プロ野球が「バーチャル」で開幕!ヤクルトと阪神の一戦は“乱打戦”の末に…

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2020年03月30日 23:34  ベースボールキング

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◆ リアルのプロ野球は開幕延期も…

 一般社団法人日本野球機構(以下、NPB)と株式会社コナミデジタルエンタテインメント(以下、 コナミ)は30日、『プロ野球 “バーチャル”開幕戦 2020』を開催。本来であれば3月20日(金・祝)に現実のプロ野球で開催されるはずだった対戦カードが、ゲームの中で“再現”された。


 世界中を混乱に陥れている「新型コロナウイルス」の影響により、プロ野球2020シーズンの開幕が延期に。それに伴い、全国のプロ野球ファンへ少しでもプロ野球を楽しむ機会を提供すべく、NPBとコナミがタッグを組んで実現したこの企画。この日はセ・リーグのヤクルト−阪神、パ・リーグは西武−日本ハムの戦いが行われた。


【ルール】
・9イニング制(延長なし)
・DH制=セ:なし/パ:あり


◆ ヤクルト(大川泰広)− 阪神(岸川虎太朗)

 この『バーチャル開幕戦』では、各球団1名の代表が9イニングのフルマッチをプレー。

 プレイヤーは今年1月まで激闘が繰り広げられた「eBASEBALL プロリーグ」の2019シーズンで戦った選手たちで、ヤクルトはキャプテンの大川泰広選手が、阪神はセ・リーグ首位打者に輝いている岸川虎太朗選手がコントローラーを握る。


【スタメン】

▼ 先攻:阪神
(右)糸井
(中)近本
(三)大山
(一)ボーア
(左)サンズ
(二)糸原
(捕)梅野
(遊)木浪
(投)西

▼ 後攻:ヤクルト
(一)坂口
(二)山田
(左)青木
(三)村上
(右)雄平
(中)塩見
(遊)エスコバー
(捕)中村
(投)石川


◆ 前半はあと一本が出ない展開も…

 エース同士の投げ合いとあって、本番さながらの静かな立ち上がりとなった試合。ヤクルトは2回に満塁のチャンスを作るも、あと一本が出ずに無得点。2回までは0−0で進む。

 すると、ピンチをしのいだ阪神にチャンス。先頭・木浪聖也の安打からチャンスを作ると、二死二塁から近本光司の打球はセンターへ。ヤクルトの遊撃手アルシデス・エスコバーがジャンピングキャッチを試みるも、打球の強さに負けてボールはグラブからポトリ。ボールが転々とする間に走者が還り、阪神が1点を先制した。


 その後は両者とも得点圏まで走者を進めながら、ホームまでは届かない展開が続いたなか、ヤクルトがついに反撃。折り返し前の5回、山田哲人の安打などで二死ながら二・三塁のチャンスを作ると、3番・青木宣親のやや詰まった当たりはしぶとく二遊間を突破。この間に二者が還り、ヤクルトが2−1と逆転に成功して前半を終えた。





◆ 虎の新助っ人たちが大暴れ!

 1点リードしたヤクルトは6回から継投。まずはドラフト2位ルーキーの吉田大喜が登場すると、阪神の上位打線をキッチリと三者凡退。現実よりも先に上々のデビューを果たす。

 するとその裏、阪神3番手の望月惇志に対して二死からチャンスを作ると、代打の荒木貴裕が期待に応えるレフト線への適時打。3−1とリードを広げると、さらに二・三塁から坂口智隆が左中間突破の二塁打。この間に二者が還り、5−1と点差を4点とした。


 しかし、阪神もすかさず反撃。ヤクルト3番手・長谷川宙輝に対し、二死から梅野隆太郎の二塁打でチャンスを作り、 木浪聖也が適時打。まず1点を返していくと、代打の上本博紀が安打でつなぎ、トップに帰って糸井嘉男も安打で二死ながら満塁に。

 ここでヤクルトは梅野雄吾にスイッチしたが、2番の近本が変化球を左中間にうまく運ぶ一打。この間に2人が還って4−5。たちまち1点差まで迫る。


 直後の7回、阪神は新助っ人のジョン・エドワーズがピシャリと抑える好投で流れを引き込むと、その裏に同じく新助っ人のジャスティン・ボーアが安打を放って先頭打者が出塁。すぐさま快足・植田海を代走に送って勝負をかけると、盗塁を決めて無死二塁とチャンス。

 ここで打席に立つのは、またも新助っ人のジェリー・サンズ。外寄りのボールを逆らわずにライトへと弾き返すと、やや速い打球が外野の正面も、植田は一気にホームイン。作戦と新助っ人の活躍が噛み合い、一気に試合を振り出しに戻す。


 なおも二死ながら三塁まで走者を進めていくと、この日2安打・1打点と当たっている木浪がレフト前にしぶとく落とす安打。三塁走者が還り、ついに阪神が逆転に成功した。





◆ 最後まで目が離せない展開に…

 リードを奪った阪神は8回から勝ちパターンへ。

 8回は左腕の岩崎優が二死ながら一・二塁とピンチを迎えながらなんとか踏みとどまり、9回は頼れる藤川球児をマウンドに送る。

 先頭の山田は内野フライで斬るも、つづく青木には一二塁間を破られる安打。一発出れば逆転サヨナラというシチュエーションで中軸を迎える。

 それでも、4番の村上宗隆を内野フライに斬って二死とすると、続く雄平は三塁線のゴロで一塁は間一髪アウト。1点のリードを守った阪神が敵地で逆転勝利を挙げた。


【神宮】ヤ 5 − 6 神
神|001 000 320|6
ヤ|000 023 000|5
勝:エドワーズ
負:梅野
S:藤川
本:なし

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