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『進撃の巨人』パクリマンガが「ジャンプ」でスタート!? 弁護士に聞く法的な著作権侵害のラインとは?

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2020年02月26日 00:32  日刊サイゾー

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日刊サイゾー

写真週刊少年ジャンプ公式サイトより
週刊少年ジャンプ公式サイトより

 今月より「週刊少年ジャンプ」(2020年10号/集英社)でスタートした新連載マンガ、『魔女の守人』(坂野旭)がちょっとした物議を醸している。

 ストーリーは猖皚瓠淵ぅ咼襦砲噺討个譴覦朷舛療┐ら人類を守る魔女と、そんな魔女と共に戦う騎士(ガード)のダークファンタジーだが、その設定や描写のいくつかが大ヒットマンガ『進撃の巨人』(諫山創)に似ているというのだ。

 ネット上ではまず、『進撃の巨人』の設定に似た城壁都市を舞台にしているという点に疑惑の目が向けられた。さらに主人公・ファフナは戦闘前に親指の付け根あたりをかむという“ルーティーン”を持っているのだが、それも『進撃の巨人』のメインキャラクターであるエレンが巨人に変身する際の行動と同じであることや、立体機動装置に似たガジェットが出てくることなどが「パクリではないか?」と指摘されている。

『進撃の巨人』といえば現在も「別冊少年マガジン」(講談社)で連載中だが、実は作者が最初に作品を持ち込んだのは「週刊少年ジャンプ」(集英社)編集部だったというのは有名な話。「ジャンプ」では採用されなかったが、その後、「マガジン」で連載が始まるや大ヒット作品に成長し、「『進撃の巨人』を蹴ったジャンプ編集部は無能」などという揶揄も飛び交っていた。

 そんな因縁のある作品の設定に似通った連載が「ジャンプ」でスタートしたとあって、一部のマンガファンから失笑を買っているわけだが、しかし「設定」や「アイデア」が似ているというだけで、「パクリ」認定していいものか? これに対して、山岸純弁護士はこう解説する。

「世間一般でいう”パクリ”には該当するでしょうが、法的にパクリとはいえないです。例えば『ドラえもん』の『未来からやってきて、気弱な小学生を秘密道具で救ってくれるネコ型ロボット』という設定は単なるアイデアであって、主人公を変え、登場人物を変え、画風を変えれば、法的な意味ではパクリ作品にはなりません。

 法的な意味でのパクリ作品、すなわち著作権侵害とは”創作された絵”が似ているかどうかであって、設定やアイデア、世界観、画風が似ているかどうかではないわけです」

 同一に近いレベルで「似たような絵」や「似たようなコマ」がある場合は、コマの一つひとつにも著作権が発生するため著作権侵害を認められるが、「アイデア」や「設定」自体に著作権はほぼ発生しないということだ。

 連載中の『魔女の守人』を読む限り、同一に近いレベルで似たコマや絵は見当たらない。つまり、”法的には”パクリであるとはいえないだろう。しかし、読者が本作を読んで『進撃の巨人』との類似性を指摘したのも、また事実。こうしたパクリ疑惑作品が生まれてしまうのはナゼなのか? マンガ編集者でもあるコラムニスト・更科修一郎氏は次のように語る。

「これは『週刊少年ジャンプ』に限らず、新人の連載デビューではよくあることで、技術的にまだ未熟な作家に“流行の線を狙わせる”と、こういうことが起きます。とはいえ、過去のジャンプの名作もいろんな作品からの引用で成立していますし、うまい編集者は、簡単にはわからないように先人の作品を参照させ、独自の個性を育てます。

 いまはウェブがあるので、すぐ比較されますが、たとえば『ジョジョの奇妙な冒険』の荒木飛呂彦も、それ以前の初期作品を改めて読むと『このキャラデザは白土三平と永井豪だな』『この構図は寺沢武一と風忍だな』とわかります。当時は10代での雑誌デビューも多く『未熟でも実戦で育てる』方針が強かった時代でしたから。でも、掲載当時に読んでいた80年代の子供たちは気づかなかったわけです。

 パクリ云々と喧伝されるようになったのは90年代以降で、『BLEACH』の久保帯人もデビュー連載の『ゾンビパウダー』は『トライガン』(内藤泰弘)のパクリと散々な言われようでしたが、あっという間にメキメキうまくなり、独自の個性を確立しました」

 つまり、マンガ文化の中には脈々とパクリ……もとい、模倣や引用を繰り返しつつ進化してきたという歴史があったのだ。さらに更科氏はこう続ける。

「特に新人のデビュー連載は、編集サイドは完成度より伸びしろを重視しているので、失敗して打ち切られても次の連載からが本番というか、長い目で見たほうがいい、と思いますよ。3作目以降でもまだ引用頼みだったら、さすがにダメですけど」

『魔女の守人』の作者はまだ20代半ばとか。パクリ批判を乗り越えて、大作を生む作家へ成長していくことを祈りたい。

このニュースに関するつぶやき

  • >例えば『ドラえもん』の『未来からやってきて、気弱な小学生を秘密道具で救ってくれるネコ型ロボット』という設定は単なるアイデアであって...藤子不二雄の漫画は全部同じパターンorz
    • イイネ!4
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  • あれをパクリと言ったら同じ様な舞台の作品は全く描けなくなると思うな。
    • イイネ!10
    • コメント 1件

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