LVMH傘下のファンドが「エトヴォス」買収、出店拡大と海外展開を強化

LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン（LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON／以下、LVMH）系列の投資会社 Lキャタルトン・アジア（L Catterton Asia／以下、LCA）が、「エトヴォス（ETVOS）」の株式の過半数を取得すると発表した。エトヴォスによる第三者割当増資を引き受けるとともに、尾川ひふみ代表取締役社長が保有する株式の一部を譲受する。取得額は非公開で、株式の引き渡しは4月後半から5月中に完了する予定。

　LCAは、ラグジュアリースパ＆スキンケアブランド「エレミス（ELEMIS）」や女優ジェシカ・アルバによるブランド「オネスト・カンパニー（The Honest Company）」などに出資。2018年には日本企業への初の投資案件として、アイウェアブランド「オンデーズ（OWNDAYS）」を展開するオンデーズの株式を取得した。
　エトヴォスの尾川社長は同職を継続し、経営体制の強化を目的にLVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン・ジャパンのノルベール・ルレ代表取締役社長と、シャネル合同会社の特別顧問を経験した黒田眞稔氏が社外取締役に就任する予定。今後はLCAが持つ専門知識や業界ネットワークを活用し、店舗数の拡大や顧客体験の向上、商品開発の拡充を図るほか、アジアを中心とした海外市場への進出も加速させるという。　
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