とてつもない「拾い物」になる可能性も…まだ活躍が期待できる“元助っ人”は?

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2020年04月06日 16:00  AERA dot.

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写真昨シーズンまで巨人に在籍したゲレーロ (c)朝日新聞社
昨シーズンまで巨人に在籍したゲレーロ (c)朝日新聞社
 新型コロナウイルスの影響でいまだに開幕の見通しが立たない今年のプロ野球。しかしここまでのキャンプ、オープン戦、練習試合で既にある程度弱点が見えてきている球団も少なくない。そうなるとシーズン中の緊急補強というケースも出てくるが、そうなった時に獲得しやすいのが日本でプレー経験のある外国人選手だ。そこで、昨年限りで退団した外国人選手の中から再び日本球界で活躍する余地のある選手はいないのか探ってみたいと思う。

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 リリーフの整備に課題のある球団は少なくないが、そんなチームにまずおすすめしたいのが昨年広島でプレーしたレグナルトだ。わずか1年限りでの退団となったが、52試合に登板して6勝3敗15ホールドをマークしている。シーズン開幕当初は負け試合での登板が多かったが、デビューから19試合連続自責点0と抜群の安定感を見せて、一時は勝利の方程式も担っていた。スピードはコンスタントに140キロ台後半をマークし、話題となったパワーカーブだけでなくスライダー、チェンジアップも決め球として使えるボールだった。夏場以降に大きく調子を落として最終的な防御率は3.34まで悪化したものの、シーズン序盤に見せたようなピッチングができれば、十分に中継ぎの一角として期待できる。元広島のリリーフ投手では今年ジャクソンがロッテで日本球界復帰を果たしているが、他にもサファテ(西武→ソフトバンク)、ミコライオ(楽天)、ヒース(西武)などが他球団で活躍しており、そういう意味でも信頼感があると言えるだろう。

 リリーフ投手でもう一人おすすめしたいのがドリス(元阪神)だ。2016年に来日。4年間で208試合に登板して13勝18敗96セーブ28ホールドをマークしている。通算防御率2.49も十分に及第点を与えられる数字だ。昨シーズンはリーグワーストとなる7暴投を記録しているようにコントロールには多少の不安があり、フィールディングも弱点だが、常時150キロ台後半をマークするストレートの勢いは日本球界でも上位だ。また最多セーブのタイトルを獲得した2017年には63回を投げて85奪三振をマークしているように、三振を奪えるという点も魅力がある。アメリカ球界からも評価されてメジャー復帰となったが、もし早い段階でリリースされるようなことがあれば、獲得に動く球団が出てきても全くおかしくないだろう。

 先発投手ではミランダ(元ソフトバンク)もまだまだ戦力になりそうだ。2018年のシーズン途中に来日して6勝1敗、防御率1.89という見事な成績を残し、ポストシーズンでも好投を見せてチームの日本一に大きく貢献。昨年は防御率が4点台と大きく悪化したものの、18試合に先発して7勝5敗とまずまずの成績を残している。打者を圧倒するような球威があるわけではないが、ストレートと同じ軌道から沈むチェンジアップを低めに集めるピッチングが持ち味で、右打者に強いのが特長。昨年は不用意に投げたストレートをホームランにされるケースが多かったが、良さを上手く引き出すことができればまだまだ十分に先発として期待できる。今年は台湾でプレーすることになったが、台湾球界は月ごとに契約更新されるケースが多いだけに、シーズン途中での日本球界復帰の可能性もあるだろう。

 野手は投手に比べて候補は少ないが、一人挙げるとすればゲレーロ(元巨人)になるだろう。来日一年目の2017年には中日で35本塁打を放ちホームラン王を獲得。巨人移籍後は首脳陣とのトラブルなどもあって成績を落としたが、昨年はシーズン終盤に復調し21本塁打を放っている。持ち味は何といってもその長打力だ。日本での3年間で放った269安打のうち71本がホームラン、約半分の131本が長打であり、通算長打率は5割を超えている。打率は決して高くないものの、来日当時から比べると四球の数は着実に増えており、日本の野球に対する適応も見せている。守備も致命的に悪いわけではなく、内野と外野の両方を守れるというのも強みだ。長打力不足に悩む球団にとっては、獲得を検討しても面白い選手と言えるだろう。

 日本の他球団でプレー経験のある選手を獲得することは大当たりというよりも、ある程度の活躍を見込んだある意味“守りの補強”ではあるが、それが上手くいくケースがあることもまた事実である。先述したサファテなどは大成功した例だが、それ以外にも野手ではバルディリス(阪神→オリックス→DeNA)、ブラゼル (西武→阪神→ロッテ)などが移籍先で主力となっている。今シーズンも彼らのように見事な復帰劇を見せる助っ人が出てくることを期待したい。(文・西尾典文)

●西尾典文/1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間300試合以上を現場で取材し、執筆活動を行っている。ドラフト情報を研究する団体「プロアマ野球研究所(PABBlab)」主任研究員。

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