林遣都がピンチ!? 『スカーレット』に新参者・近藤が登場

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2020年02月27日 12:52  リアルサウンド

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『スカーレット』(写真提供=NHK)

 信作(林遣都)が“1日マスター”を務めるカフェ・サニーで、敏春(本田大輔)と照子(大島優子)が鉢合わせ。2人は本音をぶつけ合い、結果、信作と百合子(福田麻由子)にラブラブぶりをアピールするかたちとなった。


 連続テレビ小説『スカーレット』(NHK)第124話では、そんな彼らの集うサニーに、百合子の中学時代の同級生・近藤(中山義紘)がやってきた。親しげに言葉を交わす2人の関係に、どうやら信作は不満なようだ。


 この週は、主人公の喜美子(戸田恵梨香)をはじめとする川原家の面々は、少しお休みといったところ。彼女らを取り巻く人々にフォーカスしているのだ。それにあたって、それぞれの回想シーンもちらほら。放送も残すところあと1カ月となった『スカーレット』を観続けてきた方々にとっては、喜美子や照子、信作、さらには亡くなった常治(北村一輝)やマツ(富田靖子)も登場し、嬉しい時間でもあるだろう。


 本日の回でフォーカスされたのは、信作。彼は、温泉旅行に行くチャンスを両親に譲り、自分は慣れないカッコでサニーのカウンターに立っている。といっても、それはカッコばかり。コーヒーは入れられないし、仕事はすべて百合子に取られているのだ。しかし、彼の魅力はムードメーカー的な存在であることであって、これは劇中のサニーにいる面々にとっても、視聴者にとっても同じことである。


【写真】真っ赤なシャツに身を包んだ林遣都


 ところが、そんな彼のポジションをおびやかす存在が突如として現れた。百合子の同級生の近藤である。彼は非常に快活で、それなりに礼儀正しく、とにかくよく喋る男だ。そして、信作の愛妻である百合子に馴れ馴れしい。百合子と近藤は同窓会で再会したのだというが、信作は彼らの親しげな会話についていけない。“タクヤくん”なんて、聞いたことのない名前まで飛び出してきて、「誰だよそれ!」と思わずツッコミたくなってくる。信作も同じ気持ちだったろう。終始ふてくされている印象だった。


 やがて“近藤トーク”は、信作が百合子にプロポーズするため、柔道の特訓に励んだことにまで及ぶ。しかし、多くの視聴者がご存知の通り、この柔道の稽古で信作は、照子にボロ負けであった。これを褒めるつもりで話題に出すあたり、近藤には嫌悪感すら抱いていてしまいそうだ。彼いわく、「負けて負けて負けて、どん底に突き落とされて…(中略)…それでもプロポーズする…(中略)…先輩はスゴい人です」とのことである。果たしてその真意はどこにあるのか……。そんな近藤に対して信作は柔道の技をかけようとするが、まさかのというか、当然ながらというか、とにかく返り討ちにあってしまった。彼は現在、警察官をしているというのだから仕方ない。


 とはいえ信作、ピンチである。新参者の近藤に、完全に場をもっていかれている。彼がすねてしまうのも無理はない。コメディチックに展開させながらも、しっかりと信作の百合子への思いを描いているこの124話だが、信作が近藤に、百合子に対する気持ちを追及すると、なんとも含みのある返答が返ってきた。いったい何が目的でサニーにやってきたのだ、近藤。これは本当のピンチかもしれないぞ、信作。


(折田侑駿)


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