高知県、新型コロナ対策で独自文化「献杯・返杯」の自粛呼びかけ 県担当者「感染症のリスクを否定できない」

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2020年02月28日 16:50  キャリコネ

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高知県は2月27日、新型コロナウイルスによる感染拡大を防ぐため、サイト上で「献杯・返杯」の自粛を呼び掛けた。県作成のチラシでは

「新型コロナウイルスは、感染者の飛沫(つば、くしゃみや咳)や接触により感染することが知られています。『献杯・返杯』については、感染のリスクが大きいことを勘案し、当面の間、差し控えるようお願いいたします」

と県民に異例のお願いをしている。

県民にとって献杯は「誰もが経験するコミュニケーションの一つ」


県健康長寿政策課の担当者によると、高知独特の文化ともいえる「献杯」は、飲みの場で相手に渡したお猪口に酒を注ぎ、飲んでもらうお酒の作法。通常はその後、返されたお猪口に酒を注いでもらって飲む「返杯」と一緒に行われることが多い。つまり、一つのお猪口を複数人で使うことになる。

高知の飲み会の場ではごく当たり前の光景で、上司と部下、同僚同士などを問わず、誰とでも行うという。同担当者は

「飲み会の途中で席を移動した後や、たまたま居合わせた他の客との間でお猪口を交わすこともある。誰もが経験するコミュニケーションの一種です」

と語る。最近ではお猪口だけでなく、グラスを使ってビールで行うこともあるそうだ。

「献杯の受け手となると断りにくいのが高知の県民性」

こうした文化を自粛する異例のお願いを出したことについて、同担当者は「同じお猪口を複数人で使い回すという観点から、感染症のリスクは否定できない」と説明する。また、県主体で呼び掛ける理由としては

「献杯の受け手となると、抵抗があっても断りにくいのが高知の県民性。自粛ムードを高め、コロナウイルス感染防止の意識にもつながれば」

と狙いを語った。

とはいえ、同担当者も「献杯・返杯は通常の風景だったので、なくなると少し寂しい気持ちもあります。早く収束してほしいですね」とコメント。酒を通じて、誰とでもすぐに仲良くなれる高知県の文化にも、新型コロナウイルスの影響が出ているようだ。

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  • 世の中には75度のラムや60度の泡盛があるから、それでやり取りすれば消毒にもなるし回るのも早くて時短になるよ。
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  • さすが酒豪の国
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