A・ゴメス、復帰までの長く苦しい110日間…医師の迅速な対応へ感謝

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2020年02月29日 16:22  サッカーキング

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エヴァートンのアンドレ・ゴメス [写真]=Getty Images
エヴァートンのポルトガル代表MFアンドレ・ゴメスがインタビューに応えた。イギリス紙『デイリー・メール』が29日に伝えている。

 昨年11月3日のプレミアリーグ第11節トッテナム戦で韓国代表FWソン・フンミンの報復タックルを受けた際に、脱臼骨折と診断される重傷を負ったゴメスだが、今月23日のプレミアリーグ第27節アーセナル戦で途中出場して復帰を果たした。ゴメスは当時のことを「僕は足を見ることが出来なかった」と振り返り、「痛みで叫んでいる時に、スタジアムの群衆がショックを受けていて何が起きたか分かった。どこかがあらぬ方向に曲がっているのだとね」と語っている。「ジェンク(・トスン)とリュカ(・ディーニュ)、リチャーリソンが近くにいたことを覚えている。ルイス・ボアモルテ(元アシスタントコーチ)が隣いて、足首に触られた時には彼にパンチしたと思う。肉体的にも精神的にもとにかく困難だったよ」。

 アーセナル戦での早期復帰へのカギとなったのはクラブのジョン・ホリングスワース医師による素早い対応だった。あまりの衝撃に現状を受け入れることができず、酸素吸入やケガの写真を見ることも拒絶したが、ホリングスワース医師は足首を元の位置に戻すと伝えた。「医者はアンビリバボーだったね。彼の働きは非常に重要だった。そしてとてもスピーディーだったんだ」ゴメスは振り返る。「彼が足首を正しい位置に戻してくれた」。

 そして手術成功すると地道なリハビリが始まった。「クリスマスと大晦日の2日だけはオフだった。いつも朝7時に起きて、8時からトレーニングを開始した。3時間くらいのワークアウト、3時間のジム、2時間のプール、とにかく休憩と食事と運動といった感じだった。それに1時間の自転車をやって夕食を食べて寝るだけさ」。その日々が2カ月間あまり続いた。当初は「以前のように戻れるのか」という懸念もつきまとった。それでも「同じようなケガをした人たちが助けてくれた。答えが分かったから簡単なことだった」。

 苦しい日々について「僕は嘘をつくつもりはない」とゴメスは言う。「この期間中、本当に悪い瞬間があった。痛みがなかったとか、足が岩のようにふさがれていないとは言えない。そんな日々はあったけど、できるだけ早くチームに戻りたいと思っていた」。

 エヴァートンはプレミアリーグ第28節でマンチェスター・Uと対戦する。ゴメスにとって親友でもあるポルトガル代表MFブルーノ・フェルナンデスとピッチ上で再会することができるのだろうか。ケガから48時間後に謝罪の電話をかけてきたソン・フンミンについて「ナイスガイ」と語る好青年の活躍に期待したいところだ。

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