新型コロナ対策に5億円超を寄付したリアーナ、NY州に医療用防護用品を寄付

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2020年03月29日 18:32  Techinsight Japan

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「協力しあうことの大切さ」を訴えていたリアーナ(画像は『badgalriri 2020年1月6日付Instagram「first selfie of the year doe. #2020」』のスクリーンショット)
リアーナが2012年に設立した「クララ・ライオネル財団」が、新型コロナウイルス対策の最前線で働く人々や疎外されたコミュニティのために500万ドル(約5億4千万円)を寄付した。さらにその後、リアーナが財団を通じて米国内で最も感染者の多いニューヨーク州に医療用防護用品を寄付したことが明らかになった。

米時間26日、ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事がツイッターを更新し、リアーナへの感謝の気持ちを綴った。

「ニューヨーク州に防護用品を寄付して下さった、リアーナとリアーナ財団に感謝いたします。我々は、あなたと多くの方々が助けてくれたことを心から感謝しています。」

クオモ知事の公式ウェブサイトでは、新型コロナウイルス感染拡大対策に必要な医療用品などを寄付した団体や企業の名前と寄付品の数を公表している。リストにはリアーナ財団(医療用の防護用品)をはじめ、ゴールドマン・サックス(マスク19万5千枚)やフェイスブック(手の消毒液約9500リットル)、ソフトバンク(N-95マスク140万枚)やユニクロ(マスク105万枚)など世界中の大企業や団体が名を連ねている。

またクオモ知事は同サイトにて、このように述べている。

「現在、ウイルスと闘っているニューヨーク州では、できる限りの助けを必要としています。」
「これらの寛大な企業や団体、個人の方々、毎日我々を支援しに来てくださる人々が緊急時の病院の対応能力を強化し、第一線で働く人々や手助けが必要な人達をサポートするという使命において、重要な役割を果たしているのです。」

リアーナは今年2月、「NAACP Image Awards」でプレジデント賞を受賞した。「NAACP Image Awards」は全米黒人地位向上協会(NAACP)が開催し、映画、テレビ、音楽、文学の分野で功績があったアフリカ系アメリカ人のアーティストに与えられる賞だ。授賞式のスピーチでリアーナは、自分だけに焦点をあてるのではなく、人々が世の中を変えていくために立ち上がり協力しあうことの大切さを訴えていた。

「今夜の授賞式は、私のためにあるのではありません。私より、私達が行っている目的(協力しあい世界を変えていくこと)の方がより重要なのです。私ひとりの力は小さいけれど、私達が協力しあうことで大きな力になる。そのために私が世界で果たしている役割はほんとうに小さなものであり、まだ終わってもいないのです。」
「もし私が何か学んだとするならば、世の中の問題を解決するには、私達みんなが協力しあわなければいけないということです。私達の気持ちが、ひとつにならなければいけないのです。」

さらにリアーナは、「私には関係ない」「女性や黒人や貧民層だけの問題」などといった考え方を浸透させるべきではないと強調した。そして会場にいる出席者に向けてこう語りかけている。

「今この会場にいるみなさんの中で、どれだけの人が自分と異なる人種・性別・宗教を持つ同僚やパートナーや友人をお持ちですか? たとえば、彼らがあなたと食事をしたいとしますよね。彼らがあなたを好きなら、これは彼らの問題でもあるのです。問題に立ち向かうときには、友人にも力を貸してもらうのです。」

画像は『badgalriri 2020年1月6日付Instagram「first selfie of the year doe. #2020」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)
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