「サワムラーで上級者に勝つにはどうすればいい?」 ポケモン初心者がガチ勢と本気バトル&感想戦してみた

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2020年03月29日 15:03  ねとらぼ

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ねとらぼ

写真ダイマックスサワムラー降臨
ダイマックスサワムラー降臨

 これまで「上級者のピカチュウがギャラドスに10万ボルトを撃たないのはなぜなのか」「過酷すぎた過去作の“厳選”は最新作でどう改善されたのか」を語ってきた本連載。ポケモンを取り上げるのは3回目ですが、今回は「実践編」と称し、聞き役のたろちんが満を持してガチ勢とのポケモンバトルに挑戦します。



【画像で見る】勝負の流れ



 しかし完全な初心者ではガチ勢には太刀打ちできないはず……ということで、芸人界最強(自称)のポケモンガチ勢・ヤマグチクエスト先生をコーチに据えて挑戦することに。バトルの後には感想戦を行い、お互いのポケモンの型や読み筋を確認しつつ「どの手を撃つのが正解だったのか」を探っていきます。



 なお、バトルの最後は散々ネタにしてきたあのポケモンが奇跡を起こします。



●登場人物



ヤマグチクエスト:プレゼンする人。今回はバトルの補助と解説を担当。ガチゲーマーでお笑い芸人。「カブト」の厳選のために28時間ぶっ通しでプレイするほどのポケモントレーナー。なぜかやたらとサワムラーに厳しい。



たろちん:聞き役。今回のバトルではメインで判断する役。ねとらぼ編集部で働いてる元ゲーム実況者。ポケモンの対人戦はやったことがない。今回の企画で「サワムラー」を活躍させたいと思っている。



ブロリー:たろちん&ヤマクエの対戦相手。ねとらぼ編集部のガチゲーマー。ポケモンの対人戦は「ソード・シールド」で初挑戦だったが、現在はマスターボール級上位3桁に度々入るほどの腕前に。サワムラー使いと対戦して負けたことはない。



●ポケモンバトルをやってみよう



ヤマグチクエスト:それではポケモンバトル講座を始めていきたいと思います。第1回、第2回とポケモンバトルの基礎についてお話させていただきまして、たろちんさんにはポケモンバトルの基礎中の基礎について学んでいただきましたけども。



たろちん:はい。



ヤマグチクエスト:ただね、話だけ聞いていてもらちがあかないんですよ。



たろちん:らちがあかないんですか。



ヤマグチクエスト:いい加減にしてください。



たろちん:急に怒られてしまいましたけども。



ヤマグチクエスト:なので、実際にやってみて「ポケモンバトルってこんなに面白いんだな」というのを分かっていただきたいんです。例えば、第1回の講座でお話ししたような「ピカチュウとギャラドスのジレンマ」のような状況になったときに自分だったらどうするのか考えてもらって、ポケモンバトルの楽しさを感じてほしいと思ってます。



たろちん:今回は聞くところによると、ヤマクエ先生のポケモンをお借りして、実際にウチの編集部の者と2回対戦するということらしいんだけど……。



ヤマグチクエスト:そうです。どうやらこの講座を通して興味を持っていただけたらしく、ポケモン対戦を「ソード・シールド」から始めたらしくてですね。



たろちん:相当やり込んでいると聞いてますよ。初心者にぶつけるにしてはガチ勢すぎじゃないかとおもうんですけど。



補足:今回の対戦相手「ブロリー」のシングルバトル最高順位がマスターボール級300位ほど。なお、ソード・シールドのランクマッチ参加者の中でマスターボール級到達者が1シーズン約20万人といわれている。



ヤマグチクエスト:まあ「初心者でも勝てるかもしれない」というのがポケモンバトルの良さでもあるので、そんなに悲観しないでください。



たろちん:じゃあ今日は、私がトライアンドエラーしていく様をみなさんにお楽しみいただくということですね。



ヤマグチクエスト:そういうことです。では早速パーティを決めるところからやってみましょうか。



●パーティを選出してみる



ヤマグチクエスト:先にルールを説明しますね。今回の対戦は1対1で戦うシングルバトルで、1手ごとの思考時間は最大60秒。手持ちの6体から3体を選んで戦いますが、伝説ポケモンや幻のポケモンは使用できません。剣盾のトレーナーからは「シーズン1ルール」と呼ばれているルールです。では6体のパーティを組んでいきましょうか。以前パーティを組むコツをお話ししたことがありますけど、覚えてますか?



たろちん:いや、全然覚えていません。



ヤマグチクエスト:だと思いました。以前説明したのは、パーティを組むときは自分の好きなポケモンを1体決めてから、その後に苦手なタイプなどを補完していく方法です。サトシのピカチュウ的なポケモンを選んでから、他を決めていく流れですね。



たろちん:サトシのピカチュウかぁ……じゃあ、取りあえずサワムラーで。



ヤマグチクエスト:そう言うだろうと思って育てておきました。このサワムラーは「ノーマルジュエル」を持たせていて、特性「かるわざ」と「ねこだまし」を使ったコンボで戦うポケモンです。初手で「ねこだまし」を打つと、次のターンからすばやさが2倍の状態で戦えるのが特長ですね。……これをね今回のバトルのために育成してきたんですよ。好きでもないのに。



たろちん:好きでもないとか言うな。でもありがとう。



ヤマグチクエスト:では、ここから先はこのサワムラーを軸に考えていきましょう。かくとうタイプのサワムラーはゴースト、フェアリー、エスパーなどが弱点なので、こういったタイプに強いポケモンを入れていきましょう。具体的に言うと、あくタイプやはがねタイプがおすすめですね。



たろちん:了解。取りあえず組んでみようか。え〜っと……。



●今回たろちんが選出した6体と選出理由



サワムラー(かくとう) 好きだから。



ルカリオ(はがね/かくとう) サワムラーに強いフェアリータイプを対策するため。スマブラで見たことあるから。



ミミッキュ(ゴースト/フェアリー) ノーマル・格闘・ドラゴンタイプを無効にできるため。強いって聞いたから。



カバルドン(じめん) 「ステルスロック」「あくび」などで有利な状況を作れるため。見た目がかわいいから。



ロトム(みず/でんき) 特殊アタッカー枠。弱点が実質くさタイプしかないから。



トゲキッス(ひこう/フェアリー) ダイマックスとの相性が良いから。「エアスラッシュ」で相手を6割の可能性でひるませて運ゲーにできるから。



たろちん:(20分後)できた。今選んだ俺の愛する6体で戦ってみよう。



ヤマグチクエスト:こうしてみると悪くないパーティになりましたね。では早速バトルしてみましょう。



●ヤマクエのポケモンを借りて対戦へ



ヤマグチクエスト:始まりましたね。まず、相手パーティを見てどの3体にするのか決めましょうか。



たろちん:相手のパーティは……えー、全然分かりません。



ヤマグチクエスト:上から、オーロンゲ、ポットデス、マホイップ、ドヒドイデ、オノノクス、タチフサグマの6体です。オーロンゲは「リフレクター」や「ひかりのかべ」などといった味方をサポートする技を使うのが得意なポケモンで、その下のポットデスはそういったサポートを受けながら「からをやぶる」という積み技を使うポケモンで……。



たろちん:分からん。



ヤマグチクエスト:まぁいいや。初手にサポート役のオーロンゲが来る可能性が高いので先発カバルドンは悪くないかなと思いますが、意外とサワムラー先発もよさそうですね。



たろちん:サワムラーは出す。あと、さっきの話聞いたらなんかロトムってのが便利そう。



ヤマグチクエスト:じゃあもう一回相手のパーティを確認しましょう。相手のパーティの中でロトムが得意な相手はドヒドイデくらいで、あとのポケモンにはそんなに刺さってないですね。なので選ぶ優先度はそこまで高くないかな、と思います。



たろちん:そうなんだ。じゃあミミッキュ強いって聞いたからこいつにする。



ヤマグチクエスト:お、いいですね。あと1匹。



たろちん:じゃあダイマックス要員にトゲキッス。



ヤマグチクエスト:お、いいんじゃない!?



たろちん:そう? 全く分かってないけど、サワムラーがいらないんだろうな……。



ヤマグチクエスト:(笑)



●1戦目



ヤマグチクエスト:えー、相手の先発はタチフサグマですね。このポケモンはノーマル/あくタイプのポケモンで、かくとう技が4倍弱点なのでサワムラーは出し勝ってます。



※出し勝つ:先発ポケモンを出し合った際に、相性上有利なポケモンを出せたときに使う言葉。反対に不利なポケモンを出した場合は「出し負ける」という。



たろちん:最初に打つべき技は「ねこだまし」だっけ。でもこっちが有利ってことは、相手は交代してくる可能性もあると。



ヤマグチクエスト:そうですね。相手からしてみてもこっちの「ねこだまし」は簡単に読めるんで、交代する可能性も高いんですよね……。



たろちん:うーん、まあでも取りあえず教わったことをやろう! ということで「ねこだまし」。



ヤマグチクエスト:あ、交代してきた。多分ポットデスかな?



たろちん:え、なんで分かったの?



ヤマグチクエスト:まぁ(かくとうタイプ・ノーマルタイプを無効にできる)ゴーストタイプですからね。



たろちん:うわ、効かない。



ヤマグチクエスト:大丈夫。まだ想定内です。技を無効化されてしまいましたが、おかげで「ノーマルジュエル」を消費せずに済みました。相手はゴーストタイプのポットデスならサワムラーを処理できると思っているんでしょうけど、ここで有効なのが……。



たろちん:あ、「じごくづき」(あくタイプの技。ゴーストタイプに効果抜群)を使えば弱点をつけるんだ。向こうはゴーストタイプならサワムラーに勝てると思ってんだな。



ヤマグチクエスト:そういうことですね。目にもの見せてやりましょう。



たろちん:サワムラーをなめてるな。やったりましょう。



ヤマグチクエスト:(? 思ったよりダメージが低い……)



ヤマグチクエスト:(相手の「からをやぶる」後の「しろいハーブ」発動を見て)!?



たろちん:……なんか強くなった?



ヤマグチクエスト:これはちょっと困った……。



たろちん:「じごくづき」も撃てなくなっちゃったし。



ヤマグチクエスト:しかも相手のほうが素早くなってしまいました。



たろちん:変えるしかないってこと?



ヤマグチクエスト:一応こっちには先制技の「バレットパンチ」があるんですけど、威力が低いのであのHPを削りきれるかどうかは微妙ですね。ポットデスはもともと耐久力が低いポケモンですし、「からをやぶる」をするとさらに耐久が下がるんですけど、「白いハーブ」で耐久を戻しているので……。



たろちん:え、どうしたら良いの。



ヤマグチクエスト:……この状況だと「バレットパンチ」を耐えそうなんですよね。



たろちん:ここはサワムラーを信じて「バレットパンチ」を撃つしかない?



ヤマグチクエスト:うーん……いや、でもサワムラーを対タチフサグマ用にとっておくのも……。



たろちん:ちょっと! 時間ないよ!?



ヤマグチクエスト:交代しよう! ミミッキュに!



たろちん:えーっと、ミミッキュ! 行け!



●ここまでの状況



・「じごくづき」をポットデスに撃つが、想定よりダメージが通っていない。



・相手の「ポットデス」は「からをやぶる」で攻撃力とすばやさを二倍に。「しろいハーブ」で耐久はそのまま。



・想定外の事態になり、焦って時間切れ。無意味な「ねこだまし」を選択。



・相手の「ちからをすいとる」によりサワムラーのこうげきがダウン。ポットデスの体力は全快に。



ヤマグチクエスト:!? このポットデス変な型だ!



たろちん:変な型? ……なんかよくわかんないけど、どうしたらいい?



ヤマグチクエスト:そうですね、いまサワムラーはこうげきが1段階下がった上に、有効打の「じごくづき」も封じられているので、このまま突っ張って捨てるか、ミミッキュに交代するかの2択ですね。



たろちん:いや、サワムラーは捨てない!



ヤマグチクエスト:じゃあ、ミミッキュに交代ですね。



ヤマグチクエスト:ミミッキュの「ばけのかわ」が剥がされちゃいますけど、ミミッキュには「かげうち」という先制技があります。ポットデスの弱点もつけるので結構ダメージ与えられると思いますよ。



たろちん:おお、これならすばやさで負けてても1発入れられるってことね。



ヤマグチクエスト:これがどれくらいのダメージが入るかによって戦況が変わるなあ……。



・ミミッキュの「かげうち」が急所に当たり、ポットデスの体力を約8割弱減らす。



・ポットデスの「シャドーボール」でミミッキュが落とされる。



・これでたろちんの残りポケモンは2体に。



たろちん:あー、倒されちゃった。どうしよう。



ヤマグチクエスト:ミミッキュがかなりHP減らしてくれたんで、あのポットデスの体力ならサワムラーの「バレットパンチ」で倒せる……はずです。でも、多分このポットデスはぼうぎょに努力値を振ってるんだよなあ……。



たろちん:でももう「バレットパンチ」しかないよね。



ヤマグチクエスト:そうですね。サワムラーを信じるしかない。



たろちん:行け!!!! ……ダメだ!



ヤマグチクエスト:(絶望的すぎて笑い出す)



たろちん:……ちなみになんだけど、サワムラーがここでダイマックスしたらどうなる?



ヤマグチクエスト:ダイマックスすれば3ターンの間だけ体力が2倍になって、強力なダイマックス技が使えるようになるので、今のサワムラーで言えば「ダイアーク」という技が有効打になりますね。



たろちん:よし、俺はサワムラーに賭ける。



ヤマグチクエスト:こうげき1段階下がってるけど……。



たろちん:関係あらへん。気持ちでカバーすっから。



●ここまでの状況



・サワムラーにダイマックスを切る



・ポットデスが「シャドーボール」で攻撃。ダイマックス状態のサワムラーに4割強のダメージを与え、とくぼうがダウン(「シャドーボール」の追加効果。20%で発動)。



・サワムラーは「ダイアーク」で攻撃。ポットデスのHPを約7割削る。



ヤマグチクエスト:(やはり倒しきれなかったか……)ここで相手がもう一度「シャドーボール」を撃ってきたらサワムラーは落ちます。が、相手が体力回復を優先して「ちからをすいとる」を使ってきて、なおかつこちらの「ダイアーク」が急所に当たればポットデスを倒せます。というか、そうならないとかなり厳しい場面ですね。



たろちん:そうか……でも、やるしかない。いけ! ……あ、サワムラーが死んだ。



ヤマグチクエスト:さっきのとくぼうダウンが痛かったですね……。これで残りはトゲキッス1体。ポットデスは倒せますが、そこから先は……。



トゲキッスでダイマックスするっていうつもりで連れてきたのに、サワムラーに使っちゃった……。



ヤマグチクエスト:テンション上がって使っちゃいましたね……。



・ポットデスの「シャドーボール」でトゲキッスのHPが7割強けずられる。



・トゲキッスは「マジカルシャイン」で攻撃。ポットデスを倒すも、「のろわれボディ」が発動(ちなみに3回目)。



・相手は体力満タンのタチフサグマと裏にもう一体がいる状態で、ダイマックスも残している。



・ほぼ詰み。



たろちん:これ「メガザル」とか使えないの?



ヤマグチクエスト:ないです。



●結果



・タチフサグマの「からげんき」でトゲキッスも落とされ、試合終了。



・相手のラスト1匹を見ることすらできなかった。



●リベンジマッチの前にパーティを再考する



ヤマグチクエスト:気持ちを切り替えて2戦目に行きましょう。まずは先ほどの反省を踏まえパーティを考え直すんですけど、さっきの試合は先発で出し勝ったのに相手の交代を読み切れず「ねこだまし」を撃ってしまったことと、これは私の反省点ですがポットデスの型を読み間違えてしまったことが敗因ですね。



たろちん:なるほど。あと、ミミッキュのばけのかわを交代で消費しちゃうのはもったいないなと思った。



ヤマグチクエスト:あそこはサワムラーをもう捨てるしかなかったですね。あと、「じごくづき」がのろわれたのも痛かった。



たろちん:「のろわれボディ」強いね。せっかく有効打があるのに存在価値を否定されてる感じがして。ただでさえサワムラー否定されてるのに……



ヤマグチクエスト:まぁ否定してんのこの媒体だけだけどね)。



たろちん:だからこそ次もパーティに入れるぞ。で、サワムラーは出さない。



ヤマグチクエスト:ほう?



たろちん:これは動画にも撮ってるし、たぶんサワムラーがまたいたら向こうは「サワムラーを出して活躍させる場面を撮ろうと意固地になってるな」って思って勝手にサワムラーを対策しようとしてくると思う。



ヤマグチクエスト:なるほど、編集者ならではの思考を逆手にとって「見せサワムラー」をするわけですね。



たろちん:よし、もう一度パーティを組み直そう。



●たろちんが新たに選出した6体



サワムラー(かくとう)



ミミッキュ(ゴースト/フェアリー)



トゲキッス(ひこう/フェアリー) ※ここまでは前回選出と一緒



ドラパルト(ゴースト/ドラゴン) 初心者でも扱いやすいポケモンなので選出。物理アタッカー型。



コオリッポ(こおり) 物理型のポケモンに対して有利に戦えるポケモン。



ストリンダー(でんき/どく) 先発要員。「きあいのタスキ」で相手の攻撃を耐えつつ相手をまひさせ有利な状況を作る



●いざ、リベンジマッチへ!



ヤマグチクエスト:相手のポケモンは……サニーゴ、ルチャブル、リザードン、ジュラルドン、インテレオン、ヒヒダルマ。ガラッと変えてきましたね。



たろちん:リザードン以外、見たことないやつばっかりだなあ。



ヤマグチクエスト:この中だと……サニーゴっていうポケモンがゴーストタイプなので、サワムラー選出を読むなら出してくると思うんですよね。サニーゴは物理アタッカーを受けるのが得意なので、特殊アタッカーを連れて行くと良いと思います。それと、3体のポケモンにでんき技がバツグンな上に、じめんタイプのポケモンがいないから100%まひが通るパーティですね。



たろちん:今回はサワムラーをベンチに置こうと思ってるから、でんきタイプのストリンダー先発やな。下3体(ドラパルト、コオリッポ、ストリンダー)が良い気がするな……。



ヤマグチクエスト:いや、サニーゴを相手にするならトゲキッスもいいと思うんですよね。でもまぁ物理型ですがコオリッポの攻撃力なら貫けるし、ドラパルトで強引に突破するのも……あ、あと5秒。



たろちん:じゃあ下3体で。



ヤマグチクエスト:時間ギリギリですね。……あれ、「完了」押せた?



たろちん:え? わかんない。



ヤマグチクエスト:(笑) 押せてなかったら上から3体が自動的に選ばれるので、先発はまたサワムラーになるけど。



たろちん:え、そうなの!? ……うわあ! サワムラーだ!!



ヤマグチクエスト:(笑) でも、相手はジュラルドンなので結果的に出し勝ってます。で、今回も相手の手持ちにゴーストタイプがいたので交代を警戒したい場面ですね。



●2試合目、開始



たろちん:前の対戦のときは代えられてダメになっちゃったから……。



ヤマグチクエスト:交代してくるとしたらサニーゴ。そこにトゲキッスに交代を合わせれば、逆に「わるだくみ」(とくこうを2段階上げる技)で積みの起点にできるかも。



たろちん:よし、ここは交代を読もう。トゲキッスに交代で。



●ここまでの状況



・サニーゴへの交代を読んでトゲキッスへ交代



・相手は居座って「がんせきふうじ」を撃つもヒットせず



ヤマグチクエスト:(交代してこなかったか……) ここで相手の「がんせきふうじ」を回避したのはかなり大きいですね。ただ、今度は不利対面になってしまいました。



たろちん:トゲキッスはこいつに弱いの?



ヤマグチクエスト:ジュラルドンはとくぼうが低いポケモンなので、特殊アタッカーのトゲキッスなら押し切れる可能性もありますが、トゲキッスは相手のはがね技が弱点なので厳しいでしょうね。難しいなーここ……。



たろちん:サワムラーに交代する? それともこのままいく?



ヤマグチクエスト:いやー……正直ここはどっちでもいい場面ですね。判断が難しい。



たろちん:まあトゲキッスはダイマックスするってことで連れてきてるから、ダイマックスしよう。じゃあ取りあえず「ダイウォール」で……。



ヤマグチクエスト:あ、「ダイウォール」は攻撃技じゃないけど……まぁ良いか……。



※ダイウォール:ダイマックス中にのみうてる技。相手の技を無効化するが、連続でうつと失敗しやすい。



ヤマグチクエスト:(相手のダイマックスを見て)!?



・お互いダイマックスを切るも、「ダイウォール」のおかげでお互いノーダメージに。



・ダイマックスの残りは2ターン。



・なお、ダイマックスの演出の順番からみてトゲキッスのほうが素早い。



●3ターン目



ヤマグチクエスト:……たろちんさん。この一手はすごいですよ。



たろちん:そうなの? テキトーに選んじゃったんだけど



ヤマグチクエスト:ダイウォールは「必中」であるダイマックス技すらも回避できる技なのですが、連続で使用すると高確率で失敗してしまう技です。今1ターン目で、弱点技の強力なダイマックス技を回避できたことで、3ターン目も安全にダイウォールを使うことができるようになりました。これで、相手のダイマックスをほぼ無効化させられます。



たろちん:なんかよくわかんないけど、良かったんだ。で、このあとはどうすればいい?



ヤマグチクエスト:ジュラルドンのダイマックスをしのぎきりましょう。最初のダイスチルを回避できたので次は攻撃してOK。今なら相手の攻撃も耐えられます。



たろちん:じゃあ俺の「ダイフェアリー」をお見舞いしてやろう(?)。



ヤマグチクエスト:次のターンで素直に打ち合いをすれば負けてしまう場面ですが、最初に「ダイウォール」を撃ったのでこのターンはしのげます。素早さが相手に勝っていることが分かっているので、ダイマックスが終わった後に「エアスラッシュ」でひるませつづければ……。



たろちん:ってことはダイウォールでしのいで……せや! それが最適解や! 分かってきたぞポケットモンスターが。



※エアスラッシュ:3割の確率で相手をひるませ、行動を阻止できる攻撃技。トゲキッスは追加効果の発動確率が2倍になる「てんのめぐみ」という特性を持っているため、先制攻撃さえできれば6割の確率で相手の行動を阻止できる。



ヤマグチクエスト:さあ、ここからはすばやさで勝っているので、トゲキッスの「エアスラッシュ」でひるませまくるだけです。



たろちん:よし、いったれ! ……よーしよしよし!



ヤマグチクエスト:これもう一回ひるませないとキツイですね。



たろちん:クソゲー始まったな。 よーしよし! こうやって6割ガチャを引き続ければいいんだよ。



ヤマグチクエスト:まぁこれがトゲキッスの強さですね。理不尽だけど。



たろちん:悪くないだろう。



●ここまでの状況



・初手「ダイウォール」が功を奏し、最小限の被害で相手のダイマックスターンを枯らせることに成功。



・しかし、こちらもダイマックスを消費してしまった。



・「エアスラッシュ」連打によりジュラルドンを突破。



・次の相手はルチャブル(ひこう/かくとうタイプ)。



たろちん:次の相手はルチャブルってポケモンか……ここはどうすればいいんだ?



ヤマグチクエスト:ルチャブルはトゲキッスよりすばやさが高いポケモンなので、このまま突っ張ったら確実に突破されます。もし相手の裏にサニーゴがいた場合、トゲキッスがいないと結構厳しいかもしれないですね。



たろちん:ということは……ここで失うわけにはいかないから交代か。



ヤマグチクエスト:まあジュラルドンも倒しましたし、相手がかくとう/ひこうタイプのルチャブルなのでサワムラーはもう仕事ないかも……。



たろちん:じゃあ、サワムラーに任せてみよう。こいつには「ねこだまし」効くでしょ?



ヤマグチクエスト:効きますね。やってみましょう。……ルチャブルの残りHPが6割強まで減ったんですが、サワムラー側にルチャブルへの決定打がないんですよね。サワムラーの覚えている技の中では一番威力の高い「インファイト」を使いましょうか、倒しきれないと思うけど。



たろちん:頑張れ、サワムラー……!



ヤマグチクエスト&たろちん:うおおおおおおおおおおお!!!!



たろちん:よっしゃ見たか! 急所に当てりゃあいいんよ! あとはラスト1体か……ゴーストタイプが出てくるとまずいんだよな。



ヤマグチクエスト:え!? 勝ったんじゃない? これ勝ったんじゃない!?



たろちん:え……これ「インファイト」で良いよね!?



ヤマグチクエスト:良い良い!



たろちん:よーし、これが最後だ……くらえ!



ヤマグチクエスト&たろちん:よおおおおおおし!!!!!!!!!



たろちん:やった! サワムラー強えじゃん!



ヤマグチクエスト:サワムラーで勝てた……!



たろちん:サワムラーだってやればできるんだ!!



●結果



・不利対面だったルチャブルへの「インファイト」が急所にあたり、撃破に成功



・相手のラスト1体がかくとう弱点のヒヒダルマだったため、一撃で突破



・サワムラーの強みが存分に発揮された形に



●感想戦をしてみる



ヤマグチクエスト:たろちんさん、対戦お疲れさまでした。それではこれから試合の動画を観ながら一緒に振り返っていこうと思うのですが、初めてのポケモン剣盾での対人戦いかがでしたか?



たろちん:あの……とても楽しかったです。



ヤマグチクエスト:お、本当ですか!?



たろちん:すごい面白いね。自分が育てたポケモンだったらもっと使い方もちゃんとわかってて、動き方とかも自分で考えられると思うから、1人でもできたんだろうけど、「この選択が決まるのか! 決まらないのか!?」みたいな読み合いの醍醐味も体験できて、良かったです。



ヤマグチクエスト:おおー。それはそれは、本当に良かったです。



●選出のポイントは?



ヤマグチクエスト:ではここからは対戦相手である編集部のブロリーさんも交えて、試合を振り返っていきます。



ブロリー:よろしくお願いします。



ヤマグチクエスト:早速、第1試合の選出から振り返りたいと思います。まず我々は1試合目タチフサグマとポットデスしか見れてないのですが、もう1体は何だったんですか?



ブロリー:オノノクスでした。ただ相手のミミッキュが「重い」んですが……。



たろちん:ん? 「重い」ってなに?



ヤマグチクエスト:重いというのは、特定のポケモンに対し自分のパーティの中で対策が難しいポケモンのことですね。同義語としては、トップメタのポケモンに対する対策がいまひとつなされていない場合などは「対策が薄い」なんて言い方もします。今回の場合は、ミミッキュはゴースト/フェアリータイプのポケモンで、ブロリーさんが選出した3体(タチフサグマ、ポットデス、オノノクス)に弱点技をタイプ一致でうつことができる上に、特性の「ばけのかわ」を駆使すれば全員に対面で打ち勝てるので相当「重い」と言えます。



たろちん:なるほど。



ヤマグチクエスト:ちなみにたろちんさんはどういった基準で3体を選びましたか?



たろちん:えっとまず、サワムラーは俺のアイドルだから選ぶでしょ。で、なんかミミッキュは前の講座で強いって聞いたから出すでしょ。最後はこいつでダイマックスするって決めたからトゲキッス。



ヤマグチクエスト:相手のポケモンを見て選ぶというより、とにかく自分のベストを尽くすって感じの選出ですね。



たろちん:初めてで1分半じゃ、相手のポケモン見ても何にも分かんないからさ。



ヤマグチクエスト:まあ最初は仕方ないですよね。では、ブロリーさんはなぜこの3体にしたんですか?



ブロリー:まず、相手の6体を見たときに、こういうパーティの先発は大体カバルドンでくるだろうなと思ったので、先発は「ちょうはつ」持ちのタチフサグマにしました。



ちょうはつ:3ターンの間、相手は攻撃技しか出せなくなる技。変化技が主体であるサポート型のポケモンに使うと型によっては詰ませることができることも。カバルドンには変化技を複数持たせることが多いため、ちょうはつが非常に有効。



ヤマグチクエスト:まあセオリーはカバルドンですよね。カバルドンは味方をサポートしながら相手の場を荒らしていくポケモンなので、先発で出てくることが多いんです。



ブロリー:まあ普通はカバルドンかな? と思いますよね。



たろちん:俺が普通のことするわけないだろ。



ほんとそうっすね。



●ポットデスの対処が出来なかった理由



ヤマグチクエスト:それでは1試合目を振り返っていこうと思います。まずたろちんの先発がアイドルのサワムラーで、ブロリーさんがタチフサグマから。ノーマル/あくタイプのタチフサグマは、サワムラーのかくとう技が4倍弱点なのでかなり有利です。だからこそ、交代してくる可能性が非常に高いんですよね。



たろちん:まあでも、最初はやってみないとよくわかんないし、取りあえず教わったことをやろうと思って「ねこだまし」を使ったと思う。



ヤマグチクエスト:では、この場面ブロリーさんはどう考えました?



ブロリー:このままノーマル技かかくとう技をうってくるだろうと思ったんで、様子見も兼ねてポットデスに交代しようと思ってましたね。



ヤマグチクエスト:なるほど。お互いに素直に行動した感じですね。その結果、サワムラーの「ねこだまし」はポットデスにかわされました。ブロリーさんは先発を出し負けて後手に回っていたのですが、サワムラーの攻撃を読むことで形勢を逆転しましたね。



たろちん:これで全ての歯車が狂いだしたんだよ……。



●両プレイヤーの思考をガチ比較



ヤマグチクエストの考え



タチフサグマはノーマル/あくタイプのため、格闘技が4倍弱点。そのためサワムラーが圧倒的有利な状況だが、相手もそれを理解しているはずなので交代する可能性が高い。交代先として可能性が高いのは、格闘タイプやノーマルタイプの技を無効にできるポットデス、または耐久力の高いドヒドイデが有力。



ブロリーの考え



サワムラーとの対戦経験がほとんどないため、どういった型なのか読みづらいが、タチフサグマでは太刀打ちできない。耐久特化のポットデスに引くことができれば「ちからをすいとる」と「からをやぶる」で勝ちパターンに持っていける。たろちんが初心者であることも踏まえ、交代読みの可能性は低いと考えてポットデスに交代。



●「型の読み違え」が勝負を決定づけた



ヤマグチクエスト:今思えば、サワムラーはまだタチフサグマを倒す役割があったので、この時点で引く選択肢もありましたね。



たろちん:あーそうか。俺はこの時点で、ポットデスがどういうポケモンなのか分かってなかったから、「殴りゃ倒せるだろ」くらいの気持ちでいたわ。



ヤマグチクエスト:いや、僕もそう思ってました。セオリーで言えば、ポットデスは「きあいのタスキ」を持っていることが多く、最初のターンでは「からをやぶる」を使って耐久が落ちます。このターンでサワムラーが「じごくづき」で致命傷を与えた後、次のターンに先制技の「バレットパンチ」で倒しきれるという算段でした。



きあいのタスキ:体力が満タンの状態であれば致命傷を受けても体力が1残るようになるアイテム。ポットデスを含め、耐久力が低いポケモンに持たせることが多い



たろちん:あ、もう次の次の手まで考えてたんだ。



ヤマグチクエスト:ですが実際は、「じごくづき」でHPを思ったほど削れず、持ち物のしろいハーブで下がった耐久も元に戻されてしまいました。ブロリーさん、このポットデスは耐久に努力値を振ってます?



ブロリー:振ってます。どちらかというと耐久特化です。「きあいのタスキ」を持たせるのがセオリーなので、裏をかけるようにしてます。



ヤマグチクエスト:これは変な型だわ……。



●両プレイヤーの思考をガチ比較



ヤマグチクエストの考え



ポットデスの初手はかなりの高確率で「からをやぶる」。また、ポットデスは物理耐久が極端に低いため、「きあいのタスキ」をもたせて一撃耐えられたとしても、その後にはがねタイプの先制技「バレットパンチ」で確実に突破できる。相手は「バレットパンチ」の存在を警戒していない可能性も高い。



ブロリーの考え



耐久に特化しているため、相手の攻撃を確実に一発は耐える(急所を除く)ので「からをやぶる」が安定。仮に大ダメージを受けても、「からをやぶる」の後なら先制できるようになるので、直後の「ちからをすいとる」で回復できる。



●「経験者ほど裏をかかれる」



たろちん:なんかさっき、ポットデスは耐久に努力値を振らないほうが良いみたいな話だったよね?



ヤマグチクエスト:その裏をかいて弱点である物理耐久に努力値を割いてきたわけですね。さらにセオリーの「きあいのタスキ」ではなく「しろいハーブ」で下がった耐久を戻したことにより、次のターンに先制技で落とされないようになったんです。この時点ではまさかポットデスが「ちからをすいとる」を使ってくるなんて思ってないし、からをやぶった後のポットデスの攻撃をサワムラーが1発耐えられるとも思ってないので、かなり悩んでましたね。



たろちん:俺はもう「じごくづき」で倒すことしか考えてなかった。せっかく「こうかはばつぐんだ」の技があるんだから、うつでしょ、男の子ならって思ってた。



ヤマグチクエスト:「じごくづき」も「のろわれボディ」で封じられてしまっていたので、もう詰みに近かったですね。とにかくポットデスの型を読み違えたことが大きなダメージになっています。



たろちん:じゃあここかなり苦しかったんだ。



ヤマグチクエスト:苦しかったですね。交代先にも負担がかかってしまうんで、サワムラーで倒しきりたいけど「バレットパンチ」では倒せないし、悩んでいたら時間が無くなってしまって結局時間切れで「ねこだまし」が選択されてしまいました。



たろちん:そうそう。ミミッキュに交代だーとかそんな感じで急いで選ぼうとしたけど間に合わなかった。



ヤマグチクエスト:で、相手は「ちからをすいとる」でサワムラーの攻撃力を下げながら体力を全快させてきます。こうなってはもうサワムラーでは本当に何もできないので、ミミッキュの「ばけのかわ」を犠牲にして、「かげうち」をうつことにしました。「もうこれしかない」というくらい追い詰められていましたね。



たろちん:相手は完全に整ってるもんね。



●両プレイヤーの思考をガチ比較



ヤマグチクエストの考え



「じごくづき」で与えたダメージが想像より少ない。「しろいハーブ」を持たせていたことから見ても、流行している型のポットデスではない。素早さ関係は逆転していて先制攻撃ができなくなった上に、「じごくづき」で与えたダメージを見る限り、先制技「バレットパンチ」でも倒せない可能性が高い。交代するか、サワムラーを切るつもりで「バレットパンチ」を撃つか、判断が若干難しい。



ブロリーの考え



サワムラーの型は判別できていないが、すでに勝ちパターンに入っている。相手の手としては、先制技「かげうち」を持ったミミッキュへの交代が想定でき、そうなるとこちらが攻撃技を出しても「ばけのかわ」で耐え、その後の「かげうち」で倒されてしまう。体力が低い状態で安易に攻撃はできないので、「ちからをすいとる」で相手の能力を下げつつ回復するのが安定。



●最後の技は……



ブロリー:ちなみに、バトルでは使いませんでしたが最後の技として「バトンタッチ」を持たせていて、控えにいるオノノクスにつないでいたらほぼその時点で勝ち確でしたね。



※バトンタッチ:自分の能力変化を受け継いだ状態で控えのポケモンと交代する技。つまりこの場面で使った場合、こうげきとすばやさが2段階上がったオノノクスが爆誕していた。



ヤマグチクエスト:なるほど……。オノノクスはトップクラスの攻撃力に加えて技の範囲も広く、特性「かたやぶり」でミミッキュのばけのかわも無視して攻撃できる強力な特性です。こうげきとすばやさが2段階上がったオノノクスなら実質ほとんどのポケモンを先制かつ一撃で倒せますね。



ブロリー:なので「バトンタッチ」でつないでもよかったんですが、まあ様子見で「シャドーボール」をうちました。



たろちん:で、かなり絶望的な状況になったから、俺がキレてここでダイマックスするんだよね。



ヤマグチクエスト:予定ではトゲキッスに使うはずだったんですが、ここでテンション上がって使っちゃいましたね。こうげきが下がったサワムラーに。



たろちん:「見せてやるよ、サワムラーのダイマックスを!」と。



ヤマグチクエスト:で、こうげき1段階ダウンのダイアークでは当然落としきれず、次のターンの「シャドーボール」で倒されてしまいます。これで残りはトゲキッス1体になってしまいました。この時点で勝ち目はほぼゼロ。結局ほとんど何もできずあっさり負けてしまいました。第1試合は「型を読み違えると痛い目見るぞ」という教訓を得ましたね。ブロリーさんは、多分ネット対戦でもこういう勝ち方してきてると思いますね。



ブロリー:おっしゃる通りです。



たろちん:ほえー。初心者に読み違えもクソもないけど経験者ほど裏をかかれるってことか。



ヤマグチクエスト:知識があるほど型を読み違えがちになるので、大会などで強いのはこういうポケモンをうまく使えるブロリーさんのような人ですね。



たろちん:いや、俺にそんな対策しなくていいよ……。



●相手にじめんタイプが居ないからこそ……



ヤマグチクエスト:ということで1戦目はほとんど何もできず完敗でしたが、2戦目はなんとかしたいという思いでパーティを少し変更しました。



ブロリー:2戦連続でサワムラーが入ってましたが、外すという発想はなかったんですか?



たろちん:いや、パーティには入れとくけど出さないつもりでいたのよ。いわゆる「見せサワムラー」ね。



ブロリー:……それ意味ないでしょ。



たろちん:いや、これは人読みなっちゃうんだけど「あいつ撮れ高のためにサワムラー出そうと意固地になってんな」って思わせておいて出さない、っていう作戦だったんだよ。



ヤマグチクエスト:でも結果、訳あって思いっきり出ましたけどね。選出のとき、ブロリーさんどう思いました?



ブロリー:正直、サワムラーはもう出すわけないと思って頭の中から切ってて……。



たろちん:そんな普通のこと考えるな。出すぞ? 俺は。



ブロリー:(笑) ジュラルドンは物理にも特殊にも強く出れる型なのであまり考えずに先発で選びました。で、ダイマックス枠のルチャブルと最後は詰めていきやすいヒヒダルマという感じですね。理由が雑ですけど、初戦が結構簡単に勝てたのでまあ次も勝てるんだろうと思って……。



たろちん:そこは結構なめてたんだね。



ヤマグチクエスト:こちら側はまず、相手パーティにでんき技弱点が3匹いることとでんき技を無効化するポケモンがいないことから先発はストリンダーですぐ決まりましたね。



たろちん:実際俺もそいつは絶対使うって決めてた。



ヤマグチクエスト:ただ問題は相手のサニーゴ。サニーゴはちからをすいとるや相手をやけどにする「おにび」などを駆使して物理アタッカーを対処することが得意で、耐久力が高いいわゆる「受けポケモン」です。こちらはサワムラーが警戒されてるだろうと踏んでいるのでサニーゴは対策必須ポケモンでした。僕は特殊アタッカーで頼りになるトゲキッスをサニーゴ対策として出すのがいいのではないかと。



たろちん:俺は、ドラパルトとコオリッポとストリンダーの3匹が強そうだったからこの3匹で行きたかったんだけど、ヤマクエが残り5秒くらいまでずっと説明してるから選べなくて……。



ブロリー:(出てきたサワムラーを見て)頭抱えてましたよ。「絶対それはないだろ……」って。



ヤマグチクエスト:先発は1戦目に続いて出し勝ちましたが、こちらとしては1戦目の反省を踏まえて、素直に攻撃にはいかず、ここはサニーゴの交代を読んでトゲキッスへ交代しました。



たろちん:サワムラーはサニーゴに弱いから出さないって予定だったのに、サワムラーが出ちゃった以上はサニーゴがいる前提で動かないとまた同じように負けちゃう、ってことだよね。



ヤマグチクエスト:そうですね。またここで同じ轍を踏みたくなかったというのもありました。が、結果としてジュラルドンはここで交代せず、「がんせきふうじ」をうってきました。ここは交代を読んでいたんですか?



ブロリー:いや、ぶっちゃけちょっと捨て気味でした。「この対面は負けるけど、どうせ後から捲れるから良いか」と思って、控えポケモンのために「がんせきふうじ」にしました。



ヤマグチクエスト:ここ当たってたらかなり厳しい展開になってましたね。すばやさが1段階下がるということは、トゲキッスはこのジュラルドンにも先制されてしまうことになるので、このあと駆使する「エアスラッシュひるみ戦法」が使えなくなってしまうところでした。



たろちん:おーあぶねー!



●両プレイヤーの思考をガチ比較



ヤマグチクエストの考え



時間切れでサワムラーが出てきてしまうが、結果的には出し勝った。ジュラルドンは「インファイト」で1撃だが、前の対戦でゴーストタイプに引かれたため、今回も交代されるかもしれない。相手の手持ちの中で格闘技を無効にできるのはサニーゴのみなので、サニーゴへの交代を読んでトゲキッスに交代。



ブロリーの考え



2戦連続でサワムラーを先鋒で投げられ、めちゃくちゃ戸惑う。不利対面だが、後ろに交代要員がいない。ジュラルドンの耐久ならそこそこ戦えると信じて後続につなぎやすい「がんせきふうじ」を選択。



●「ダイウォール」が奇跡の一手に



ヤマグチクエスト:ひとまず危機は回避しましたが、結果として不利な対面になってしまいました。ここで選択肢としてはサワムラーにもう一度戻す、または「エアスラッシュ」のひるみを狙う、そしてダイマックスを使うなどがありました。



たろちん:ここでもう1回サワムラー出してもなーって思ったし、今度はちゃんとトゲキッスにダイマックスを使おうと思ってたんだけど、結構時間なくて急いでパパっと技はテキトーに選んだやつにしちゃった。



ヤマグチクエスト:それがたまたま「ダイウォール」だったていう感じでしたね。



ブロリー:え……。そんな感じだったんだ……(絶句)。



たろちん:「ダイウォール」って技がなにかも知らないうちに選んじゃったけど、結果良かったっていう。



ヤマグチクエスト:すでにダイマックス状態の相手ではなく、自分も相手もこのタイミングでダイマックスを使うだろうという状況の初手で「ダイウォール」を使うのはかなり上級者の読みですよ。



たろちん:いやホントに超たまたまだけどね。これそっちは同じタイミングでダイマックスを使ったけど、それはどういう意図だったの?



ブロリー:すごい失礼なんですけど、初心者だし有利対面だしダイマックス技で1発で倒しちゃおうという気持ちでした。



ヤマグチクエスト:ダイマックス2ターン目の「ダイスチル」で大ダメージを受けましたが、運よく初手をかわしたことで3ターン目も「ダイウォール」でかわすことができました。「ダイウォール」は連続で出すと失敗しやすい(約3割で成功)ので、相手のダイマックス技を確実に2回かわすには初手の「ダイウォール」しかなかったんです。だからあのタイミングの「ダイウォール」は本当に奇跡の好手でした。



たろちん:そんなすごい一手だったんだ。



●両プレイヤーの思考をガチ比較



ヤマグチクエストの考え



ジュラルドンが居座ってきたのは予想外。タイプ的には不利な状況だが、ジュラルドンは特防が低いため素早さで勝っていれば殴り勝てる可能性もある。サワムラーに交代して受けつつ戦う選択肢もあるが、そこにサニーゴ交代をあわせられると一気に不利になってしまう。かなり難しい盤面。



ブロリーの考え



「がんせきふうじ」が外れたのは不運だが、まだ十分リカバリーはできる。タイプ的には有利な状況であり、「とつげきチョッキ」を持たせているのでどうせトゲキッスには負けないだろうと判断。前の対戦で相手にプレイングミスがあったことを考えると、そこまでうまいトレーナーではない。多少雑にプレイをしても後で挽回できるので、ダイマックスして一気に決めにいく。



●相手が負けを覚悟した場面



ヤマグチクエスト:そしてこちらの狙いはダイマックス技を2ターンかわして耐えきり、そのあとはトゲキッスでひるませ続けて突破しようという作戦でした。



たろちん:クソゲー始まったぞ! って思ってた。



ヤマグチクエスト:やっぱり主人公だからひるめ! っていったらひるむんですね。



ブロリー:(怯み続けるのを見て)もう諦めて完全にジュラルドンを捨ててました。



ヤマグチクエスト:で、ジュラルドンの次に繰り出したのがルチャブル。この対面はルチャブルのほうがすばやさが高いので、トゲキッスがこのまま突っ張れば倒されてしまう場面です。ここで考えなきゃいけないのは、“トゲキッスを残しておかないと倒せないポケモンが相手の残り1体にいるのか”ということです。こちら側はずっとサニーゴを警戒しているので、相手の控えポケモンがサニーゴだと仮定した場合に、必要がないサワムラーを捨てることにしました。



たろちん:まあもともと連れていくつもりじゃなかったしな。



ブロリー:ひどい。まぁトゲキッスは捨ててくるだろうと思っていたので、倒せるように弱点技を撃ったんですが交代されちゃいましたね。



たろちん:で、サワムラーは基本的に最初に「ねこだまし」をうつ係だからここは「ねこだまし」。



ヤマグチクエスト:この対面はなぜ交換しなかったんですか?



ブロリー:後1体がこおりタイプのヒヒダルマだったので、かくとうタイプのサワムラーの攻撃を受けきれないなと。このへんからもう、「あ、これ負けた?」って思ってます。



たろちん:この時点で決まりつつあったんだ。



ヤマグチクエスト:ただ、サワムラーからルチャブルへの決定打がなくて意外と困ってましたね。



たろちん:なんかもう「どうせ死ぬから強い技使っとこう」みたいな感じでインファイト使った気がする。



ヤマグチクエスト:ここでインファイトをうったところ、なんと急所に当たって倒しちゃうというね。やっぱサワムラーは主人公だから。そして最後はヒヒダルマが出てきます。本来ならヒヒダルマのほうがすばやいんですが、今はかるわざが発動しているのでサワムラーのほうが速く動きます。



たろちん:発動してなかったら?



ヤマグチクエスト:先攻されて倒されてましたね。ただ、その場合でも控えにミミッキュがいたのでかなり盤石だったとおもいます。そして最後はサワムラーのインファイトで一撃で倒すという、この講座の動画としては最高のフィナーレを迎えることができました。



たろちん:いやあ、面白かったなあ。



ブロリー:良い試合でしたね。



ヤマグチクエスト:そうですね、トゲキッスの回避やひるませといった幸運と奇跡のプレイングが噛み合った素晴らしい試合でした。



●試合を終えて



ヤマグチクエスト:たろちんさん、今日は試合と感想戦を同時にやりましたがどうでしたか?



たろちん:ポケモンバトルはすごいなと思った! とても勉強になったし、面白さの片りんを味わえました。まるで将棋だなと。



ヤマグチクエスト:将棋もいろんな型と対策がありますもんね。



たろちん:そう。将棋もたくさん型があるし、その数だけ対策もあるから絶対同じ展開にならないっていうのもよく似てて奥が深いなと。ただ将棋はうまい人と1000回やったら1000回負けるけど、ポケモンは初心者でも勝てる余地があるのが良いなって思った。



ヤマグチクエスト:そうですね。この2試合でポケモンの良いところがたくさん見られたかなと思います。



たろちん:いやもう、サワムラーが活躍してくれて、俺はそれだけで満足だよ。



ヤマグチクエスト:これのためだけに用意したんで良かったです。もう彼が日の目を浴びることはないでしょう。



たろちん:どんだけ嫌いなんだよ。



●ライター:ヤマグチクエスト



笑いを忘れたゲーム好き芸人。中でもRPGやシナリオの思い入れが強く、「伏線」「考察」と聞いただけでよだれが出る。あと野球も死ぬほど好き。一番好きなゲームは「ポケットモンスター」シリーズ。


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  • サワムラーのとびひざげりはつよい
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  • ある動画でカイロスがいないので、代わりに1番カイロスぽいという理由で偽カイロス扱いされているサワムラーさん
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