ユナイテッドアローズが新型コロナ直撃で3月の店頭売上激減、EC化率は3割超え

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2020年04月02日 18:42  Fashionsnap.com

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展開ブランド「ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ」ロゴ Image by: FASHIONSNAP.COM
ユナイテッドアローズの3月単体の店頭とECを含めた売上は、前年同月比74.7%と減少し、買上客数も86.2%と振るわなかった。新型コロナウイルス感染拡大を受けて全体的な消費マインドが低下したほか、3月最終週の週末(28日と29日)に外出自粛要請が出され、都内を中心とした複数の店舗で臨時休業したことがマイナス要因となった。しかし、リモートワークの増加や外出を手控える傾向から自宅での「巣ごもり消費」が拡大。店頭売上減少の対策として会員限定セールや送料無料サービスを行ったことが功を奏し、ECのみの売上は2月から好調を維持した。
【先月からECが好調傾向に】新型コロナで"巣ごもり消費"が後押し、ユナイテッドアローズとワールドでEC売上増加

 店頭のみの売上は前年同月比61.2%だったのに対して、自社オンラインストアとゾゾタウン(ZOZOTOWN)での売上は123.8%に伸長。同社のEC化率は、2019年第3四半期時点で約20%だったところ、3月単月は32.6%と高水準を達成した。
 感染拡大防止策や外出自粛要請などにより、ルミネが毎年3月に行っていた「ルミネカード10%オフキャンペーン」や、丸井の「マルコとマルオの7日間」といった商業施設の優待キャンペーンが軒並み中止になったことも重なったため、同社はEC向け施策を急遽行ったという。3月18日から31日までハウスカード会員限定で15%値下げのセールを実施し、送料無料キャンペーンは現在も継続。このほかゾゾタウンでの1日限定クーポンの配布、タイムセールなどがECの売上に貢献した。
 日本国内での新型コロナウイルス感染拡大は未だ収束の目処が立っておらず、外出自粛や臨時休業、営業時間の短縮が長引くと見られている。同社は今後の施策に関して、3月の成果を見て判断するとしている。
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