「妻の命を助けてくれてありがとう」緊急救命室の外で号泣する男性に看護師「心が奮い立った!」(米)

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2020年04月05日 21:42  Techinsight Japan

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緊急救命室の外に立ち感謝を伝える男性(画像は『Allison Swendsen 2020年3月25日付Facebook「In triage the other day, I heard a knock on the window...」』のスクリーンショット)
アメリカでは日本時間4月5日午後7時過ぎの時点で新型コロナウイルスの感染者数が31万2千人を超えており、感染が急速に拡大している。医療従事者の負担も日に日に増しており、極限状態での勤務が続いている。そんななか緊急救命室という過酷な現場で働く看護師が、ある1枚の写真をSNSに投稿して話題になっている。その写真に写っていたのは、緊急救命室に運ばれ入院となった妻の回復を祈り、退院の日を心待ちにしていた高齢男性の姿だった。『InspireMore.com』などが伝えている。

ニュージャージー州モリス郡モリスタウンにある「モリスタウン・メディカル・センター」の緊急救命室で働くアリソン・スヴェンセンさん(Allison Swendsen)は3月25日、トリアージ(患者の重症度によって治療の順番を決めること)の最中に窓ガラスを叩く音に気付いて手を止めた。

外に目をやると、高齢の男性が段ボールをカットして作ったボードを持って立っており、そこには大きくこう書かれていた。

「緊急救命室で働く全ての人に感謝しています。私の妻を救ってくれてありがとう。I LOVE YOU ALL.(みんな、大好きだよ。)」

男性は右胸に手を当て、左手でボードを掲げて立っており、その目からは大粒の涙が溢れ頬を濡らしていた。

アリソンさんは窓越しから男性に許可をもらって写真を撮り、SNSに次のように投稿したのだった。

「病院への立ち入りを禁止されている男性は、どうしても感謝の気持ちを伝えたかったのでしょう。男性の目からは涙が溢れて止まらないようでした。」

「私は少しだけドアを開けて、外にいる男性に『奥さんの調子はどう?』と聞いたのです。すると男性は『とてもいいよ。妻は今日、家に帰るんだ。あなたたちの素晴らしい仕事のおかげだよ』と教えてくれました。」

「私は彼のことや、彼の妻のことも知りません。でも自分が看護師として13年間もやってこられたのは、このためだと気付いたのです。今は本当につらい時期です。でもそのなかで私たちの仕事がいかに重要であるのか、改めて考えさせられたのです。私は私の(仕事の)チームが大好きです。」

アリソンさんはこの男性の妻がどんな病気で緊急救命室に搬送されてきたのか、どのくらい入院していたのかは分からないものの、『ABC15 Arizona』のインタビューに「あの瞬間をずっと心に留めておきたいと、そう思ってシャッターをきりました。男性の姿を見て心が奮い立つのを感じ、『この仕事が心から好きなんだ』と再認識したのです」と明かしている。

ちなみにこの男性のパワフルなメッセージ、そしてアリソンさんの投稿には「私も涙がとまらなかった」「この男性が心から『ありがとう』って伝えたかったのがよくわかる。わざわざこうやって足を運んだ男性も素敵だと思う」「今はこんなポジティブなニュースが必要だよ」「シェアしてくれてありがとう。男性の顔を見ているだけで、じ〜んときてしまった」「医療従事者には本当に感謝している。みんなで心を一つにして乗り切ろう」といったコメントがあがっている。

なおイギリスでは先月26日の午後8時、「Clap For Our Carers」(医療/介護スタッフに拍手を)が行われ、最前線で任務に従事する人々を称える拍手が街中に鳴り響き話題となったばかりだ

画像は『Allison Swendsen 2020年3月25日付Facebook「In triage the other day, I heard a knock on the window...」』『InspireMore.com 2020年3月30日付「Man Stands Outside ER With Sign Thanking Team That Saved His Wife’s Life.」(Facebook)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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