【面白同人サークル紹介】現実×ファンタジーがテーマの「黒の錬金術学会」

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2020年03月18日 15:11  おたくま経済新聞

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【面白同人サークル紹介】現実×ファンタジーがテーマの「黒の錬金術学会」

 同人サークルと聞くと二次創作の漫画というイメージが強いですが、他にもオリジナルの創作分野や個人の研究成果の発表までと色々なジャンルがあります。


 この記事では、そういったイメージとは違った面白いサークルさんを紹介していこうと思います。今回は現実×ファンタジーをテーマに、あやしいものを探求する同人サークル「黒の錬金術学会」の倉戸みとさんに同人活動についてお話を伺いました。


【さらに詳しい元の記事はこちら】



【倉戸みとさんインタビュー】

 ――今回は初取材なので色々ご迷惑おかけすると思いますが、よろしくお願いします。


(倉戸みとさん)
 いえいえ。こちらこそお声がけ頂きありがとうございます。


 ――では、早速ですが、主な活動とサークルをはじめたきっかけを教えて頂いても宜しいでしょうか。


(倉戸みとさん)
 主な活動としては現実×ファンタジーをテーマに、あやしいものを探求する同人サークルです。ファンタジーを現実にするための工作や料理のレシピを考案、現実の視点からファンタジーを考察した同人誌の製作、現実をファンタジーにする様々なグッズを製作をしています。


 サークルをはじめたきっかけはもともと中二病でカッコいいものや、魔法やファンタジーの世界観が好きで化学や生物学の心得があったことから、これらの現実的な視点でファンタジーを考察してブログ記事などを書いておりそんな中で、同人誌の存在をしり自分でも作ってみたいと思いはじめました。



 ――なるほど、ファンタジー好きで化学や生物学の心得が、それで現実×ファンタジーですか。これまでにはビジネス・サバイバル絵本「しゃちくのえほん」から、カードゲーム、コスプレ向けのグッズ等作品を幅広く作っている様ですが、こだわり等はございますか?


(倉戸みとさん)
 好奇心を大切に、「面白そう!」と思ったら躊躇しないようにしています。「やってみたい」と思ったときが、何かを始める最高のタイミングだと思います。その上で、手にとった方も「自分もやってみたい!/できる!」と思えるようなものを作っていきたいと考えています。


 ――他に活動に気をつけている事、活動して良かったこと、辛かったことはありますか?


(倉戸みとさん)
 活動で気を付けてること現実とファンタジーをきっちりと区別した上で、その境界に立つことと自分が楽しんで活動できること、お手にとって頂いた方も楽しめるものを作りたいと考えています。活動をして良かったのは、いろんな活動をしている方と触れ合う機会が増えたことで、サークル活動をして辛かったことは肩こり。


 ――肩こりは、正直分かります。机に向かってずっと原稿してるとどうしても肩が……そういえば、「作りたいけど…自信ない…」と言う人向けにも 作り方まとめを用意したりと積極的に活動されていますが、どの様に意識して作成をされていますか?


(倉戸みとさん)
 工作本にしても、100均グッズで作れるレシピにしてみたり、異形コスプレにしても、型紙を公開してすぐに始められるように。あるいは、着用するだけで非日常が訪れるような仮面作りなど、退屈な日常が、面白い非日常になってほしい、という思いを込めています。



 また、現実が変えられないときは、「認識を変える」ことで笑い飛ばしてしまおう!​現実をみたくないなら、ファンタジーの世界にいることを想像できるようなゲームを!世界はちょっとしたことで、変えられるよ!みんなで面白おかしいファンタジーを作ろう!



 ――本当に幅広いですもんね。コミケの申し込みのジャンル毎回悩むのでは?


​(倉戸みとさん)
 コミケの申し込みジャンルについては、幸いファンタジー・SF・考察・評論がひとつのジャンルコードになっているので助かっています。あとは工作本がメインのときは手芸ジャンルでしょうか。ひとつのイベントで全部やろうとするのではなく、同人誌はコミケ、ゲームはゲームマーケット、マスクはマスクフェスティバル、雑貨はデザインフェスティバルなど、やりたいことに合わせてイベントに参加させて頂いています。

 ――なるほど、大体のサークルさんはジャンルが変わると見て貰えないという思いが出て、どうしてもジャンルが偏ってしまうのに凄いですね。

(倉戸みとさん)
 自分自身はもちろん、手にとって下さった方も楽しめるよう、あまり頒布数や売上は気にせず好奇心の赴くままに活動していきたいです。

 ――答えにくい質問して申し訳ないです。 自分が言われても悩みますねこれ。

(倉戸みとさん)
 いえいえー。どんどんどうぞー。


 ――分かりました。みとさんと言えば、対応注意バッジや骨というイメージが強かったのですが、実際即売会に行くとそれ以外の作品も多く、目移りして色々買ってしまうのですよね。ガチャ札とか。


(倉戸みとさん)
 同人活動を続けているとどうしてもマンネリになりがちなので、イベントごとに新作が出せるように心がけています。またジャンルが違う新しいイベントにも、積極的に参加するようにしています。また、コミケに来てくれた子供たちには、ちょっとでも「楽しい思い出」を持ち帰ってほしい……!ということで、子供たちには【おまけシール】あげてたりしています。(※数に限りがあります)



 ――それが出来てしまうのは本当に素晴らしいと思います。私はどうしても偏ってしまいますし。おまけなんかもペーパー位になってしまいますねぇ。


(倉戸みとさん)
 ぜひ、将来は同人作家になってほしい……というとアレですが、将来的に同人仲間が増えたらうれしいです。

 ――それは、非常によく分かります。最後に一言、頂けますでしょうか?

(倉戸みとさん)
 世界はちょっとしたことで変えられるし、ファンタジーも現実にできるよ。と伝えられたらうれしいですね。

 ――ありがとうございます。


 今回は、現実×ファンタジーを題材にされているサークル「黒の錬金術学会」の紹介でした。グッズ系のサークルとして有名ですが、TRPGや、しゃちくのえほん等グッズ関係以外も作っているとは知らなかった方も多いと思います。そんな、倉戸みとさんは、ヴィレッジヴァンガードやコノスなどで作品の委託販売等も行っています。新作のマスクもあるとのことなので、気になる方はぜひのぞいてみてください。



<記事化協力>
倉戸みとさん(@mitragyna)
黒の錬金術学会(HP:blachemy.blogspot.com)


(戦魂)


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