辻仁成、フランス国民が「政府の言いつけを守っている」ことに驚く 新型コロナとの闘いで“人々の価値観の変化”を感じるとも

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2020年04月06日 19:02  Techinsight Japan

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今年2月、仏パリでの辻仁成氏(画像は『tsujihitonari 2020年2月20日付Instagram「晴れた日、息子とランチに行ってきた。」』のスクリーンショット)
フランス・パリ在住の作家・辻仁成氏が、ロックダウン(都市封鎖)してから約3週間になる現地の様子をテレビ番組で報告した。フランスでは今週末から来週頭にかけてが、新型コロナウイルス感染拡大のピークだと見られているという。

フランスでは3月17日から政府による厳しい外出制限が行われている。外出時には署名と出発時刻を記入した特例外出証明書を所持しなければならず、違反を繰り返した場合は3700ユーロ(約44万円)の罰金および軽犯罪として禁錮刑などを科されるのだ。

朝の情報番組『スッキリ』(日本テレビ系)では度々、そんなパリの現況を辻仁成氏に聞いている。6日の放送で彼は、フランスの政府関係者や学者の間ではすでに「どのようにロックダウンを終わらせるか」との話も出てきていると明かした。これに対し、マクロン大統領は「いっぺんに“元通りの生活が戻ってくる”と思うのは大間違いだ」と釘をさしたという。たとえば地域的に、あるいは年代別になど段階的に解除しなければならないとあくまでも慎重だ。

イタリアでは過去24時間で新型コロナウイルスによる死者は525人と2週間ぶりの低水準になり(イタリア市民保護局、5日発表)、新たな感染者数も減少傾向で感染拡大のピーク超えの兆しが見えてきたされている。そのためか一部地域の商店街は買い物客でごった返し、マスクをしているとはいえ道端で談笑したりと国民の“気の緩み”が出てきており、政府は全土で取り締まりの強化に乗り出している。マクロン大統領もこのような気の緩みを警戒しているのかもしれない。

辻氏が何より驚いているのは、“徹底した個人主義”のフランス国民が「みんなで一丸となって頑張ろう」という気持ちになり政府の言いつけを守っていることで、「人々の価値観が変化してきている」「これまでの価値観が通じなくなって、大きな転換期に人類はいる」と語っている。安倍総理大臣は7日に緊急事態宣言を発令すると発表したが、海外のようなロックダウンにならずとも日本国民全員が危機感を共有して行動していきたいものだ。

画像は『tsujihitonari 2020年2月20日付Instagram「晴れた日、息子とランチに行ってきた。」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 みやび)

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  • ラ・マルセイエーズ。誰かの誤魔化しが今の事態を招いたというに過ぎない。流れるのは市民の血。為政者にはどちらが都合がいいか?ということ。自分の身は自分で守る
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