「友達と過ごす時間が欲しい」14歳の母親が1歳の息子を絞殺する(タイ)

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2020年03月30日 06:02  Techinsight Japan

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息子を殺害した14歳母親、現場での実況見分にて(画像は『Mirror 2020年3月27日付「Girl, 14, ‘hanged baby son because she wanted to stay out with her friends’」』のスクリーンショット)
WHO(世界保健機関)の調査によると、開発途上国では15歳から19歳の妊娠が年間2100万人でそのうち1200万人が出産、また15歳未満の出産においては少なくとも77万7千件に上るという。このほどタイで逮捕された14歳の少女にも1歳になる息子がいた。しかし母親としての意識を持つには難しい思春期の少女にとって、育児は邪魔なものでしかなかったようだ。少女は友達といる時間を優先するために幼い我が子の命を奪ってしまった。『Mirror』『Newsflare』などが伝えている。

今月25日、タイのブンカーン県で14歳のアリサ・ウッザニー(Arisa Udsanee)が、1歳になる息子のタナパット君(Thanapat)を殺害したとして逮捕された。犯行に及んだ理由は「友達と一緒に過ごしたかったから」というあまりに身勝手なものだった。

『Newsflare』によると、アリサはタナパット君を両親の元に置いたまま3日間ほど家を留守にして、今月22日の午後に帰宅した。アリサは義父のバイクを持ち出していたうえに幼い息子の世話もせず外出していたことで、怒り心頭だった両親にひどく叱られたようだ。

そのためアリサは、タナパット君を連れて近所に住むチャリンシップ・ニュエンジットさん(Charinthip Nuengsit、21)宅を訪れ、納屋に泊めてもらうことにした。しかしアリサはまたもや、バイクで迎えに来た友人と出かけようとした。この時アリサは、チャリンシップさんにタナパット君も「一緒に連れて行く」と話していたようだ。

しかしアリサが外出して3日目の25日の朝、納屋の中を確認したチャリンシップさんは、ベビーカーの下で蟻に覆われて亡くなっているタナパット君を発見した。駆けつけた救急隊員によると、死後2日以上は経っていたとのことだ。そして同日、納屋に戻って来たアリサは警察官によって逮捕された。

アリサは「友人と過ごす時間を邪魔されるため息子に腹を立てていた」と警察に供述しており、このように話したという。

「自宅に戻った後、父はすごく怒っていて私を平手打ちしました。それはひどく私の心を傷つけたので息子を連れて近所宅の納屋に泊めてもうことにしたのです。私は2時間ほど泣きながら、自分の人生や息子の人生について、どうすればよいのか考えていました。そして息子の人生を終わらせなければとならないという結論に至ったのです。」

「私は納屋にあったナイロンロープを息子の首にかけて上の柱から吊るしました。息子が息を引き取るまでの数分間、もがく姿を見ていました。遺体はベビーカーの下に隠して、その後逃げるために友人に電話を入れてその場を離れ、後日遺体がどうなったか見るために戻った時に私は逮捕されたのです。」

アリサの母親によると、普段からタナパット君を両親に預けて外出するアリサは数日間ほど帰って来ないそうだ。また今回、アリサが犯した事件については次のように語った。

「アリサが義父のオートバイに乗ったまま3日間も帰って来なかったため、その間の彼は仕事に行くことができなかったんです。私はアリサが普通の10代のような生活を送りたいと思っていることは分かっています。しかしそのために息子を殺害するということは許されることではありません。」

また事件を対応した警察官のチャンチャイ・プーロンカウ氏(Chanchai Poolonkaew)は「若い母親の犯罪は重罪であるため処罰されなければならない」と述べ、すでに法的手続きは始まっていることとアリサは刑務所で15〜20年過ごすことになるだろうと明かしている。

画像は『Mirror 2020年3月27日付「Girl, 14, ‘hanged baby son because she wanted to stay out with her friends’」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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