悲劇から昏睡状態が続いたヌーリ氏が快方へ…同氏兄「よく笑顔を見せるよ」

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2020年03月27日 21:41  サッカーキング

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2017年7月から1年以上昏睡状態が続いたヌーリ氏 [写真]=Getty Images
元U−19オランダ代表MFアブドゥルハーク・ヌーリ氏の兄が、同選手が快方に向かっていることを明かした。イギリスメディア『スカイスポーツ』など複数メディアが27日に伝えている。

 オランダの名門アヤックスに所属していたヌーリ氏は、2017年7月に行われたブレーメンとのプレシーズンマッチ中にプレーと関係のないところでピッチに倒れこみ、意識を失った。心肺停止となったヌーリ氏は病院へ搬送され、なんとか一命は取り留めたものの、結果として脳に深刻な損傷を残し昏睡状態に。クラブは後日「プレー復帰は不可能とみられる」と発表していた。

 その後、1年以上の昏睡期間を経た2018年8月に目を覚ましたヌーリ氏の病状は、少しずつ快方へ。今回は兄のアブデラヒム氏がその後の経過をメディアに語った。

「彼は目を覚まし、寝たり、食べたり、げっぷをしたりしますが、まだベッドからは出ることができません」

「状態が良い時は、眉毛を動かすことでコミュニケーションを取りますが、長い時間続けることはできません」

「私たちは彼と話し、一緒にサッカーの試合を見ます。彼はそれが好きなんです。時に感情を表しますが、良く笑顔を見せます。それは私たちにとっても良いことです」

 また、現在バルセロナに所属し、アヤックスでヌーリ氏と同僚だったオランダ代表MFフレンキー・デ・ヨングは、アヤックスから移籍する際のあるエピソードを明かした。

「僕が彼の横に座っていた時、彼のお母さんがやってきて言ったんだ。『アッピー(ヌーリ氏の愛称)、フレンキーはどこへ移籍するべき?』ってね」

「彼女がそう言った途端、彼の眉が上がったんだ。あれは本当に特別な瞬間だったよ」

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