「ファイヤー」と叫び火事を知らせたオウム 飼い主は「真のヒーロー」と感謝(米)

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2020年02月26日 07:02  Techinsight Japan

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「ファイヤー」と叫んで火事を知らせたオウム(画像は『LADbible 2020年2月24日付「Parrot Hailed Hero For Squawking ‘Fire’ And Alerting Family To Blaze」(Credit: SWNS)』のスクリーンショット)
米テネシー州にある一軒家で今月3日未明、火災が発生した。寝室で寝ていた家族はペットのオウムの叫び声で目を覚まし、命を救われたという。『Fox News』『LADbible』などが伝えた。

テネシー州ウィルソン郡レバノンのクラインさん夫婦と孫のケイトリンちゃんが住む一軒家で3日未明、火災が発生した。3人は飼っていたオウム“ルーイ(Louie)”の「ファイヤー」という叫び声で目を覚まし、火が建物全体を包み込む前に避難して無事だった。

バーバラさんは「火事に気付いた時にはすでに居間全体に火が回っていました。ルーイがいなかったら、私たちは火事に気付くことなく寝ていたでしょう。ルーイは命の恩人です」と語っており、火災があった日のことをこう振り返った。

「ルーイの『ファイヤー』という叫び声で飛び起きた夫のラリー(61)は、いち早くキッチンに向かい火を消そうとしたのです。でも火の回りが早く、皆で家の外に避難しましたが、ラリーは『ルーイと4匹の仔犬を助けなくては…。それから祖父のギターを探してくる』と言って家の中に戻っていきました。」

「でもすぐにラリーの『息ができない』という声が何度も聞こえ、私は『今すぐ逃げて! 這いつくばって脱出して』と叫んでいました。ようやく出てきたラリーを火の中から引っ張り出すと、私たちは家の前に停めていた車に乗ってその場から離れたのです。」

ラリーさんはルーイらを救出することができず、火事によって手、鼻、顔全体に火傷をしたほか煙を吸って肺に損傷を負い、ヴァンダービルト大学医療センターに入院した。呼吸を楽にするために人工呼吸器を4日間装着したが、その後少しずつ回復し2月12日には退院している。

バーバラさんは「ルーイが『ファイヤー』という言葉を発したのは、あの時が最初で最後でした。危険を知らせ、私たちの命を救ってくれたルーイは“真のヒーロー”なのです」と語った。

なおクラインさん一家には地元コミュニティ全体が様々な形でサポートを申し出ており、クラウドファンディングサイト「GoFundMe」も設置された。バーバラさんは人々の温かさに感謝し、こう述べている。

「ラリーが完全に回復するにはまだ時間がかかりますが、多くの人が私たちを支えてくれていることにはとても感謝しています。孫のケイトリンの誕生日には、100人が集まってマクドナルドで誕生会を催してくれました。ラリーも少しだけ参加することができたのですよ。洋服や生活必需品も届いており、私たちに住む場所を3か月間提供してくれる人もいたほどです。またその人が、ルーイの代わりにと赤ちゃんオウムをプレゼントして下さったのです。私たちはそのオウムに“ルーイ・ジュニア”と名付け、可愛がっているんですよ。」

画像は『LADbible 2020年2月24日付「Parrot Hailed Hero For Squawking ‘Fire’ And Alerting Family To Blaze」(Credit: SWNS)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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