THE RAMPAGE 川村壱馬は有言実行の人ーー真面目でストイックな一面が真摯に夢や人と向き合う証に

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2020年02月25日 06:01  リアルサウンド

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THE RAMPAGE from EXILE TRIBE『FULLMETAL TRIGGER』

 今やJr.EXILE世代を牽引する16人組ダンス&ボーカルグループ、THE RAMPAGE from EXILE TRIBE(以下、THE RAMPAGE)。昨年、映画『HiGH&LOW THE WORST』の劇中歌を担当し、お茶の間でも見かけることの増えた彼らに惹かれている方も多いのではないだろうか。その反面、大所帯ならではの迫力に圧倒され、「ちょっと近寄りがたいかも?」なんて思っている人もいるかもしれない。しかし、一歩踏み出すとどんどんハマッてしまうのがTHE RAMPAGEという沼……。そこで本稿では、THE RAMPAGEのメンバー一人ひとりのパフォーマンスやキャラクターを分析。第1回目は、ボーカルの川村壱馬について紹介していく。


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 川村壱馬は、1997年1月7日生まれ。大阪府出身で、音楽学校に通っている頃にEXPGのスカウトと出会い、EXPG大阪校に特待生として入校。2014年、約3万人が応募した「VOCAL BATTLE AUDITION 4 〜夢を持った若者達へ〜」を勝ち抜き、THE RAMPAGEのボーカルとなった。2017年に発表したメジャーデビュー曲「Lightning」でのパンチの効いた低音ラップが印象的で、それ以降もラップパートを担当することが多い。THE RAMPAGEの音楽性は、HIPHOPテイストのダイナミックなパフォーマンスを軸に据えつつ、レゲエやロックなど、さまざまなジャンルを取り入れるスタイルだが、「Shangri-La」のような爽やかなサマーチューンでさえ、彼のラップが入ることで“THE RAMPAGEらしい”仕上がりになる。だが、実際は、ロックバンドのボーカルのようなエモーショナルなハイトーンから、グルーヴィで余裕たっぷりな歌い方まで、多彩な表現を得意としている。英会話やKRUMP(ダンス)も彼の特技の1つ。何事もスマートに対応できる、頼りになるメインボーカルだ。


 その性格は、真面目でストイック。本音を隠さずにズバズバ発言するため、尖って見られることも多いが、その厳しさは真摯に夢や人と向き合っている証。自分でも「プライベートも含めて、説得力のある生き方をしないといけない」(引用:OUT of MUSIC Vol.64)と語っており、デビュー当時から徹底した食事管理をしていたり、スキンケアにこだわりを持っていたりと、日頃から当たり前のようにプロ意識の高い生活をしている。ちなみに、雑誌の取材でアンケートを依頼すると、毎回、誰よりも長文で丁寧に回答してくれるという真面目エピソードも。オーディションの頃から仲が良く、俳優としての共演経験も多い吉野北人も、川村のことを「プライベートでも仕事でも、やることなすこと全てに芯があって真面目」「ランペの基盤というか、核のような存在です」(引用:CREA)と称賛している。歌と同じように、その存在自体も、THE RAMPAGEを締めるべきところで締める役割を担っているようだ。


 また、川村は有言実行の人でもある。昨年、『HiGH&LOW』シリーズと人気漫画『クローズ』『WORST』の世界がクロスオーバーする作品『HiGH&LOW THE WORST』で主演を務めた際には、子どもの頃に「将来、絶対『クローズ』に出る!」と宣言していたことや、『HiGH&LOW』シリーズがスタートしたばかりの頃から出演を熱望していたことを明かしている。同作では、普段の自分とは対極にあるという、愛嬌のある主人公・花岡楓士雄役を熱演。初の主演にも関わらず、先輩俳優達に囲まれながらも臆することなく撮影していたという。初めて挑戦した本格的なアクションも、11年間やっていた空手とダンスの経験を活かし、1カ月で習得したそうで、ここでも大物っぷりを発揮している。一方、3月13日に公開される映画『貴族降臨-PRINCE OF LEGEND-』には、ツンデレなヤンキー王子・京極竜役で出演。こちらは本人も素の自分に近いキャラクターだと語っており、年上の先輩を慕い、先輩に可愛がられるキャラクターも役柄と共通しているようだ。


 さて、ここまで読むと川村壱馬=完璧超人のような印象になると思うが、彼にも意外な弱点がある。それは、虫。「MVの撮影中などに虫から逃げ回っている」と、度々メンバーから暴露されているほど、大の虫嫌いだそう。また、パフォーマーの長谷川慎とはプライベートでも2人で過ごす機会が多く、通称“かずまこ”コンビの仲の良さ……もとい、一匹狼的な雰囲気の川村が長谷川を溺愛している姿もファンにはたまらない様子。クールでありながら、好きなものには一途な努力家。そして、(本人は不本意かもしれないが)可愛らしい一面があることが、彼が多くの人に愛される理由なのだろう。(斉藤碧)


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