人気FPが金額をズバリ「貯金のゴールはいくら?」「収入の何割が妥当?」

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2020年03月28日 08:00  AERA dot.

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写真お金はブタさんの貯金箱に入れるべきか、タンスの親分に預けるべきか……(イラスト/いぢちひろゆき)
お金はブタさんの貯金箱に入れるべきか、タンスの親分に預けるべきか……(イラスト/いぢちひろゆき)
 日本人は貯金が大好き。これだけ国が「貯金から投資へ」というスローガンを打ち出しても銀行のお金は動かない。

【「貯金のゴール」どう考える?】

 いくら貯めたら安心なのだろう。100万円貯めたら1000万円を目標にしたくなるし、1000万円を貯めたら2000万円──キリがないように思える。

 アエラ増刊『AERAMoney 今さら聞けない貯金の基本』では、貯金スキルを磨くべく、「お金を貯めることの、基本のき」について識者に取材している。

■貯金はいくらあれば大丈夫なのか?

 著書『3000円投資生活』が60万部ベストセラーの人気ファイナンシャルプランナー、横山光昭さんは開口一番、取材陣に聞いてきた。

「貯金にはゴールがあるって、ご存じですか?」

 それは……あればあるほどいいとは思うけど、ゴールを聞かれると……。

「低金利で増えない今、貯金は『病気で働けなくなったとき』などの万が一に備える意味合いが強いと思うんです」

 では手元資金としての貯金は、最低限どれぐらいあればいいのだろうか。横山さんが貯金力アップの家計相談で使う基準が、「その世帯の1カ月の生活費」だ。

■目標は生活費の7.5カ月分

「1カ月の生活費が30万円の人なら、急な出費などに回せるお金を1.5カ月分は必ず貯金しておきましょう。

 さらに、病気やリストラなど万が一のことが起こったときのお金も月々の生活費の6カ月分ぐらいは持っておいたほうがいい。

 両方合わせて7.5カ月分になりますね。月々の生活費が30万円の世帯なら225万円あれば、手元の貯金としては十分です」
 1カ月の生活費が20万円で済む世帯なら150万円。少し多めに貯金したい人は、1カ月の生活費を40万円で計算して300万円。

 それぐらいの貯金があれば「とりあえずゴール」というわけだ。とはいえ、住宅の購入や子どもの教育費などに備えて、なるべくたくさん貯金しておかないと不安な人も多い。

「子どもの教育費を貯めるために学資保険に入っている方は多いですが、今は保険料をせっせと18年間支払っても、100万円が106万円ぐらいにしかなりません。

 保険で子どもの教育費を貯めるのはナンセンスな時代になっているんです。

 収入を定期預金に入れるだけで教育費が貯まる見込みがあるなら、預金オンリーでも止めはしませんが……。学資保険のお得度はそれほどでもないことだけはお伝えしておきます」

 多くの人は投資というと「なくなるかもしれない」という思いが先に立つ。

「お金が急に必要になれば、購入した投資信託を一部だけ売って、すぐ現金化できますよ。投資も銀行預金と同様にお金を貯める受け皿の一つと考えれば、貯金効率はアップします」

 少なくとも物価高で貯金が目減りする心配はなくなる。

「同じお金でも、貯めるだけのもの、貯めて増やすためのものとすみ分けを意識することが、貯金スキルアップの第一歩です」

■収入の何割を貯金に回すのが正解ですか?

 貯金は収入があってこそ初めてできるもの。では、収入の何割を貯金に回すべきなのか。

「実家か、持ち家で住宅ローンがあるか、といった状況によって変わってきますが、うちのお客さまで貯められている方を見ると、収入の6分の1、つまり約16.7%を貯金に回せているのが理想パターンです。

 手取りベースの月収が40万円なら6万7000円、30万円なら5万円程度が、毎月の収入から貯金に回す適度な金額です」

 よくいわれるのが、収入の70%で生活、20%を貯金、10%を投資という「7・2・1の法則」だが、手取りの20%を貯金するのは、かなりきつい。

 本を買うなどの自己投資もしたいし、そもそも無駄遣いゼロの暮らしはつらいから長く続かない。

「収入の割り振りでいうと、70%は住宅ローン返済も含めた消費に使い、5%は浪費のお金として取っておきます。

 人はついつい無駄遣いしてしまいがちですし、気分転換も必要なので、あらかじめ5%を浪費の予算として取っておいたほうが予算オーバーにならなくていいでしょう。そして、残りの25%を貯金と自分への投資に回すのが理想的な配分だと思います」

■収入の25%で貯金と自己投資

 単なる貯金や当面使わないお金を貯金感覚で投資するだけでなく、資格取得など自分自身への投資のお金も収入の25%の中から捻出する。25%の5分の3、すなわち先ほどの平均16.7%に近い15%を貯金に、残り5分の2=10%は自分のために使う。5%は無駄遣いしてもいい。

 貯金と投資の比率は、手元に必ず置いておきたい1カ月の生活費×7.5カ月分がまだ貯まっていないうちは貯金に専念。それ以上のお金は投資へ――という割合が横山式だ。

「最低限の貯金225万円を貯めるのに、5年、10年と長い時間がかかってしまう人もいるはず。貯金するためだけに時間を使うのはもったいないですね。

 その場合は、先ほども言いましたが、数万円の貯金のうち、3000円から5000円を投資信託の積み立てに。

 月々3万円が貯金できるなら、人生の早い段階から、貯金と投資を並走させることが、時間を味方につけながら貯めて増やすコツです」

(取材・文/安住拓哉、伊藤忍)

※アエラ増刊『AERAMoney 今さら聞けない貯金の基本』の記事に加筆・再構成

このニュースに関するつぶやき

  • 月々の貯金はしてるけど、とてもじゃないけど250万越えなんか行く気がしない。やっと貯めた貯金も娘の中学進学(制服やら何やら)とコロナの影響でかなり目減り。どうすりゃいいの。 https://mixi.at/a5iW3LU
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  • ハッキリしてるのは、300万円貯めるまではしんどいけど、300万円超えてからはあっという間に1000万円を超えた。 https://mixi.at/a5iW3LU
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