ソウルファッションウィークの開催中止が決定、新型コロナウイルスの影響で

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2020年02月26日 10:52  Fashionsnap.com

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ソウルファッションウィークの公式サイトより
韓国国内での新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、2020年秋冬シーズンのソウルファッションウィークの開催中止が決定した。今シーズンの各都市のファッションウィークのうち、中止の措置が取られたのは初めて。
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 今シーズンのソウルファッションウィークは、当初3月16日から21日までの6日間開催する予定で、今月19日時点では中止しない方針を表明していた。しかし、韓国国内での新型コロナウイルスの感染者は中国に次ぐ勢いで増加しており、25日時点で977人の感染者と、10人の死亡者が確認されるなど、被害が広まっている。ソウルファッションウィークはソウル市内をはじめとする韓国国内の不安定な情勢を踏まえ、中止を決定。The Korea Heraldによると、ソウルファッションウィークの事務局はファッションウィークとは別の手段で、韓国のデザイナーをサポートする方法を模索中だという。
 昨年10月に行われた2020年春夏シーズンのソウルファッションウィークには、アジアの12の国と地域のほか、アメリカやヨーロッパからバイヤーが訪問し、韓国のデザイナーにとって大きな商機となった。今回の中止は、韓国のアパレル市場にとっても致命的な痛手となりそうだ。
 新型コロナウイルスの流行は韓国だけではなく各国のファッションウィークに影響を及ぼしており、ミラノファッションウィークでは「アツシ ナカシマ(ATSUSHI NAKASHIMA)」が開催前夜にショーを中止し、「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」は無観客のショーに変更した。パリファッションウィークにおいては中国発の複数のブランドが参加を見送ったほか、発表形式の変更を余儀無くされた。
 ソウルファッションウィークとほぼ同時期の3月16から21日に行う予定の東京ファッションウィーク「Rakuten Fashion Week TOKYO 2020 A/W」は2月25日時点で予定通り開催予定と発表したが、「アンメイ(anmay)」や「ヴィヴィアンタム(VIVIENNE TAM)」といった海外からの承知ブランドのほか、「ティート トウキョウ(tiit tokyo)」や「ルプコ(RPKO)」などがショーの中止を決定。国内での感染拡大を懸念し、一般社団法人日本ファッション・ウィーク推進機構は3月2日に実施の可否やそのほかの決定事項について改めて発表するという。なお、上海ファッションウィークはすでに延期を決定している。
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