iPhone 9(SE2)は15日発表&22日出荷? 対応ケースが小売業者に出荷

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2020年04月02日 07:01  リアルサウンド

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9to5Mac「iPhone 9 case inventory arriving at Best Buy, other retailers with April 5 merchandising date」より

 新型コロナウイルス流行の影響により、販売スケジュールが不透明になっていたiPhone 9(SE2)に明るい兆しが見え始めた。同機種が4月中に発売される確固たる動きが確認されたのだ。


(参考:Apple、iPhone 9(iPhone SE2)を4月中に発売との見方浮上 業績向上への圧力増す 


・4月5日までは棚卸ししないとの厳命
 Apple専門ニュースメディア『9to5Mac』は先月30日、iPhone 9(SE2)対応ケースが小売業者に出荷されたことを報じた。出荷されたのは耐衝撃ケースで有名なアクセサリーメーカー「URBAN ARMOR GEAR」製のもので、アメリカの大手家電量販店Best Buy等に出荷された(トップ画像参照)。


 『9to5Mac』の記事は、出荷に際しては4月5日までは棚卸ししないことが厳命されていたことも伝えている。この厳命から、ふたつの事実が推測される。ひとつは、4月5日まではiPhone 9(SE2)が発表される可能性はまずないこと。もうひとつは、おそらく今月中には同機種が発表されるだろう、ということだ。というのも、指定日まで棚卸し不可の指示には同機種対応ケースの画像流出阻止とフライングゲットを防止する意図があると推測されるが、こうした意図は同機種の発表が間近でないと生じないからである(もっとも、結局は画像が流出したのだが)。


 ちなみに、画像流出したケースのサイズはiPhone 8と同じ4.7インチである。対応ケースのサイズから考えると、iPhone 9(SE2)のデザインは噂通りiPhone 8を継承するようだ。


・Apple内部ミーティングの内容がリーク
 iPhone 9(SE2)に関しては、Apple専門ニュースメディア『appleinsider』が先月31日、同機種に関する有名リーカーのツイートを紹介した。テック系YouTubeチャンネル『FRONT PAGE TECH』から数々のリーク情報を発信してきたJon Prosser氏が、同機種に関するAppleの内部ミーティングの内容をツイートしたのだ。


 Jon Prosser氏のツイートには、Apple内部ミーティングの内容としてiPhone 9の仮の発表日は4月15日、出荷日は4月22日、と書かれている。もっとも、パンデミックの渦中であるので、状況が変わる可能性があることも追記されている。


 以上の予想販売スケジュールは、3月初旬にiPhone 9(SE2)の製造が最終検証段階に入ったことを伝えた『appleinsider』の記事、ならびに対応ケースが入荷したことをふまえると、信憑性が高いと言える。ただし、予想販売スケジュールが正しかったとしても、Apple Storeで購入できない可能性がある。既報の通り、同ストアは現在閉鎖中であり、新型コロナウイルス流行の動向によっては4月中の再開も難しいかも知れないのだ。


・中国工場は回復、Apple本社は在宅勤務を許可
 iPhone 9(SE2)の販売スケジュールが不透明になったのは、周知の通り、Apple製品を生産する中国工場の稼働率が新型コロナウイルスの影響により低下したからであった。中国工場の現状に関しては、US版Forbesの31日付の記事が報じている。その記事によると、一時は閉鎖に追い込まれていた中国工場は、中国国内における新型コロナウイルス流行の収束を受けて労働者と資材を再結集させて、3月30日時点で稼働率70%まで回復している、とのこと。


 中国での操業が回復している一方で、そのほかの地域は依然として厳しい状況だ。例えば、Apple製品の組み立てを受注している台湾企業Foxconn傘下のインド工場は、3月25日から少なくとも4月14日まで閉鎖している。同社のベトナム工場は操業しているものも、東南アジア全域でサプライチェーンに問題が生じている、と伝えられている。


 新型コロナウイルス流行の影響は、アメリカ・カリフォルニア州にあるApple本社にも及んでいる。ブルームバーグの3月31日付の記事によると、同社が在宅勤務を許可したのだ。テック業界のなかでも機密保持に並外れた注意を払っていることで知られる同社が、社員に在宅勤務を許可するのは極めて異例のことだ。


 在宅勤務しているApple社員のなかには、同社製品の初期バージョンを自宅に持ち出して作業している人もいる。新型コロナウイルス流行以前には、自宅に持ち出せるのはほぼ完成したバージョンだけであった。初期バージョンを持ち出している社員は、2020年後半にリリースすると予想されている同社製品の開発に携わっていると考えられる。そうした製品には新型HomePod、新型Apple TV、低価格の新型iPad、新型iMac等があると言われている。


 以上のように、Appleは新型コロナウイルスが猛威をふるっているなかでも企業活動を継続している。こうした同社の動向を鑑みると、iPhone 9(SE2)は4月中に発表される可能性は高いのではないだろうか。


(吉本幸記)


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