今井翼、名優の吹き替えで声の演技に開眼「また新たな自分の表現を身につけた」

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2020年03月29日 09:00  ORICON NEWS

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写真名優の吹き替えで声の演技に開眼した今井翼 (C)ORICON NewS inc.
名優の吹き替えで声の演技に開眼した今井翼 (C)ORICON NewS inc.
 俳優の今井翼(38)が吹き替えを務めるドキュメンタリー映画『プラド美術館 驚異のコレクション』が4月10日に公開される。名優の声を務め「また新たな自分の表現を身につけたような気がします」と声の仕事で開眼したことを明かした。

【動画】今、そしてこれからを熱を持って話す今井翼

■難読名前に困惑も「心を落ち着けて」 作品の手応え語る

 スペイン王室が愛した美と情熱の至宝が集う世界最高峰の美術館の1つとされ、スペイン黄金期を後世に伝えるプラド。同作は、2019年に開館200周年を迎え、世界最高峰と言われるスペインのプラド美術館の全貌に迫るドキュメンタリーとなっている。

 本国版では『運命の逆転』(90)でアカデミー賞主演男優賞に輝いたジェレミー・アイアンズが務めるナビゲーターを、フラメンコが得意で2012年には世界初のスペイン文化特使に就任するなど、スペインとゆかりの深い今井が日本語吹き替え版を担当する。「何年か前にキャラクターの吹き替えはさせていただいたんですが、ここまで膨大なナレーションは初めて。苦戦しました。でも、なかなか濃密な作品。僕自身も手応えがある。ようやく、こうやって、みなさんの元に届けられるという実感がありますね」とアフレコを振り返る。

 スペイン王室や画家、地名など読み見くい名前も多かったそう。「ひたすら言い続けて練習しました。でも、いざ、マイクの前に立つと勝手が違う。史実に基づいた大作のナビゲーションの吹き替えの担当は緊張感がありましたね。あと、吹き替えのときは映像モニターの上に何分何秒何コンマというのが常に回転している。どこか、何かに追われているような気分に(笑)。その中でも、心を落ち着けてやりましたね」と笑いを交えながら語った。

 今井にとってヨーロッパで初めて訪れた美術館がプラド美術館。印象に残っている作品について聞くと「冒頭に登場する『ラ・グロリア』は、あれだけ大きな絵画で、見れば見るほどに、いろいろな発見がありました。美術館全体でも、そうですけど、1つの絵画も何度か通ううちに噛みしめるものがありましたね」。マドリードに行った際にはプラド美術館に立ち寄る。「プラドの意味は草原。美術館の周りには緑があり、都市として近代な部分がありながら風情がありますよね。なおかつ、プラド美術館の持つ重厚感もあって、行けば行くほど充実感を得ることができますね」。

■重厚感あふれる役柄で声の演技の楽しさ再認識「もっとやってみたい」

 現地を幾度となく訪れているからこそ、映像で鑑賞する良さも発見できた。「本来、美術作品は自分の目で見ることが1番の醍醐味。でも、プラド美術館に行くのは大変なこと。しかも、大きくて1日じゃ周りきれないぐらいの美術館。それを、いろいろな証言を聞きながら映画でしか感じることしかできないダイナミックさを味わえます。特別な時間になると思いますね」と口にする。

 そして、声の仕事について「また、やっていきたいです」と言い切る。続けて「仕事柄、声を使うことが多い。舞台作品と映像作品では声の出し方や表現が違ってくる。日常的にテレビのテロップを、自分だったら、どう読むのかをやってみたりしていたんです。実際、やってみたら全然、違いましたけど(笑)」と意外な練習法を明かした。

 世界的名優であるジェレミーの吹き替え担当という大役については「あれだけの役者さんが務める役割。なかなかの緊張感がありました」とする。それでも「僕は以前から声の仕事に興味があったんです。難しさの方がたくさんありましたけど、終わってみると意欲的に声の仕事をもっとやってみたいと思いましたね」と満ち足りた表情を見せ、声での表現に愉悦も感じたという。「難しさも、すごくあります。でも、自分の声って、こうなんだって思いますね。ジェレミーさんのお姿のフィルターを通して、また新たな自分の表現を身につけたような気がします」と笑顔で自身の成長を実感していた。

 同作は200年にわたる伝統の中で起きた変化を全て映し出し、その歴史から未来を描く。ここ数年で“今井翼の歴史”を語る上で外せない変化も起きた。今井は「やっぱり、いつ何が自分に来るか、わからない」と休業期間を振り返る。現在は復帰し、体調も取り戻した。「そこで1歩、立ち止まって自分自身の考え方とか取り組み方を見つめ直すいいきっかけになったし、これからもしていきたい。それをプラスに思っていきたいですいね」とポジティブな感情で捉えているそう。

 休んでいる期間にはスペインなどで芸術作品や舞台に触れ合ったり、基礎からダンスレッスンをしたという。「それを経て、シンプルでいいじゃん、ラフでいいじゃんという考えになりました。集中する時間とリセットする時間、メリハリを大事にして行きたいと思うようになりました。現役でやっていきたいから、体が資本。第1に体をいたわって、やっていきたいですね」と、これからを明るく前を向きながら語った。

 同作を待つファンに向け「造形の深い方はもちろん、なかなか歴史、芸術に触れる機会がなかった方にも、すごく見応えがある作品。なおかつ、美術館で見るのとは違った、映画館の迫力のある作品を見てほしいです。音声ガイド以上に、いろいろな方の証言が入っています。僕の声はさておき(笑)。この作品の重み、喜びを感じとってほしいです」と呼びかける。今井からつむぎ出される声で作品の魅力も一層、増している。


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