アトレティコがリヴァプールを撃破…“欧州王者”を倒した歴戦の猛者たちを振り返る

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2020年03月12日 19:16  サッカーキング

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サッカーキング

[写真]=Getty Images
11日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦2ndレグで、アトレティコ・マドリードはリヴァプールに3−2で勝利。2戦合計4−2でベスト8進出を決め、昨シーズンの王者を敗退に追いやった。

 そこで今回は、2010−11シーズン以降のCL決勝トーナメントで、前年度王者を破ったチームに注目。番狂わせを演じたオランダの名門から、あの日本人選手が所属したドイツの強豪まで、計6チームを紹介する。

アヤックス(2018−19シーズン)
2018−19シーズン 決勝トーナメント1回戦 対レアル・マドリード
第1戦:アヤックス1−2レアル・マドリード
第2戦:レアル・マドリード1−4アヤックス
2戦合計5−3でアヤックスが勝ち抜け

昨シーズン、CL3連覇中のレアル・マドリードを破ったのがアヤックスだった。決勝トーナメント1回戦で対戦すると、1stレグは当時シーズン無敗を誇っていたホームで敗戦(1−2)。厳しい状況に追い込まれたが、敵地サンティアゴ・ベルナベウで行われた2ndレグで奇跡を起こす。ハキム・ツィエクやドゥシャン・タディッチらの得点で4−1と勝利。逆転に成功し、“白い巨人”を奈落の底に突き落とした。グループステージではドイツ王者のバイエルン、準々決勝ではイタリア王者のユヴェントスを破るなど、次々とジャイアントキリングをやってのけた彼らは大会のベストチームの一つだった。


アトレティコ・マドリード(2015−16シーズン)
2015−16シーズン 準々決勝 対バルセロナ
第1戦:バルセロナ2−1アトレティコ・マドリード
第2戦:アトレティコ・マドリード2−0バルセロナ
2戦合計3−2でアトレティコ・マドリードが勝ち抜け

アトレティコが“欧州王者”を倒すのは、今回が初めてのことではない。4年前のCL準々決勝では、前シーズンに3冠を達成していたバルセロナの連覇を阻止した。アウェイの1stレグは1−2で敗戦。先制点を挙げたフェルナンド・トーレスが6分後に退場したこともあって逆転負けを喫したが、ホームの2ndレグで2−0の勝利を挙げて、スコアをひっくり返した。殊勲の2ゴールを挙げたアントワーヌ・グリーズマン。リオネル・メッシ、ルイス・スアレス、ネイマールの“MSN”を抑え込んだ守備陣の奮闘ぶりも光った。


ユヴェントス(2014−15シーズン)
2014−15シーズン 準決勝 対レアル・マドリード
第1戦:ユヴェントス2−1レアル・マドリード
第2戦:レアル・マドリード1−1ユヴェントス
2戦合計3−2でユヴェントスが勝ち抜け

戦前の予想では、連覇を狙うレアル・マドリードが優位という見方が大半を占めたが、それを覆したのがユヴェントスだった。イタリア王者はホームの1stレグで2−1と先勝。1点リードで2ndレグに臨むと、前半にクリスティアーノ・ロナウドに先制点を奪われて、アウェイゴール差で敗退という状況に追い込まれた。そんなピンチを救ったのがアルバロ・モラタ。第1戦の先制ゴールに続き、第2戦では値千金の同点弾をたたき出した。この一発で、連覇を狙っていた古巣は敗退決定。レアル・マドリードにとっては皮肉な結末だった。


レアル・マドリード(2013−14シーズン)
2013−14シーズン 準決勝 対バイエルン
第1戦:レアル・マドリード1−0バイエルン
第2戦:バイエルン0−4レアル・マドリード
2戦合計5−0でレアル・マドリードが勝ち抜け

2012−13シーズンに、ドイツのクラブとして初の3冠を達成したバイエルン。その偉業を置き土産にユップ・ハインケス監督は退任し、新たな指揮官としてジョゼップ・グアルディオラ監督が招へいされた。史上初の連覇を狙った彼らは準決勝まで勝ち上がったものの、そこで立ちはだかったのがレアル・マドリード。カルロ・アンチェロッティ監督に率いられた彼らは、ホームで1−0、アウェイでは4−0の完封勝利を収めて、王者を敗退に追いやった。迎えた決勝戦ではアトレティコ・マドリードとの同国対決を制し、史上初となる10度目の欧州制覇を達成。“ラ・デシマ”を成し遂げた。


チェルシー(2011−12シーズン)
2011−12シーズン 準決勝 対バルセロナ
第1戦:チェルシー1−0バルセロナ
第2戦:バルセロナ2−2チェルシー
2戦合計3−2でチェルシーが勝ち抜け

バルセロナは2010−11シーズンにリーグとCLの2冠を達成。2011年冬にはFIFAクラブ・ワールドカップで優勝し、文字どおり“世界最強チーム”となった。そんな彼らを王者の座から引きずり下ろしたのがチェルシーだ。暫定監督のロベルト・ディ・マッテオ氏が率いたチームは、ホームの1stレグを1−0で先勝すると、第2戦は2−2のドロー。アウェイの2ndレグでは、ガリー・ケイヒルが負傷交代、主将のジョン・テリーが退場処分と、2人のセンターバックを欠くことになったが、ラミレスとフェルナンド・トーレスがそれぞれアウェイゴールを奪ってファイナルへの切符を手繰り寄せた。決勝ではPK戦の末にバイエルンを下して、クラブ史上初の欧州制覇を達成。頂点に立った。


シャルケ(2010−11シーズン)
2010−11シーズン 準々決勝 対インテル
第1戦:インテル2−5シャルケ
第2戦:シャルケ2−1インテル
2戦合計7−3でシャルケが勝ち抜け

長友佑都が所属するインテルと、内田篤人擁するシャルケが対戦したこの試合は、CLで初めて日本人対決が実現したゲームとして知られている。長友は2011年1月、当時欧州王者だったインテルに入団。同年4月にシャルケとの一戦を迎えると、1stレグの試合終盤に途中出場し、先発でピッチに立っていた内田との日本人対決が実現した。試合は敵地に赴いたシャルケが5−2で大勝。彼らはホームの2ndレグも2−1で制し、王者撃破とクラブ史上初のCL準決勝進出を同時に成し遂げた。

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