ミズノが「空飛ぶクルマ」企画に参加、ランニングシューズの構造を応用した乗務員用座席を共同開発

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2020年04月07日 22:22  Fashionsnap.com

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「空飛ぶクルマ」乗員用座席
ミズノが、CARTIVATORとSkyDriveが進めている企画「空飛ぶクルマ」の乗員用座席開発に参加した。
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 空飛ぶクルマは2012年に始動した企画で、今年3月からはミズノのほかにジョイソン・セイフティ・システムズ・ジャパンが新たに参加し、2023年の販売開始を目指して全4社で共同開発を進めている。
 開発を進めていくなかで、非常着陸時に乗員を保護する衝撃緩衝機能付きの座席は、航空機レベルの性能を有する既製品が希少で入手困難であることが判明。また、入手できたとしても既製品は航空機専用に開発されているため取り扱いが難しいということを課題に掲げていた。これを受けて、ミズノのランニングシューズなどに搭載する波形状素材を用いたオリジナルソール構造「ミズノウエーブ」の技術を応用し、軽量高性能な衝撃緩衝装置内蔵のシートの開発に成功。プレートの特性上、クッション性と安定性という背反する機能が共存可能のため、一般的な衝撃緩衝装置付きの座席に必要ないくつかの構成要素を省略することができたという。
 性能確認試験では、自動車のシートベルトやエアバッグの性能確認用に衝突状態の模擬をすることができるSLED試験機を使用。試験の結果、性能の発揮を確認できたほか、一般的な航空機用の座席よりも乗員の腰椎の負担を低く抑える可能性があることがわかったという。4社は引き続き実用化を目指し、開発を進めていく。
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