事務所語る、橋本環奈のブレイクのきっかけは「“奇跡の1枚”ではなかった」トップ女優のマネジメントの苦悩

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2020年04月05日 08:40  ORICON NEWS

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写真ファンが撮影した”奇跡の1枚”がSNSで話題となった橋本環奈のアイドル時代(C)ORICON NewS inc.
ファンが撮影した”奇跡の1枚”がSNSで話題となった橋本環奈のアイドル時代(C)ORICON NewS inc.
 いまや21歳にして、日本を代表する女優の1人として君臨している橋本環奈。“奇跡の1枚”が話題になってから7年、『セーラー服と機関銃』『銀魂』『キングダム』などあらゆる話題作に出演し、ドラマやバラエティでも第一線で走り続けてきた。上京当時から彼女の活躍を見てきた事務所によると、ブレイクのきっかけは“奇跡の1枚”ではなかったという。その真意を和智茉璃奈(わち まりな)マネージャーに聞いた。

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■映画で“変顔”してもバラエティではしない理由とは「目先のプロデュースはしない」

――環奈さんが今の事務所に入った経緯を教えてください。

【和智茉璃奈】“奇跡の1枚”が話題になった時、たまたま九州のプロダクションに社長の知己の方がいたので、当時の関係者に繋げてもらい、社長が身一つ飛び込みで電話をしたのがきっかけです。その時はマネジメントの話ではなく、映像使用の問い合わせが目的だったんです。もうすでに50社くらいからその関係事務所に連絡が来ていたらしく、かなり対応に困っていた。そのとき、うちの社長が相談を受けて考えをお伝えしたら、是非一緒にやってくれないかと。そこから、今の事務所となる弊社の社長がプロデュースとマネジメントを始めたというのがきっかけです。

――やはり、ブレイクのきっかけは“奇跡の1枚”だったのでしょうか?

【和智茉璃奈】いえ、確かにあの写真は話題になりましたが、あれが大きなきっかけではないんですよ。当時、SNSで注目された女の子はたくさんいて、環奈だけじゃなかった。その後の積み重ねで1つ1つ仕事をもらえるようになってきたんです。何より彼女の努力や苦労がなければ、今まで残っていることはなかったと思います。あとはやっぱり、彼女自身の“天性の才能”があったのは間違いないと思います。過去に是枝監督も「あの子はいずれ出てきました。あの写真があろうがなかろうが」と言ってくれたんですよね。

――売り出すにあたってマネジメントとしての苦労はありましたか?

【和智茉璃奈】お仕事をお断りするのがとても大変でしたね。橋本環奈を“本格清純派女優”にするという明確なビジョンがあって、そこから逸脱するものは、どんなに話題になりそうでも絶対にやらなかった。全国放送のレギュラーのお話を頂いた時も、ゲテモノや気味の悪いものを食べるといった内容があったのでお断りしました。視聴率が高い人気番組でも、パブリックイメージを損なうものはやらない。当時、乱立するアイドルグループの中でも、目立つためにどうしたら良いのかをみんな模索していた時期で、注目を浴びるために体を張ることや自分を貶めること、笑いをとることを優先していた人もいたんです。でも会社として10年、20年かけて育てていくという考えがあったので、目先のプロデュースはしなかったですね。

――3年前に公開された映画『銀魂』での神楽役では、挑発しているシーンや振り切れた演技が話題になりました。“清純派脱却”という新たな狙いがあったのでしょうか?

【和智茉璃奈】いえ、そんなことないですよ。演出も入念に話し合いながら、相手を挑発するためにどうしたら良いのか、どんな表情が良いのかを環奈自身もかなり研究していました。その結果、監督から望まれた表現を女優として精一杯演じることで想像以上のインパクトが生まれました。それは取りも直さず監督がその表現を導いてくれた結果でもあります。それにしっかり応えたあくまで彼女は、タレントやアイドルではなく「女優」という事です。

――橋本環奈としては“清純派”を守るけど、役としては線引きなく挑戦するということでしょうか。

【和智茉璃奈】そうですね。ただ作品の役を全うしているのであって、必要であるならそこに向かって全力でやるのは女優として当たり前です。今まで出た作品、原作ものでも毎度監督に「橋本環奈の新境地が開けたね」と言って頂いているのは、それだけ役柄を理解しているからなんだと思います。

■演技力、音感、知性、ユーモア兼ね備えた“天才型”エンターテイナーの弱点は?

――この5年で主演やヒロインなどたくさんの作品に出演され、バラエティ番組にも絶えず出演されています。これだけ幅広く活躍出来ているのはなぜだと思いますか?

【和智茉璃奈】本人の努力は勿論ですが、芝居の表現、表情の豊かさ、瞬間的な表情の捉え方は天性だと思います。普段、モノマネや周りを笑わせるのも天才的ですし、リズム感も良くてダンスや歌もうまい。楽器も覚えるし、言葉もよく知っています。表現者、エンターテイナーとして、あれくらいの天才性はなかなかいない。私もあらゆるタレントの方にお会いしましたが、一生に1人出会えるか、くらいの逸材だと感じています。

――それだけ何でもこなす才能があって、“弱点”はあるのでしょうか?

【和智茉璃奈】弱点ではないんですが、ものすごく芸事に真面目です。プレッシャーを感じていてもそれを見せない。平気なふりをするんですよ。頂いた役に対しても、原作をしっかり読んでメイクも表情も全部研究して、深く深く考える。考え方が深すぎて真面目すぎて、それで自分を傷めないかが心配ですね。

――これだけたくさんの作品に出演されてきた中で、ターニングポイントはどこだったと思いますか?

【和智茉璃奈】まだまだ新人なので、ターニングポイントはこれからだと思います。出てきて5年。これまで、またお声がけしていただけるように、1つ1つ真摯に向き合ってきました。これからも、1つ1つ丁寧にやっていくのみです。ずっとターニングポイントであって、ずっとターニングポイントではないのかもしれません。

■「橋本環奈がなんで小さい事務所にいるの?」と聞かれることも、杞憂に感じさせる信頼感

――1つ1つ、真摯に一緒に向き合ってくれる事務所さんは、高校生から所属している環奈さんにとって家族のような存在なのではないでしょうか?

【和智茉璃奈】マネジメントを引き受けた瞬間から、私たちの“想い”や“責任感”は家族と一緒です。ただ親のように、家族のようになりたいと思うけど、やはり家族とは言えません。なぜ橋本環奈が形成されたかというと、事務所の力ではなくて、お父さん、お母さんの力なんです。お父さん、お母さんは本当に立派な方だから、ああいう子ができた。ご両親の信頼を頂いて、橋本家から環奈さんというお嬢さんを預かっている。だからこそ、明確な筋道をもって、私たちは誠実に仕事と向き合っていかなければなりません。環奈が家族だと思ってくれていたら、一生懸命やってきて良かったなと思えるし、嬉しい限りではありますが。

――高校生の頃とは違い、環奈さんが21歳になると交友関係も広がり、食事の場に行く機会も増えてくると思います。そうなると心配事も増えてくるのではないでしょうか?

【和智茉璃奈】事務所としては、恋愛もお酒も問題ないですし、それくらい彼女を信用しています。うるさく言わなくても、彼女自身が一番分かっている。でも環奈が20歳のとき、これからは社会人としていろんな責任があるんだ、自分1人で責任をもって判断しなければならないことも増えてくんだと、そういう話をしました。交友関係が広がって、お酒の場で役者同士がお互いの事務所の話もするかもしれません。「なんで小さい事務所にいるの?」って聞かれることもある。実際にそう言われた時もあったみたいですが、1年経つと「環奈ちゃんの事務所って本当にいいよね」と言われて帰ってくる。私たちとしては、他の方々に遜色ないように愛情を持って育てていくだけ。ただ今でも、うちの事務所を選んでくれている事にはとても感謝しています。

――今後、事務所としてやりたい事はありますか?

【和智茉璃奈】環奈に続く、新しい後輩を育てていきたいですね。今、SNSに関しては環奈がTwitterをやっていて、マネージャーの私がInstagramをやっています。先日、これまでのアカウントに加えて、私個人のアカウント(@mg.marinaslife)を公開しました。マネージャーとしての仕事風景やプライベート、新人の子や仕事で関わった人の紹介を載せていけたらと思っています。

――その新しいアカウントを通して、環奈さんのプライベートショットも見られるんでしょうか?

【和智茉璃奈】そうですね。仕事だけでなく、プライベートでも一緒に過ごす環奈の様子も載せていきます。例えば、私も環奈も休みだから一緒にご飯を食べたよとかですかね。仕事のオフショットではなく、プライベートショットが見られるので、今までとは違った形でファンの方に楽しんでもらえると思います。


 「家族とは言えない」そう語る彼女だが、言葉の節々から家族のように大切に思う愛情が伝わってきた。16歳で上京した橋本環奈のために、3年間同居していたという和智さん。実家暮らしから一変、橋本の精神面、体調面ともにケアしてあげたいという思いの下、日々のマネージャー業務に加え、料理・洗濯・掃除も毎日2人分こなした。
 映画・ドラマ・バラエティと、この5年間目まぐるしい活躍を見せてきた”1000年に1人の美少女”・橋本環奈。彼女が「運命の出会い」と語る和智さんの存在は、”1000年に1人のマネージャー”だったのかもしれない。


(文=山本圭介)

このニュースに関するつぶやき

  • 女優と言うより、アイドルだと思う。
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  • 奇跡の1枚系ってだいたい加工ありが多い中、完全なスナップ写真だったのが大きいと思う。
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