JR西日本、旧三江線の沿線自治体と「地方版MaaS」構築へ協定を締結

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2020年04月05日 19:32  マイナビニュース

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JR西日本はこのほど、旧三江線の沿線自治体である島根県邑南町と「地方版MaaS」構築に向けた協定を締結したと発表した。これにもとづき、町内でデマンドタクシーの配車システムに関する実証実験を4月1日から開始している。

協定期間は2020年4月1日から2023年3月31日までの3年間。地域公共交通のデジタル化とキャッシュレス化、町内観光素材との連携と情報発信、生活関連サービス(病院・スーパーなど)との連携、都市エリアとのつながりの4つの分野で連携を図り、持続的な地域活性化に役立つ「地方版MaaS」の構築をめざす。

配車システムの実証実験は、邑南町内の三江線代替交通が今月から時間・ルートにとらわれないデマンド交通(デマンドタクシー)になることを受けて実施。便利になる一方、運行エリア拡大による予約管理の複雑化、ドライバーの安全確保など課題も増えることから、配車システム導入による運営効率化と安全サポートの実用性を検証する。

実証実験の期間は2021年3月31日まで。利用者からの電話予約を受けたオペレーターが配車管理システムを使って予約登録と配車指示を行い、デマンド交通のドライバーは車上タブレットを通して配車指示を受信する。車上タブレットは走行距離などの移動データも記録する。運行状況の管理はオペレーター側で行い、ドライバーの安全サポートに務めるとしている。(佐々木康弘)
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