「早くラブホでセックスしたい」新型コロナ騒動で“自粛中”……不倫中の二児の母、魂の叫び

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2020年04月07日 22:02  サイゾーウーマン

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サイゾーウーマン

 家庭を持っている女性が、家庭の外で恋愛を楽しむ――いわゆる“婚外恋愛”。その渦中にいる女性たちは、なぜか絶対に“不倫”という言葉を使わない。どちらの呼び名にも大差はない。パートナーがいるのにほかの男とセックスする、それを仰々しく “婚外恋愛”と言わなくても、別に“不倫”でいいんじゃないか? しかしそこには、相手との間柄をどうしても“恋愛”だと思いたい、彼女たちの強い願望があるのだろう。

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 新型コロナウイルス感染の恐怖が、日々私たちを追い詰めている。テレワークを余儀なくされてストレスを抱える人や、仕事を失ってしまった人、ストックが残り一つしかないトイレットペーパーを眺めて途方に暮れる人など、誰もが少なからず、新型コロナ騒動の影響を受けているだろう。

 漠然とした不安に包まれる中、たった一つの希望を胸に、現状に立ち向かう女性に話を聞いた。

「私の希望は、早くラブホで彼とクタクタになるまでセックスすることです! そのために今、頑張っていますよ」

 今回お話を聞かせていただいた菜美さん(仮名)は、30代になる二児の母だ。現在はご主人と共にフルタイムのテレワークをしている。

「うちの会社、古い体質なので『いかなるときも出社、残業こそが正義』って感じなんです。私は、下の子どもが休校になっちゃったから、早い段階でテレワークになりましたけど、役職がついている上司や派遣社員さんは、いまだに平常営業していますよ」

 「ラブホで彼とセックスしたい」と語った、菜美さんは、一見「ごく普通の優しいママ」だ。派手すぎず地味すぎない、ブラウスにガウチョパンツという、ごく一般的なオフィスカジュアルファッションを身につけ、明るい色に染めたボブには柔らかいウェーブがかかっている。にっこり笑うと目尻が下がり、癒やし系の印象である。

 菜美さんがご主人と結婚したのは10年以上前のこと。

「こんなこと言うのはおこがましいんですけど、旦那と会った時に『この人は私にぴったり』って思ったんですよ。私、たぶん全てにおいて『平均点』だと思うんですね、学歴も、ルックスも、特技も、性格も。卑下しているわけでもなんでもなくて、物心ついた頃から、漠然と感じてました。だから合コンで旦那と会った時、『あ、この人は可も不可もない私と同じ』って思ったんです」

 菜美さんは合コンで知り合ったご主人と意気投合し、1年半の交際を経てゴールインした。その後、菜美さん夫婦は二人の子宝に恵まれる。実の母と義母に助けられ、二児の育休を経てから、フルタイムでの仕事に復帰。数年前には念願のマイホームも購入した。

 一見すると極上の“安定した生活”を送っているように感じられるが、菜美さんを支えていたのは「彼」の存在であった。

「相手は大学時代の元カレです……とは言っても、当時は別にがっつり付き合っていたわけじゃないので、向こうはもしかしたら私のことをセフレだと思っていたかもしれませんけど。今でも似たようなものですね」

 菜美さんの婚外恋愛相手の「彼」は、大学時代、サークル内で一目置かれる存在であった。

「背が高くて顔が小さくて、オシャレで明るくて、自然と周りに人が集まるタイプの人でした。当時、彼には特定の恋人がいたんですけど、サークルの飲み会の時に、泣きながら『好き!』って伝えたら、部屋に誘ってくれて……憧れの人に抱いてもらったあの時の気持ちは、今でも忘れません」

 大学を卒業した後、彼とは自然消滅をしたそうだが、30代に入り、同じサークルに所属していたカップルの結婚式で菜美さんと彼は再会し、再び男女の関係となる。

「彼も家庭を持っています。もちろん私もそうですが……家庭を捨てて彼と一緒になろうなんて微塵も思いませんよ。どう考えても、『平均点』の私に、彼は不釣り合いです。ただ、私は数カ月に一度ある、彼からの気まぐれな連絡に助けられてます」

 彼からの気まぐれな連絡は、いつも決まって、菜美さんの職場が忙しくなる「月末に会おう」という内容だという。「仕事が忙しい月末だと、家族にも怪しまれませんからね。それから、彼はだいたい2週間前くらいに連絡をくれるんですが、これも私が仕事を調整しやすいようにという配慮。私にも、私の家庭にも気遣ってくれるところが、ちょっとうれしい」と菜美さんははにかむ。

 彼と会う日は、それまでに仕事を片付けて、定時に退社し、たがいの職場や自宅から離れた駅で落ち合うという。軽くお酒と食事を楽しんでからラブホテルへ……というのが定番だそうだ。

「平凡な私が、唯一主人公になれる瞬間ですよ。よくファッション誌に掲載されている『1カ月コーデ』の主人公みたいな感じ。あの企画って、たいてい突拍子もなくドラマチックなことが起こるじゃないですか。そういう人生ってちょっと憧れちゃうんですよ」

 毎日の仕事と育児でバタバタしている中、唯一菜美さんの清涼剤となっているのが「サークルのアイドルだった彼との時間」なのだろう。

「だからここ最近、コロナの影響で四六時中子どもたちと一緒で、三食ごはん作って食器洗って……っていうルーチンに、もう毎日疲れ果ててますよ! 早く彼に会いたい!」

 そう電話越しに菜美さんは叫んだ。

 今は、世界的に人々が疲弊している。菜美さんの魂の声を聞いて、あらためて一刻も早い新型コロナウイルスの収束を心から願った。
(文・イラスト/いしいのりえ)

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