13歳の時に肺を患って約2年間、療養生活を送り、新東宝の女優になってからも過労のため入院。それだけに、健康管理は人一倍気を使っている。

「1カ月に一度、かかりつけの病院で内科と外科、お二人の先生に診ていただき、人間ドックは毎年必ず。自分で意識的に日々の健康管理をして、自覚症状がないかチェックするの。それが健康の秘訣(ひけつ)ですね」

(高鍬真之)

*週刊朝日オンライン限定記事

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