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改正法施行後もモトローラが好調の理由、「razr」日本投入の可能性は? ダニー・アダモポウロス社長に聞く

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2020年02月27日 11:53  ITmedia Mobile

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写真3月16日に発売予定の「moto g8 plus」。カラーはコズミックブルーとポイズンベリー
3月16日に発売予定の「moto g8 plus」。カラーはコズミックブルーとポイズンベリー

 モトローラ・モビリティ・ジャパンが、ミドルレンジのSIMロックフリースマートフォン「moto g8 plus」を発表した。同モデルは、ミドルレンジながらトリプルカメラを搭載し、メインのセンサーは4つの画素を1つにして感度を上げる「ナイトビジョン」に対応。アクションカメラのように、縦位置のまま横位置の広角動画を撮れる「アクションカム」にも対応する。



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 バッテリーも4000mAhと大容量化し、スピーカーもドルビーオーディオ対応のステレオに。機能を全面的に強化した一方で、先代にあたる「moto g7 plus」から価格を10%程度値下げした、3万8800円(税込み)を実現した。モトローラは、moto g8 plusで販路も拡大。取り扱うMVNOの数を2019年からさらに増やし、計8社の事業者で販売されるという。



 一方で、moto g7シリーズのときは、派生モデルを含めて3機種を一気に展開するなど、“面を取りにいく”戦略だったのに対し、moto g8 plusは1機種で発表された。ハイエンドモデルも、しばらくお休みになっている。海外では、フィーチャーフォンで人気の高かった「razr」をフォルダブルスマートフォンとして復活させ、話題を集めているだけに、日本での計画も気になるところだ。新機種投入の経緯とともに、こうした疑問の数々をモトローラ・モビリティ・ジャパンのダニー・アダモポウロス社長にぶつけた。



●moto g8 plusは従来よりも前倒しで日本に導入



―― 最初に、moto g8 plusの特徴を紹介してください。



アダモポウロス氏 moto g7 plusの後継機で、カメラがトリプルカメラになったのが最大の特徴です。ナイトビジョンで、4つの画素を1つに合わせることもできます。スピーカーはドルビー対応のステレオに、ディスプレイも19:9のフルHD+になりました。また、カメラ位置を本体の側面寄りにずらしたことで、バッテリー容量を増やすことが可能になり、moto g8 plusでは4000mAhのバッテリーを搭載しています。これによって、連続駆動時間が40時間になりました。



―― 一言で言うと、カメラを大幅に強化したミドルレンジモデルということでよろしいでしょうか。



アダモポウロス氏 はい。カメラ機能が最高のミドルレンジスマートフォンの1つという位置付けです。低光量でも非常に優れた性能を示すカメラや、超広角レンズが特徴です。超広角レンズは、撮影時に縦位置で持ったまま撮影ができます。背景を少しボカしたり、スローモーションにしたり、被写体の一部だけが動くといった機能もあります。他にも、被写体に合わせて生成した構図を決めるための分割線を表示できたり、スマイルキャプチャー(笑顔シャッター)を搭載したりと、さまざまな機能に対応しています。



―― moto g7 plusが発売されたのは、昨年(2019年)の6月でした。それを考えると、moto g8 plusはかなり発売を前倒しにしている印象も受けますが、いかがでしょうか。



アダモポウロス氏 moto g8ファミリーは、他の国では11月にローンチが始まっています。ですから、日本でも、昨年より発売を前倒しています。モトローラは、ワールドワイドの会社なので、世界各地で開発を行っています。ソフトウェアのインテグレーションはブラジル、ソフトウェア開発は中国、IOT(インターオペラビリティテスト=ネットワークの相互運用性試験)は日本で、インドの拠点ではQualcommと開発を行っています。日本でやや遅れたのは、クリスマスや年末年始、さらに春節や祝日も多く、承認に時間がかかったからです。IOTや工場のテストの関係で、このタイミングになりました。



―― 今、IOTは日本でとおっしゃっていましたが、日本で行ったIOTが、グローバルの端末に反映されているということでしょうか。



アダモポウロス氏 IOTは、KDDIやY!mobile(ソフトバンク)とやりました。彼らからのフィードバックを受け、インドの拠点でQualcommと(改善点を)フィックスしています。moto g8 plusに関して言うと、ソフトウェアは欧州、中近東、アジアで共通のものです。北米と南米は、ハードウェアのコンフィギュレーション(構造)が違います。日本のキャリアと(IOTを)やることで、より多くのもの(検証、改善項目)が出てきて、結果として品質がよくなります。



●ミッドレンジは改正法でむしろプラスに転じている



―― moto g7のときは、一気に3機種の発表でした。moto g8はmoto g8 plusだけなのでしょうか。



アダモポウロス氏  これからのアナウンスをお楽しみにしていてください。



―― 昨年10月に電気通信事業法が改正されました。この影響はどう出ていますか。



アダモポウロス氏 いい質問です。第4四半期(10月から12月)の数字が出てきていますが、改正の影響を受けたのは、ハイエンドスマートフォンです。それに対して、3万円から5万円ぐらいのミドルレンジモデルは伸びています。他のメーカーが改正の影響を受けたかというとYESですが、モトローラは受けていません。むしろ、プラスになっているといえるでしょう。モトローラはSIMフリーでやっていますから、このような状況に変わったことで、お金を出す価値が見えるようになってきているのだと思います。



―― 販売台数も伸びていると見ていいのでしょうか。



アダモポウロス氏 対前年比で売り上げは伸びていて、これは大変うれしく思っています。



―― その主な要因を教えてください。



アダモポウロス氏 事業が伸びた理由の1つは、パートナーが伸びたからです。2018年には4社から6社にMVNOが拡大し、2020年はそれが8社になっています。より多くのパートナーを獲得でき、フットプリントを拡大しています。これによって、より多くのお客さまにモトローラの製品を買っていただけるようになりました。



―― 製品のコストパフォーマンスが、より評価されているということもあるのでしょうか。



アダモポウロス氏 製品自体もそうですが、日本で「真の価格」が見えるようになったことが大きいですね。今までは補助金があり、極端に言えば1000ドルの製品と400ドルの製品が同じ価格で提供されていました。それが今は変ってきています。



●razrが日本で登場するのは次期モデル以降?



―― そうなると、御社もハイエンドモデルを出しづらくなってしまわないでしょうか。特にrazrを期待しているユーザーは多いと思います。



アダモポウロス氏 もちろん持ってくることはできますし、いろいろな話はしてきました。このような製品に対する関心が高いことも承知しています。ただ、日本のオペレーター(キャリア)は変遷の過渡期にあり、まだどういうふうに落ち着くのかが分かりません。razrに関しては、マーケットはあると思いますが、どういうふうにやっていくのかを考えているところです。ただ1ついえるのは、(やるとしても)今出ている、“このrazr”ではないということです。



―― なるほど。あるとしたら、次以降のrazrになるということですね。ちなみに、以前のインタビューで、FeliCa対応は1万円ほどのコスト増になるため、難しいというお話がありました。このスタンスに変わりはないでしょうか。



アダモポウロス氏 日本のマーケットでは、FeliCaに対するニーズがあることは理解しています。それに対し、どの価格帯で(対応するのか)ということになります。他社は3万5000円程度の製品で対応していますが、そのような機能を付けたから製品が売れるかというと、必ずしもそうではありません。これについては、まだ検討中です。



―― 3月には、5Gの商用サービスがスタートします。今後は5G対応モデルも投入する予定はありますか。



アダモポウロス氏 もちろん5Gスマートフォンは日本市場に投入しますが、それがどの端末かというのは、この段階ではお話できません。



●取材を終えて:ミッドレンジでシェアを伸ばしやすい状況に



 moto gシリーズは、グローバルで見ても、モトローラにとっての主力といえる製品だ。日本でも、徐々にその販売台数を拡大していることが分かる。アダモポウロス氏は、理由に電気通信事業法の改正や、MVNOの拡大を挙げていたが、SIMフリー市場では、勢力図に変化の兆しも見える。



 シェアトップのHuaweiは米国の制裁を受け、Googleのサービスを搭載した新モデルを投入できない状況が続いており、続くASUSも、本社の戦略転換でミドルレンジ以下のラインアップを大幅に縮小している。シェアの逆転が起っても、不思議ではない状況といえる。このような環境で、モトローラがどこまで販売を伸ばせるのかには、注目しておきたい。



 一方で、ハイエンドモデルの販売については、モトローラ自身も厳しい環境に置かれている。残念ながら、米国などで発売されたフォルダブルスマートフォンのrazrも、すぐに日本に投入されることはないようだ。razrはeSIMを採用するなど、技術的にもとがっていたため、取り扱えるキャリアが限られていた可能性もある。ただし、アダモポウロス氏は、razrの投入には前向きな姿勢を示していた。これは、後継機の発売を示唆しているものとみられる。後継機が日本で発売されることを期待したい。


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  • 縦折りスマホのモトローラrazr、ディスプレイ保護層の剥がれが報告されるhttps://japanese.engadget.com/jp-2020-02-27-razr.html モトローラ言うけどブランド買い取ったのレノボだし
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