自伝にモデルに執筆活動…サッカー関係者と本の意外と知らない関係

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2020年04月04日 18:07  サッカーキング

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サッカーキング

[写真]=Getty Images
「家から出れないなら本を読み漁れ。」

 新型コロナウイルスの感染拡大が止まらず、日本でも外出自粛要請が出ている地域がある。自宅で悶々とした時間を過ごす人も多いだろう。そんな中で冒頭のメッセージを発したのが、ボタフォゴに所属する本田圭佑だ。

 本田と言えば、サッカー界でも有数の読書家として知られる。母校・星稜高校が全国高校選手権で初優勝したときには、サッカー部のメンバーに1人5冊の本を贈ったというエピソードがあるほどだ。その他にも、元日本代表キャプテンの長谷部誠など本好きのサッカー選手は数多い。

 そこで今回は、最近話題の書籍を出版した選手や、本と特別な関わりを持つサッカー関係者を5名紹介しよう。

ジェイムズ・ミルナー(リヴァプール)



 リヴァプールの副主将を務めるミルナーは、2019年10月に自身初の著書『Ask A Footballer(フットボーラーに聞いてみよう)』を出版した。タイトルから連想されるように、ファンからの質問に答える形式となっており、昨シーズンのチャンピオンズリーグ決勝での裏話やVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)に対する考えなどが明かされている。一般的な自伝とは異なり、1人のトップ選手がどんな姿勢でサッカーに臨んでいるのか、またビッグクラブでは普段どんな取り組みがなされているのか、それらを理解するうえで最良の一冊となっている。読者からの評判も上々。Amazonの評価は「星4つ半」となっている。

Great to see so many Leeds and Liverpool fans at today’s #askafootballer signing session - some of you came a long way & it’s appreciated 👍🏼#ynwa#mot#bothtop pic.twitter.com/WJFyqB5Oeh— James Milner (@JamesMilner) December 1, 2019

フアン・マタ(マンチェスター・U)



 村上春樹氏のファンとして知られるマタも昨年、本を出版した。『Suddenly A Footballer(突然、サッカー選手に)』というタイトルで発売され、幼少期から現在に至るまでの彼自身の物語が綴られている。ここまでなら他の自伝と変わらないが、マタは売上の99%を自らが参加するチャリティープロジェクト『コモン・ゴール(Common Goal)』に寄附すると発表。慈善活動に熱心なマタらしい取り組みに大きな称賛が集まった。「スポーツの持つ力は巨大で、皆がそれに気づくべきだ」。マタはそうメッセージを送っている。

See you next Monday, November 4th, at Old Trafford... 😉✍️📖 #SuddenlyAFootballer @ManUtd pic.twitter.com/ylW5WCNqiu— Juan Mata García (@juanmata8) October 29, 2019

アントワーヌ・グリーズマン(バルセロナ)



 バルセロナで活躍するグリーズマンは、なんと絵本の主人公に採用されている。2017年から発売されている絵本シリーズ『Goal!』では、「Tony Grizi」と名付けられた少年がプロサッカー選手となって活躍するまでのストーリーが描かれており、グリーズマンがそのモデルとなっているのだ。当初は全6冊で完結する予定だったが、子どもたちからの評判も良く、第7巻からは「代表編」がスタート。昨年10月に発表された第8巻が最新作となっている。絵本を読んだ少年、少女の中から“ニュー・グリーズマン”が誕生する日も近いかもしれない。

この投稿をInstagramで見る Hello la #TeamGrizi ! Après le succès de ma série de romans #Goal !, voici mon premier manga. C’est un rêve qui se réalise pour moi, merci à tous les lecteurs. 🙌 Disponible ici : http://bit.ly/33p2mOp #tousensembleenlibrairie @editionsmichellafon Antoine Griezmann(@antogriezmann)がシェアした投稿 - 2019年12月月4日午前8時40分PST

エルネスト・バルベルデ(前バルセロナ監督)



 今年1月までバルセロナを指揮していたバルベルデ氏。サッカー指導者の傍ら、写真を趣味としており、2013年には『Medio Tiempo(ハーフタイム)』という写真集まで発表している。プロではないが、個展を開いたことがあるくらいなので腕前は相当なものなのだろう。昨年4月には、バルセロナの地元スポーツ紙でお気に入りの写真集を紹介。その1冊が“アラーキー”こと、荒木経惟氏の『荒木経惟 センチメンタルな旅 1971-2017』(注:同名写真展の公式カタログ)だった。ちなみに、読書に最適なタイミングは「自分が読みたいと思ったとき」だそう。同氏は「寝る前の読書が本当に好き」と明かしている。

Ernesto Valverde is an accomplished and passionate photographer himself who has also published his own photo book, entitled Medio Tiempo... https://t.co/yLU7NC4nrt #SantJordi #WorldBookDay #FCBlive pic.twitter.com/ZqKLezsnT7— Ben Hayward (@bghayward) April 23, 2019

ペペ・メル(ラス・パルマス監督)



 かつてベティスを率いてヨーロッパリーグに出場、現在はスペイン2部のラス・パルマスで指揮をとるペペ・メル監督は“小説家”としての顔を持つ。デビューを果たしたのは2011年。『El Mentiroso(嘘つき)』という歴史ミステリーを出版すると、現在までに計4冊の本を世に送り出している。その間も複数のクラブを率いていたが、練習の合間を縫って執筆、完成させたこともあるそうだ。過去のインタビューでは、「自分は小説家ではなく、ストーリーテラーと思っている」とコメントしたペペ・メル監督。リーグ中断期間中の今まさに、新たな物語が生まれているかもしれない。

この投稿をInstagramで見る ¿Que relación hay entre el descubrimiento de la tumba de Diego Velázquez con el tesoro familiar de un diplomático israelí? #pepemel #libro #prontoenlibrerias Pepe Mel(@pepe__mel)がシェアした投稿 - 2018年 9月月4日午前4時48分PDT

(記事/Footmedia)

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