フィッシャーズがYouTubeで“卒業式”を開催 決して消えない“仲間との絆”訴える

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2020年03月29日 07:11  リアルサウンド

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動画サムネイルより

 7人組YouTunerグループのフィッシャーズが3月25日、「YouTube卒業式 〜フィッシャーズより〜」と題した動画を投稿した。


(参考:ヒカキンの言葉はなぜ胸を打つのか 卒業生の息子をもつ母親が見た“メッセージ動画”


 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、3月2日から始まった小中学校、高校、特別支援学校の全国一斉休校。これによって卒業式を経験することなく、思い出の詰まった学び舎から泣く泣く巣立っていった学生も少なくない。


 そんななか、フィッシャーズは3月24日には、NHKで放送された『みんなの卒業式』にお祝いのコメントを寄せ、SNSを中心にファンから感謝の言葉が相次いでいたが、YouTubeのメインチャンネルでも動画を公開。メンバー全員で揃いの学ランを着込み、体育館で「YouTube卒業式」と題したオンライン卒業式を実施したのだ。


 はじめにリーダーのシルクロード(以下、シルク)が「これより『YouTube卒業式』を始めさせていただきます。一同礼!」と挨拶。続けて「卒業証書 2020年 卒業する皆さま殿 あなたは学校の課程を修め その業を終えたことを証します。令和2年3月19日」と読み上げ、卒業証書を授与した。


 その後、メンバーが卒業生に向けて贈る「送辞」を述べ、式歌としてンダホとぺけたんが1stアルバム『僕らの色 みんなの色』にも収録された人気の卒業曲「サヨナラまたな」を熱唱した。


 卒業式の締めくくりには祝辞としてシルクが「(中学校の)卒業を記念して作られたグループ“フィッシャーズ”だからこそ、みんなに言えるかなと思ったことを話させていただきます」とした上で、「こんな時こそ、友達と連絡を取ってください。仲が良かった子、話したことない子、喧嘩をしてしまった子、偶然好きな子がかぶってしまったアイツ、共通の意外な趣味があるアイツ、全然趣味は合わないけどなんか気になるやつ、とにかく後々助け合える仲間との絆を深めてください」「卒業しても繋がりは消えません。また集まれます。集まって卒業式を自分たちで開いたり、同窓会で盛り上がってください」と呼びかけた。


 動画の最後でシルクは「今はネットがあるので、YouTubeも見られるし、みんなと連絡も取り合えるし、オンラインゲームをみんなとしゃべりながらやるのも良いかなと思います」「僕らも何か皆さんのヒントになるような動画を僕ら出していきます」とも語っていた。


 現在、東京や大阪をはじめ、週末の不要不急の外出自粛を呼びかける自治体が増えている。しかし一方で、「自分たちは大丈夫」「感染しても重症化しない」などの理由から繁華街に繰り出したり、イベントに参加したりする若者も依然として後を絶たないようだ。


 イマドキの10代にとって、YouTubeがテレビよりも身近なメディアであることは論を俟たない。そのため彼らにとっては、テレビのコメンテーターよりも、トップYouTuberの言葉のほうが刺さるということもあり得る。そういった意味で、日本を代表するYouTuberグループであるフィッシャーズが、今回の「YouTube卒業式」のようなティーンエイジャーが喜ぶコンテンツを届け、その中で、「家で楽しいことを見つけていこう」と積極的に発信することは、少なからず社会的意義があるのではないだろうか。


(こじへい)


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