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さかなクン警鐘の「海の温暖化」で魚が小さくなるワケとは? 旬が変わるおそれも

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2020年02月26日 16:00  AERA dot.

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写真10キロのクエを抱えるくら寿司の名物バイヤー、人呼んで「くら寿司のさかなクン」。クエも小さくなる?
10キロのクエを抱えるくら寿司の名物バイヤー、人呼んで「くら寿司のさかなクン」。クエも小さくなる?
 この冬は本当に暖かいですね。2月生まれにもかかわらず寒さが苦手な筆者にとっては、とてもありがたいことですが、もしかして温暖化の影響かも……と考えると、そうもいっていられないですよね。

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 巷でよく言われる「地球温暖化」は、我々が生活している地表のことを指していることが多いと思いますが、先日国会でさかなクンも指摘していたように、実は、海の中の温暖化も着実に進んでいるんです。
 
 海の温暖化が進むとどんな影響が出ると思いますか?

 まず考えられるのは、魚の生息域の変化ですよね。暖かい海に住む魚たちが、どんどん北へと進出し、冷たい水を好む魚たちも北へ北へと生息域を変えていくことになります。

実際、最近では南の海の魚として知られているシイラが北海道で取れたり、西日本が主な漁場だった鰆(さわら)が、東北などでもたくさん取れたりするようになっているそうです。

 それだけだったらさほど悪影響とは言えないかもしれませんが、昨年のサンマの大不漁のように、本来日本近海でたくさん取れていた魚が取れなくなるなどの悪影響も出ていて、日本近海の漁業に深刻な影響を与え始めています。

 また、瀬戸内海の水温が冬になっても下がらないことから、例年では太平洋に出ていく小型のハマチがいまだに瀬戸内海で大量に網にかかっているとのことです。ハマチはある程度の大きさにならないと市場で値段がつかないことが多く、漁師さんたちも困っているそうです。
 
 また、これまで日本近海では見られなかった南方系の魚も取れるようになっており、見たこともない魚が網にかかって、漁師さんもどうしたらいいのかわからないというケースもあるそうです。

 そうした時に漁師さんから頼りにされているのが、「通称・くら寿司のさかなクン」と呼ばれている、くら寿司の天然魚のバイヤーです。

「この魚の名前わかる?」という漁師さんからのLINEにも、即座に的確に回答していることから、漁師さんからも絶大な信頼を寄せられています。
 
 その他、海の温暖化で懸念されているのが、魚の小型化です。

 原理を簡単に説明すると、水温が上がると魚の代謝が上がってより多くの酸素を必要とするようになりますが、水温が上がると空気中の酸素は水に溶けにくくなって水中の酸素量が減り、酸素不足から成長が妨げられるとのことです。

 水温が1度上昇すると、魚の大きさが20%〜30%小さくなるという説もあるようです。

 またこうした温暖化が進むと、魚の旬も変わってくるのでは?という懸念もでてきます。

 日本には四季があり、それぞれの季節でおいしい魚があり、私たち日本人はそれを楽しんできました。

 例えば、冬にはブリやカニ、マグロ、春にはサワラや桜鯛と呼ばれる真鯛、夏にはハモやスズキ、秋にはサンマやサバなどのように。

 一般的に魚は産卵前に体力をつけるために餌を活発に食べて脂がのることから、産卵前が旬とされることが多いんですが、海水温が変わると、産卵の時期や産卵場所が変わってしまう可能性もでてきます。そうなると、魚の旬も変わってしまう可能性が出てきてしまいます。

くら寿司では、昨年から「旬の極み」シリーズとして、その時期においしい魚を厳選して、時期に合わせて期間限定で販売しています。くら寿司のSNSやチラシなどでお知らせしますので、ツイッターやフェイスブックの公式ページをフォローするなどして、チェックしておいてください。

※AERAオンライン限定記事

◯岡本浩之(おかもと・ひろゆき)
1962年岡山県倉敷市生まれ。大阪大学文学部卒業後、電機メーカー、食品メーカーの広報部長などを経て、2018年12月から「くら寿司株式会社」広報担当、2019年11月から、執行役員 広報宣伝IR本部 本部長





このニュースに関するつぶやき

  • 南の魚にも美味しいのたくさんいるぞ。日本の料理人はべんきょうしたらどうだ? from 香港の海鮮を食べて育った人より
    • イイネ!1
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