これから春に向けて、花粉やゆらぎ肌が気になりますよね。そして、アンチエイジングは女性の永遠のテーマでもあると思います。
インナービューティー料理研究家の筆者が、年齢を感じさせない身体作りにおすすめの食材をご紹介します。
毎日食べる食材をしっかり見直して、新年度を美しく健やかに迎える準備を始めてみてはいかがでしょうか。
■インナーケアのポイント
健やかで美しいエイジレスビューティーを目指すなら、「抗酸化作用」と「免疫力アップ」は欠かせません。
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アンチエイジングにためには、高い抗酸化力にすぐれた「ビタミンA」「ビタミンC」「ビタミンE」や「ポリフェノール類」などの栄養素を豊富に含む食材を積極的に摂るようにしましょう。
免疫力アップを目指すなら、ビタミンCはもちろんのこと、腸内環境を整える発酵食品がおすすめです。「美腸は美肌のもと」とよく聞くように、腸と肌は切っても切れない関係にあるのです。
健やかな心身を作るベースには、栄養バランスのとれた食生活や十分な睡眠、適度な運動も欠かせません。毎日はむずかしくても、一週間のうち休日だけでも心がけることはとても大切です。
■エイジレスビューティーを作るおすすめの食材
赤パプリカ
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「アンチエイジングのためにおすすめの食材は?」と聞かれたら、筆者は迷わず「赤パプリカ」と答えます。
なぜなら、赤パプリカには「抗酸化トリオ」と呼ばれる高い抗酸化力をそなえる「ビタミンA」「ビタミンC」「ビタミンE」を豊富に含んでいるからです。これらは、相乗効果で抗酸化力アップが期待できる栄養素です。
また、加熱に強く油脂類と合わせると身体への吸収率アップが期待できる脂溶性のビタミンAとビタミンEを含んでいるので、どんな調理にも向いています。薄切りにしてサラダにしたり、オリーブオイルでっさと炒めるだけでも美味しいです。
鮮やかな色は食卓を華やかにしてくれます。通年手に入りやすいのも嬉しいポイントです。
春菊
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冬が旬の「春菊」は、乾燥から粘膜や肌細胞を守る「β-カロテン」が豊富です。美肌作りにはもちろん、免疫力アップに欠かせない「ビタミンC」も豊富です。
β-カロテンは脂溶性のため油調理に向いていますが、旬の春菊はサラダなど生食でも美味しくいただけます。ビタミンCは過熱に弱いので、効率よく摂りたい場合は生食がおすすめです。
冬の間に乾燥などから強く美しい肌状態にしておくことで、ゆらぎがちな春先も安定した肌状態をキープすることにつながります。
納豆
日本人にとって身近な発酵食品の「納豆」は、代謝をサポートする「ビタミンB群」「食物繊維」「大豆たんぱく質」「大豆イソフラボン」など、美容に嬉しい栄養がぎゅっとつまったスーパーフードです。
納豆のネバネバに含まれるたんぱく質分解酵素「ナットウキナーゼ」は、健康面でも注目されています。
甘酒(ノンアルコール)
飲む点滴ともいわれる発酵飲料の「甘酒」は、「食物繊維」や「乳酸菌」を含んでいます。食物繊維や乳酸菌は腸内環境を整え、免疫力アップやトラブル知らずの美肌に導いてくれます。
妊活中や妊娠初期の女性に特に必要とされる「葉酸」も豊富です。身体の機能維持に欠かせない「必須アミノ酸」や代謝をサポートする「ビタミンB群」も摂取することができます。
果物
果物には「ビタミンC」が豊富に含まれています。今の時期なら、旬の「国産レモン」「イチゴ」「グリーンキウイ」がおすすめです。
レモンの香りにはリフレッシュ効果も期待されています。イチゴには女性に必要な「葉酸」も豊富に含まれています。グリーンキウイはアンチエイジングビタミンとも呼ばれる「ビタミンE」も豊富です。
旬の果実で美肌作りや免疫力アップを目指しましょう。
冬の間に肌や身体のコンディションをしっかり整えておくことで、春のゆらぎがちな肌をトラブルから守れることにつながります。旬食材のパワーを味方につけ、しっかりインナーケアを意識することで心身ともに美しく春を迎えましょう。
(インナービューティー料理研究家 フードコーディネーター 國塩亜矢子「楽しく正しく食べてカラダの中からキレイに健康に」をモットーに、インナービューティーを軸としたコラム執筆やレシピ開発等を通じ女性のライフステージごとに関わる「食×美」の大切さを幅広く発信中。二児の母。)