『ドラ恋〜Bang Ban Love〜』第10話ーー最後のオーディションで波乱の展開! 怒涛の“キス”ラッシュも

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2020年03月31日 07:01  リアルサウンド

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『恋愛ドラマな恋がしたい〜Bang Ban Love〜』(c)AbemaTV

 AbemaTVオリジナル番組『恋愛ドラマな恋がしたい〜Bang Ban Love〜』第10話は、ドラマ最終話に向けてのオーディションの模様を映し出す。今回はこれまでのスタイルとは全く異なり、稽古前にペア決めを行わず、個人戦で練習に臨むことになる。そして、オーディション本番では、澤田(育子)先生がランダムに引いた相手とペアを組み、演技をするが、あくまで評価は個人ごと。


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 最終話となるドラマは、ついに一つに結ばれた大樹と恵子だったが、大樹の前から姿を消すことを決めた恵子の決意は変わらず、二人が思い出のキッチンカーで、別れの悲しいキスをするというストーリーを描く。


 それぞれが個人稽古に励む中、最初に行動を起こしたのはほくと(南北斗)だった。はづき(木村葉月)に「一緒にやらない?」と声を掛ける。少し台詞の練習をするも、はづきが「ダメだ、台詞が全然頭に入らない」と一旦稽古を終わらせ、また一人に戻ってしまう。


 そこから間もなくして動き出したのは、たすく(井上佑)だ。もちろん稽古に誘った相手は、はづき。みこと(日比美思)のすぐ近くに座り、練習をしようとするたすくに、はづきも戸惑っていた。そんなことお構いなしのたすくは、「俺、はづきちゃんとペア組めたら、絶対いけるけどな」と宣言……恋愛とは時に残酷なものだ。


 こうして迎えたオーディション本番。澤田先生がさらりと一言、「今回のオーディションでは、本当にキスをして頂いても構いません」。先生のくじ引きによって男女ペアが決まるのだが、ことごとく恋愛要素からは遠い組み合わせとなり、新鮮味があった。


 1組目は、わかな(若菜)×ほくとペア。本当にキスをするか否か話し合う場面では、わかなの「どっちでもいい」に対して、ほくとが「しよう」と提案する。男性がリードすべき点をよくわかっているほくと。トップバッターの二人のキスシーンを含めた熱演が、このオーディションのスタンダードとなり、ハードルがグッと引き上げられた。


 2組目はみこと×チワ(千綿勇平)。チワが「俺は(キス)したい。嫌だったら言って」と確認したとき、「大丈夫、私は出来る」と頷いたみことは、まさに女優の顔だった。チワのキスシーンはスタジオメンバーからも高評価。確かに今までのオーディションで、最も存在感を発揮できていたように感じた。


 3組目はひらりー(平田梨奈)×たすく。ペアが決まるなり、俯くひらりーは「台詞が難しくて……私、言い返しとか間違えるかも」と不安を隠せない様子で呟いた。そして、その心配は見事に的中してしまう。台詞が途中で飛んでしまい、不自然な間が流れる。思い出せない部分を省いて、なんとかお芝居を続行するも、終わってすぐに泣き崩れてしまうひらりー 。最終話のオーディションかつ、一度は気持ちがあったたすくとのキスシーンなど、様々な要素が一気に押し寄せ、頭が真っ白になってしまったのだろう。


 台詞に詰まるひらりーを、目に涙をいっぱい溜めながら見守るわかな。二人のキスシーンを目の当たりにし、切ない表情を見せるみこと。そしてひらりーが席に戻ると、両サイドにいたはづきとほくとが、優しく声をかけしていた姿が印象的だ。恋愛要素だけでなく、8人が仲間として育んできた関係性、チームワークを見せつけた一幕でもあった。


 最後に残ったのは、はづき×タクヤ(根岸拓哉)ペア。このの組み合わせは目新しく、とてつもない身長差とともに最も予想できない二人だった。キスの有無について聞かれたはづきは、迷いなく「受ける」と返答。真剣勝負を挑まれた武士のようなプロ意識が滲む、一言だった。そんなはづきにタクヤは「個人戦って言ってるけど、二人の空気が大事だから。二人で獲りに行く気でいこう」と伝え、さりげなく士気を高める。二人の演技には、スタジオからも「タクヤの泣き方がリアル」「本物の恋愛ドラマを観てるみたい」と絶賛の声があがっていた。


 運命の結果発表……澤田先生の口からは、またも残酷とも言える一言が発せられる。「今回の主役は、皆さんで決めて頂きます」そして、「大樹でも恵子でもいいので、どちらか一人を決めて下さい。選び方は話し合いです。ただし、全員一致が条件です。もし、全員一致で決まらなかった場合には、皆さんでの投票となります」と続けた。


 話し合いの場で、最初に口火を切ったのは、ムードメーカーのひらりー。「これ、すごく難しいね」と複雑な心境を漏らし、次に重い空気を感じ取ったたすくが「じゃあさ、同性だと私情が入って面倒臭いから、異性で誰がふさわしいか一人ずつ名前言っていかへん?」と提案する。たすくから順に、恵子役にふさわしいと思うメンバーの名前を挙げていくことに。結果は、全員一致ではづきだった。中でもほくとが、みんなの前で「個人的な恋愛感情を抜きにしても、はづきちゃん」と自身の気持ちをさらりと添えていたことに、好感を持った視聴者も多かったのではないだろうか。


 一方で、女性陣による大樹役の推薦は、はづき&わかな→ほくと、ひらりー→タクヤ、みこと→チワとバラけた。


 「ここで女性陣3人が、恵子役ははづきちゃんで良いっていうんなら、全員一致で決まりだよね?」というまとめ役ひらりーの総括により、女性陣の意見を聞いていくことに。ここでも全員が、はづきと答えた。すかさず「仲良しかよ」とツッコミを入れるタクヤ。ふとたすくが、起爆剤の役割を自らに課しているかのように、「この際だから、思ってることがあれば、言った方がよくない?」と皆にけしかける。女性陣3人は、涙ながらに自身の主役への想いを語りつつも、恵子という役に対しては客観的かつフェアに評価し合い、はづきの芝居を讃えていた。その姿は、全員が潔くて実に格好良かった


 ここでタクヤが、「チワちゃんいっとく?」とさりげなく促す。チワは「同情で動いてもらいたい訳ではないけど、やらない後悔よりもやった後悔の方がいいと思うから、俺の気持ちだけは皆に伝えさせて下さい」と前置きした上で、「俺に大樹をやらせて下さい。絶対に良いものにするって皆に誓うから。俺はそれでもやっぱり大樹がやりたい」と頭を下げた。「ただ、俺もはづきちゃんが恵子をやるのが良いと思うし、それで皆も一致してる中、俺の一票だけが変なことになっちゃってて……」と、いきなり弱腰になるチワ。一同が静まり返る中、タクヤは「それはよく伝わった」と優しく相槌をうつ。しかし、このチワの煮え切らない態度に、痺れを切らしたたすくが「ほんまにそれでいいん? これで最後やで」と煽る。これにはチワも「良くないよ!!」と感情を高ぶらせていた。「納得してないんやろ? 納得してないのに最終話観れるん? 俺やったら絶対嫌やけどな」とたすくが自身の感情を露わにし、皆の前でさらけ出すことで、チワはじめ他のメンバーからも、本音を引き出しやすい空気を作ろうとしているように見えた。


 話し合いは1時間に渡り、結果主役は決まらず、“投票”という方法をとることに。8人の中から主役にふさわしい一人を選び、誰が誰に投票したかは公表されるという。


 次週ついに最終話。投票の結果、主役に選ばれるのは一体誰なのか。また澤田先生が明言を避けた、もう一人の主役の決め方も気になるところだ。恋愛模様も含めて、この8人にどんな結末が待ち受けているのか、来週が待ち遠しくて待ち遠しくて仕方ない。(文=楳田 佳香)


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