プロ野球が「バーチャル」で開幕!広島と中日の一戦は序盤から大きく動く…

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2020年03月31日 23:32  ベースボールキング

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ベースボールキング

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◆ リアルのプロ野球は開幕延期も…

 一般社団法人日本野球機構(以下、NPB)と株式会社コナミデジタルエンタテインメント(以下、 コナミ)は31日、『プロ野球 “バーチャル”開幕戦 2020』を開催。本来であれば3月20日(金・祝)に現実のプロ野球で開催されるはずだった対戦カードが、ゲームの中で“再現”された。


 世界中を混乱に陥れている「新型コロナウイルス」の影響により、プロ野球2020シーズンの開幕が延期に。それに伴い、全国のプロ野球ファンへ少しでもプロ野球を楽しむ機会を提供すべく、NPBとコナミがタッグを組んで実現したこの企画。第1節の最終日となったこの日は、セ・リーグの広島−中日、パ・リーグはソフトバンク−ロッテの戦いが行われた。


【ルール】
・9イニング制(延長なし)
・DH制=セ:なし/パ:あり


◆ 広島(伊勢家雄次)− 中日(菅原翔太)

 この『バーチャル開幕戦』では、各球団1名の代表が9イニングのフルマッチをプレー。

 プレイヤーは今年1月まで激闘が繰り広げられた「eBASEBALL プロリーグ」の2019シーズンで戦った選手たちで、広島は投球術に定評のある伊勢家雄次選手が、中日はキャプテンとしてチームを牽引した菅原翔太選手がコントローラーを握る。


【スタメン】

▼ 先攻:中日
(中)大島
(三)高橋
(左)福田
(一)ビシエド
(二)阿部
(右)平田
(遊)京田
(捕)郡司
(投)柳

▼ 後攻:広島
(遊)田中
(二)菊池
(中)西川
(右)鈴木誠
(一)松山
(捕)會澤
(三)安部
(左)野間
(投)大瀬良


◆ 試合は初回から大きく動く

 広島はエースの大瀬良、中日は昨季ブレイクした柳という両先発で始まった開幕戦。好投手同士の激突とあって静かな立ち上がりが予想されたが、試合は初回から大きく動く。

 初回はともに一死二塁というチャンスを作り、無失点で切り抜けた広島に対して、広島は3番・西川龍馬が右中間突破の適時二塁打。いきなり先制パンチを浴びせていくと、二死二塁から5番の松山竜平が打った瞬間それと分かる一発。2ランでリードを広げる。

 さらに、二死走者なしから會澤翼の二塁打と安部友裕の連打に盗塁で二・三塁とすると、8番・野間峻祥にもセンター前に落とす適時打が飛び出して二者が生還。広島が初回で5−0とリードを奪った。


 広島は2回にも、一死から菊池涼介の二塁打から二死三塁のチャンスを作ると、主砲・鈴木誠也がレフトスタンドに叩き込む大きな一発。

 ダヤン・ビシエドの一発で1点を返された直後の4回にも、西川がセンターに叩き込むソロを放ち、4回終わって8−1。着実にリードを広げていった。


◆ あのルーキーに初打席・初安打も…

 劣勢の中日は若き力で苦境の打破を図る。

 5回表、二死走者なしの場面で投手の柳に打席が回ったところ、代打でドラフト1位ルーキーの石川昂弥が登場。三遊間深くへの打球は遊撃手が押さえるも、一塁送球は間一髪のタイミングでセーフ。バーチャルの世界で"プロ初打席・初安打"をマークしたが、ここは後続が倒れて得点にはつながらず。

 直後の5回裏には、その石川に代わってドラフト2位ルーキーの橋本侑樹が2番手として登板。スタメンマスクのドラフト4位ルーキー・郡司裕也とのコンビで3回を無失点に抑える好リリーフを見せるなど、中盤以降やや落ち着いた試合展開のなかで、期待のルーキーたちの活躍が光った。





◆ エースの風格

 5回以降はゼロが並んだこの試合。好投を続けた大瀬良は8回二死から二塁打を浴びたところでマウンドを譲ったものの、7回2/3を投げて被安打5、ソロによる1失点のみという好投を見せる。

 8回二死二塁のピンチでは、新助っ人のDJ.ジョンソンが打者ひとりをキッチリと仕留めると、そのまま9回も続投。アウトひとつ取ったところ、4番のビシエドというところで今度は左腕のヘロニモ・フランスアにスイッチ。

 ビシエドには安打を許したものの、後続をゲッツーに斬って無失点締め。投打が噛み合った広島が、本拠地で開幕戦を飾った。


【マツダスタジアム】広 8 − 1 中
中|000 100 000|1
広|520 100 00X|8
勝:大瀬良(広)
負:柳(中)
S:なし
本:松山(広)・鈴木(広)・西川(広)・ビシエド(中)
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