《新型コロナ非常事態》外出自粛要請の中、最小限リスクの“お出かけ”方法

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2020年03月30日 20:00  週刊女性PRIME

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写真“コロナ疲れ”や“緩み”だったのだろうか。桜満開の上野公園には大勢の花見客が訪れた(3月22日)
“コロナ疲れ”や“緩み”だったのだろうか。桜満開の上野公園には大勢の花見客が訪れた(3月22日)

 

「3月20日からの3連休は好天に恵まれ、気温も上昇しました。それで気が緩んでしまったのか、埼玉でK―1を観戦したり、上野公園へ花見に行ったり、浅草に出かけたりしましたよね。

 加えて、海外からの帰国者が多かったことが、東京都の感染者が爆発的に増えた原因だと思う」

 と感染症と渡航医学に詳しい関西福祉大学の勝田吉彰教授。一方、感染症専門医である東京・品川区の「KARADA内科クリニック」の佐藤昭裕院長は、

「コロナの潜伏期間は2〜14日なので、一斉休校から1週間後(3月10日ごろ)には、都内でクラスターが同時多発的に発生していたのではないかと推測しています。しかし、これだけ一気に感染者が出てくると、感染経路がわからないのもうなずける状況です」

しばらく続くことになる

 東京五輪延期が決まった直後の3月25日から連日、東京都で40人以上もの新型コロナウイルスの感染者が出たことに、専門家の間でも意見が分かれている。

 26日に、小池百合子東京都知事がリモートワーク(在宅勤務)や夜間の外出自粛を含む「外出自粛要請」を表明すると隣接する県も同調。

 週末の都内への移動自粛などの要請を出した。

「外出自粛要請は1週だけでは終わらず、しばらく続くことになるでしょう。さらに感染者が激増するような事態になれば、ロックダウン(都市封鎖)も十分にありうると考えています」

 と勝田教授が言うように、少なくとも4月12日まで自粛要請は続くようで、ロックダウンも現実味を帯びてくる。

 ロックダウンといえば、外出禁止や公共交通機関の停止やイベントの禁止など、私権を大幅に制限する法令。

 '01年の米国の同時多発テロや'15年のフランスのパリ同時多発テロのときなどに発令されたことがあり、対テロ対策の強制的措置の色合いが強いものだった。

 新型コロナの発生源となった中国の武漢で実行され、ゴーストタウン化した街並みの映像を覚えている人も多いはずだ。

 この武漢を皮切りとして、その後、イタリア、スペイン、フランス、インド、アメリカなど欧米を中心とした都市で現実のものとなっている。

「一部では、違反者に銃が向けられるような極端な国もありますが、日本ではありえないでしょう。東京は政治と経済の中心なので、東京へつながる鉄道を止めたり、道路を閉鎖して車も止めたり、どこまで実行するのか非常に難しいと思います」(前出・勝田教授)

室内で身体を動かす方法

 日本の場合、今年に入って改正された「新型インフルエンザ等対策特別措置法」に基づいて政府が緊急事態宣言を発令。

 全国の都道府県知事に権限が与えられてロックダウンが発令されることになりそうで、その期間はおよそ2週間となるようだ。

 北海道ではすでに独自の緊急事態宣言が出され、大阪では兵庫への移動自粛要請が出されたが、首都で大がかりな制限が加われば、その影響は計り知れない。

 実際、都市封鎖になっても日本の法律では罰則を伴う強制力はないので、最低限の外出はできそうだ。

 週刊女性前号の「コロナうつ」特集でも紹介したように、とりわけ高齢者にとっては外出しないことのほうがリスクになる可能性もある。

 たとえ外出ができなかったとしても、心身にそれに近い刺激を与えることができる方法を佐藤院長に聞いた。

「屋内でもできるだけ身体を動かすことが肝心です。ラジオ体操、ストレッチ、ランニングマシーン、自転車こぎなどをそれぞれの体力に応じてやりたいですね。任天堂のWiiやSwitchには大人から子どもまで身体を動かせるソフトもあるので、売れているようです」

 ベランダや縁側があるお宅では、日向ぼっこをするのもおすすめのようだ。

「日光浴により生成されるビタミンDは、カルシウムの吸収を助け、骨を強くしてくれます。身体が不自由なお年寄りにはマッサージをしてあげるのもいいと思います」

 病院や買い物などやむをえない外出のときの対策については、医療ジャーナリストが解説する。

「外出自粛や禁止が出た場合は極力、他人との接触を避けるべきです。病院なら予約するか、すいている時間帯に行ったほうが無難です。現在は診察をしなくても薬をもらえる体制になっているので病院に相談してみましょう」

キャンプや温泉は?

 買い物にもリスクはつきまとう。

「宅配がいちばんリスクの低い方法だと思いますが、店舗に行く場合は、ほかのお客さんが少ない時間帯にできるだけ早くすませるべきです。品薄商品を行列して買うことや、閉店間際の割引セール品を押し合いへし合いしながら買うことは避けるべきですね。支払いは、無人レジで電子マネー支払いのほうがリスクは低いと思います」(同・ジャーナリスト)

 そんな人目を忍ぶような生活ばかりでは、ストレスがたまるばかりだが、安全な解消法はないのだろうか─。

 佐藤院長が続ける。

「外出ついでに散歩程度なら問題ないと思います。ただし、交通量の多い道路は避けて、川沿いや自然のあるところにしたほうがいいでしょう。2人以上のときには、2メートルほど距離をとることが大事です。

 たとえ知人に出会ったとしても挨拶程度で長話は禁物です。ドライブもいいですが、人が密集するパーキングエリアは避けたほうがいい」

 と、やはり密閉、密集、密接空間での飛沫感染を避ける心がけが必要だ。

 人が少ないとなると、田舎のキャンプや温泉を思い浮べる人もいるだろうが、不要不急の外出とは言いにくく、リスクもある。

「キャンプなどでバーベキューをするときは、箸やトングを共有にはせず、それぞれ個別に使用することが必要になります。温泉自体のリスクは少ないですが、不特定多数の人が利用する更衣室のカゴやドアは、できる限りの消毒が必要になります」(佐藤院長)

 新型コロナウイルスには、どこに潜んでいるかわからない怖さがある。

 感染リスクを最大限に抑えたひとりひとりの慎重な行動が求められる。

【識者PROFILE】
◎KARADA内科クリニック 佐藤昭裕院長 
東京都品川区西五反田1−2−8 FUNDES五反田10階
電話……03-3495-0192

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  • 想像するだけで、息が詰まって死にますよ((T_T))((T_T))。
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