舞台挨拶には富野由悠季総監督、マスク役の佐藤拓也、マニィ・アンバサダ役の高垣彩陽、バララ・ペオール役の中原麻衣、デレンセン・サマター役の小山剛志、ベッカー・シャダム役の姫野惠二が登壇。キャスト陣が順番に挨拶していく中、姫野の番が回ってきた際に富野総監督が「今回の主役です」と紹介するシーンも。そんな富野総監督は本作のテーマソング「G」を歌うDREAMS COME TRUE を話題に挙げ「ドリカムには絶対負けちゃいけないぞという気持ちで、かなりプレッシャーがあります」と挨拶する。富野総監督が手がけた「∀ガンダム」がアニメデビュー作だった小山は「今、僕は52歳なので、いろんなことをやらせていただいてきて、そんなに緊張とかすることも無かったんですが、今日は久しぶりに緊張しますね(笑)。やっぱり生みの親の前ですし」とコメントした。
このほかテーマソング「G」が流れるエンドロールの映像で兼用の絵が使われていることについて富野総監督は「吉田美和さんのボーカルに負けないようにエンディングロールを作らなければならないという状況ながら、とにかく制作時間がないわけです。そのため、こういう形になりましたという言い方もできます。逆に言うと、兼用の絵しか使えないからこそ、こういう仕上がりにできて、おそらく時間があって『Gレコ』のキャラクターを使って新しい映像をつけていたら、絶対に負けていましたね」と説明する。そして富野総監督は「歌詞を見てもらうとわかるんですが、吉田美和という天才的な作詞家の詩は大変なものだと思っています。『Gレコ』のことをものすごくよく知っていて、ものすごくよく調べて書いている。単なる請負仕事ではないんですよ。ここまで読んでいてくれる第三者がいるときに、馴れ仕事で新作カットをつけたら滅茶苦茶に負けた気がするので、こういうふうに仕上げられてよかったなって思っています」と吉田を称賛し、「ようやく2本目が終わりましたということで、あと3本ありますし、これ以後の宿題として、DREAMS COME TRUEに負けないように、底上げしたものを作品にできたらいいと思っていますし、おそらく今思っている予定で行けば、吉田美和さんには怒られない第5部まではいけるのではないかといううぬぼれもあります」とメッセージを送った。