美容と健康の要である腸内フローラ。「腸内フローラに良い食生活をしたい!」と思っても、日々の忙しさからなかなか実践できないこともありますよね。自炊が難しい方は、おやつで腸内フローラを整えてみてはいかがでしょうか。
健康と美容に役立つ食スタイルを提案して16年の美養フードクリエイターである筆者が、腸内細菌がよろこぶおやつを3つご紹介します。
■腸内細菌がよろこぶおやつ3つ
(1)高カカオチョコレート
チョコレートの主原料であるカカオ。カカオに含まれるたんぱく質、カカオプロテインは、胃酸などの消化液で消化することができない難消化性のたんぱく質です。
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このたんぱく質は、そのまま大腸に届き、食物繊維とおなじような働きをします。便のカサを増してスムーズな排出を促す働きがあるため、日ごろから野菜不足で食物繊維が不足しがちな方、小食で便秘がちな方にもおすすめです。
カカオ含有量が高いほど、カカオプロテインの含有量も高くなりますから、腸内フローラのために食べるのであれば高カカオチョコレートですね。
(2)シリアルバー
シリアルバーに使われているオーツ麦は、他の雑穀に比べ、水溶性食物繊維の多い麦です。
水溶性食物繊維は、腸内で善玉菌のエサとなる働きがあるほか、消化が穏やかなため、満腹感を長持ちさせて空腹感を和らげる働きもあります。小腹がすいたときのおやつに良いですね。
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せっかく腸内フローラやダイエットのために食べるのですから、砂糖不使用で無添加のシリアルバーを選びましょう。
(3)ドライプルーン
プルーンも水溶性食物繊維の多いフルーツです。また、プルーンの甘み成分であるソルビトールは、胃液などの消化液では消化することができないため、腸にそのまま届いて食物繊維と同じような働きをします。
ねっとりとした甘さから糖質が多いようにも感じますが、実はプルーンは低糖質。乾燥させることで甘みが凝縮されているため甘く感じるだけですから、ダイエット中でも安心して食べることができます。
さらに、ビタミン、ミネラル、ポリフェノールも含まれていますから、アンチエイジングにも◎。
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ご紹介したおやつは、どれも手軽に食べられるものです。まずは、気軽に取り入れられるおやつで、腸内フローラの改善をスタートしてみてはいかがでしょうか。
(美養フードクリエイター・中医薬膳師 岩田まなみ 料理教室Manami’s Kitchen主宰。パリのEcole Ritz Escoffierにてフランス料理を学びDiploma取得、本草薬膳学院にて薬膳を学び、中医薬膳師の資格を取得。健康リズムカウンセラー、味覚カウンセラー(スタンダード)。自著「ベジフル発酵ジュースとレシピ」(2018年・日東書院本社)、「ヤセ菌が増えて太らない食べ方」(2016年・自由国民社)。コラム執筆、雑誌、TVなど多数のメディア出演実績がある。)