F1 Topic:PUマニュファクチャラーのホンダもシャットダウン開始。GWと夏休みで21日間を確保

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2020年04月02日 09:21  AUTOSPORT web

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ホンダのヨーロッパにおける前線基地となっているHRD-UK
3月30日、FIA(国際自動車連盟)は、レギュレーションに関していくつかの変更を行った。そのなかで日本のF1ファンにとって興味深いのは、パワーユニットに関する変更が行われていることだ。

 すでにF1は、通常夏休みとなっている期間にもレースを開催できるように、夏のファクトリー閉鎖期間をレースが延期されている3月から4月に前倒しし、閉鎖期間を14日から21日に延長することが決定している。

 ただしこの期間はチームによって異なり、ハースはすでに3月19日にスタートし、4月9日から再開する予定となっている。マクラーレンは3月25日から4月14日までがシャットダウン期間となっていて、レッドブルとアルファタウリは3月28日から4月17日までがシャットダウンされている。

 メルセデスとウイリアムズは、1日単位ではなく、24時間単位で設定。ウイリアムズは3月25日の午前6時にスタートし、4月15日の午前6時までをシャットダウンし、メルセデスは3月28日の午前6時にスタートし、4月18日の午前6時までとなっている。

 このシャットダウンに関するレギュレーションはチームに対しての施行されるものだったが、3月30日の変更では、パワーユニット・マニュファクチャラーにも新たに課せられることとなった。

 その理由をFIAは明らかにしていないが、新型コロナウイルス感染の状況が国によって異なるなか、公平な競争を目指すというスポーツの基本的な精神を守るためには、この時期にパワーユニット・マニュファクチャラーもシャットダウンを課すべきだと考えたと推測される。

 新しいスポーティングレギュレーションでは、シャットダウンの期間はチームと同様、3月から4月までの21日間となっており、すでにホンダのヨーロッパにおける前線基地となっているHRD-UKは、新しいレギュレーションが施行された3月30日から3週間のシャットダウンに入っている。

 新レギュレーションでは「法律や労働組合が異なる閉鎖期間を課している国に拠点を置くファクトリーを有するパワーユニット・マニュファクチャラーは、シャットダウン期間の数日を、現地で課せられた期間に置き換える必要がある」とも記され、さらに「これらのパワーユニット・マニュファクチャラーはFIAに対し、これらの期間中、操業を停止していない国へ勤務を転勤しないことを宣言する必要がある」とも書かれている。

 これはホンダのように複数の国に拠点を構えているパワーユニット・マニュファクチャラーに対する制限で、わかりやすくいえば、『ホンダの日本のファクトリー(HRD Sakura)も合計21日間のシャットダウンを行うように』ということだと考えられる。ホンダによれば、ゴールデンウィークと夏休みで合計21日間となるよう調整し、FIAから許諾を得ているという。

 なお、変更されたレギュレーションには、チャンピオンシップのレース数が減少した場合に備えて、パワーユニットの年間使用基数についても以下のように記載されている。

■14レース以下になった場合
ICE→2(1基減少)
TC→2(1基減少)
MGU-H→2(1基減少)
MGU-K→2(1基減少)
ES→2(変わらず)
CE→2(変わらず)

■11レース以下になった場合
ICE→2(1基減少)
TC→2(1基減少)
MGU-H→2(1基減少)
MGU-K→2(1基減少)
ES→1(1基減少)
CE→1(1基減少)

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