安倍首相は自分のカミさんさえ「制御」できないのに、新型コロナウイルスを制御できるのか

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2020年04月08日 00:02  日刊サイゾー

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日刊サイゾー

写真「週刊文春」(文藝春秋)2020年4月9日号より
「週刊文春」(文藝春秋)2020年4月9日号より

今週の注目記事・新型コロナウイルス肺炎関連の注目記事。

「コロナ狂騒曲/<大はしゃぎ>東京都・小池百合子知事『恐ろしい女』」(『週刊文春』4/9号)「首都『ロックダウン』で何が起こる!?」(『週刊新潮』4/9号)

「新型コロナ テレビに出ない医者たちの本音」(『週刊現代』4/11・18号)

「『東京五輪』は来年も開催できない 楡周平」(『週刊新潮』4/9号)

「志村けん『入院直前の容態』『最後の言葉』」(『週刊文春』4/9号)「『志村けん』を救えなかった『人工肺』のコロナ戦績」(『週刊新潮』4/9号)「『五輪延期』追加コストの額面やいかに」(『週刊新潮』4/9号)

「実用化はいつか特効薬『アビガン』の謎」(『週刊新潮』4/9号)「新型コロナに効く1800年前から伝わる漢方薬−中国武漢発」(『フライデー』4/17号)「新型コロナ『60代以上で重症化』BCG接種との意外な関係」(『週刊ポスト』4/17号)

「藤浪晋太郎が参加した『クラスター合コン』の全容−主催者は?」(『フライデー』4/17号)

「バイデン復活とコロナ」(『週刊文春』4/9号)

今週の注目記事・新型コロナウイルス肺炎以外の注目記事。

「森友自殺職員、妻『全告白』」(『週刊文春』4/9号)

「安倍昭恵“桜を見る会”会員制秘密レストランの宴」(『週刊ポスト』4/17号)

【巻末付録】現代とポストのSEXYグラビアの勝者はどっちだ!

 しょうがないことだが、今週は新型コロナウイルス肺炎一色である。

 こういう時はほかのものも読みたいのだが、まあ、ないものねだりということだろう。

 そこで今週は、新型コロナウイルス肺炎関連記事と、それ以外の記事という2つに分けて、紹介してみたい。

 こういうやり方は初めてだが、読者が楽しんでいただければと願う。

 まずは先週見事なスクープを放ったポストの第2弾。

 タイミング最悪のとき、有名人らと“花見”を楽しんでいたことが発覚した安倍晋三首相の妻・昭恵(57)だったが、安倍が国会でそのことを問われて、花見会場が「公園」ではなく「レストランの敷地内」だったと反論したことで、馬鹿をいうなと世論が反発してしまった。

 自分のカミさんさえ「制御」できないのに、新型コロナウイルス肺炎が制御できるわけはない。

 その桜が見られるレストランをポストが探し出し、店主にインタビューしている。

「都内ですが、店の規約で場所も店名も口外禁止なんです。招待された人しか住所を知らない会員制レストラン。普通の人は入れません。料理のジャンルはイノベーティブ・フュージョンです」

 参加したあるレストランのカリスマシェフが答えている。

「会が開かれたのは3月23日の夜で、都知事の会見(25日)の2日前。だが、既に都内では感染者が急増していた。10人以上の会合を禁じる企業も多いなか、首相夫人としてはあまりに軽率な行動だ。

 この会は通称『安倍昭恵会』といわれ、1月上旬にも開催されていた。関係者からそのときの写真を入手したが、藤井や手越をはじめ何人かは花見と同じメンバーだった。

『参加者は芸能人もいましたが、ぼくのようなシェフもいればIT系のかたもいた。みんな“頑張っている人たち”。会の音頭をとっていたのは昭恵さんです。昭恵さんはぼくら頑張る若手を引き合わせ、いい化学反応を生んでほしいという考えの人。

 異業種交流会という名目なので、花見という前提はなかったんです。その店の中庭にちょうど桜の木があって、たまたま満開だったので記念撮影しましょうと。その日に桜が咲いているなんて誰も思っていなかったと思います』」

 ネットでは、このレストラン探しが始まったが、見る限り特定できてはいないようだ。安倍も知らないのでは。

 さて、森友学園問題の文書改ざんをさせられて自殺した赤木俊夫の妻の「全告白」を文春がやっている。

 彼女は、「安倍首相や麻生大臣の姿を見たり声を聞く時は、身体の中の血液が凍りつきます」というが、この問題をもう一度再調査するべきだという署名が25万人を突破したことを聞くと、「血液が湧き立つような感覚がします」と語っている。

 夫は生前常々、「僕の契約相手は国民です」といっていた。だが、この問題に関わった官僚や官邸、それに安倍首相と昭恵夫人は、この言葉の意味を全く理解していないようだ。

 ところで、ここで、先週入れられなかったいくつかの記事を紹介してみたい。残念ながら今週は、紹介するような内容がなかったので。

 週刊朝日で小泉純一郎元首相が、赤木の遺書について聞かれ、安倍首相の責任は?

「あるよ、十分に。そもそも公文書改ざんは、安倍さんが『自分や妻が関わっていたら総理も国会議員も辞める』と国会で言ったことから始まっている。私はその発言を聞いたとき、辞めざるを得ないなと」

 この問題に安倍首相が関わっていたと?

「誰が見たって関わっているというのはわかるじゃないか。(中略)安倍さんはあの状況で関わっていないことをどう証明するのかね。嘘を言っているということだろう」

 安倍政権は間違いなく終わっている。

 サンデー毎日で、反骨のジャーナリスト・斎藤貴男が、ウルトラ右派雑誌の雄、月刊『Hanada』の花田紀凱編集長に切り込んでいる。

 斎藤は、花田が文春編集長時代に記者をやっていたことがあるそうだ。2回にわたって計5時間ぐらい“対話”したそうだが、内容的には齋藤の切り込み不足で、花田の優勢勝ちである。

 一番いけないのは、齋藤が、誰の書いたこの記事のここが間違っているという、インタビューのイロハである聞き方をしていないことだ。例えば、青木理について批判した記事に対して、「彼は、一方的な批判も甘んじて受けないといけない政治家や財界人とは違う。在野の人です。それを、ああまでこき下ろすからには、相手の言い分を聞くべきですよ」といっているが、「ああまでこき下ろす」ではなく、具体的にその箇所を示し、ここが間違っているというべきである。

「性暴力」を受けた伊藤詩織のことを批判する小川榮太郎の記事に対しても、「花田さんは、2人の間に起きたことについて嘘を言っているなどと批判する記事を、民事裁判の1審判決に先立ち繰り返し載せた」というだけ。花田が、「記事が明かしたように、彼女の言い分には随所に矛盾や嘘がある」と返されて、それで終わりになってしまう。

 結局、花田編集長が後記で書いているように、「貴男ちゃんとの対談は楽しい時間だった」などとあしらわれてしまうのだ。

 私事だが、だいぶ前に、某ネットメディアで、花田直撃をやろうと思い、花田編集長にも快諾してもらっていた。そのために月刊『Hanada』を5,6冊買いこみ読み始めた。だが読み進めるうちに、この世の中でこんなねじ曲がった考えをする書き手がいることに心が萎え、インタビューする気力が失せてしまった。花田編集長には失礼なことをしたと思う。

 私も齋藤も、リベラルを標榜している人間は、正しいとか間違っているというのではなく、確固たる信念を持っているウルトラ保守派には、よほどの下準備と覚悟をもって相対しないと、なかなか歯が立たない。そう思いながら読んだ。

 同じサン毎のコラム「2050年のメディア」で下村進が、加藤晴之のことを「伝説のフリー編集者」だと褒めたたえている。一緒に仕事をした私としては嬉しい限りである。

 加藤は講談社を定年後に、PKO隊員の死を扱ったノンフィクション『告白』(講談社)をプロデュースして、これが講談社ノンフィクション賞を受賞した。その後も、JR東日本のドン・松崎明について書いた『暴君』(小学館)や、大きな話題になったトヨタの内幕を描いた『トヨトミの野望』(小学館文庫)などを次々にプロデュースしている。

 講談社時代には百田尚樹の『海賊とよばれた男』を出して大ベストセラーにした。やや短気なところはあるが、人間的にも魅力のある好中年である。

 サン毎の編集長が隈元浩彦から坂巻士朗に代わる。隈元の長い編集長後記に、私が上智大学でやった2009年5月の「週刊誌がなくなっていいのか」というシンポジウムのことを書いている。隈元編集長がサン毎で目指したのが「雑誌ジャーナリズムの復権!」だった。まだ道半ばでの退任は心残りだろうが、その志は受け継がれると思う。

 さて、ここからは新型コロナウイルス肺炎関連記事が続く。

 順不同だが、お許しいただきたい。

 まずはジャーナリストの横田増生の大統領選の取材ルポの第2弾。

 サンダース有利だった民主党候補指名争いだったが、2月29日のサウスカロライナで、アフリカ系が多いため、サンダース有利と見られていたのに、バイデンが得票率50%近くを得て、2位のサンダースを大きく引き離して勝利した。

 横田は、ここから死に体だったバイデンが不死鳥のようによみがえり、民主党候補の座をぐっと引き寄せたとみる。

 何が変わったのか。やはり、オバマの時の副大統領という安定感、トランプに勝てる候補、それに横田は、クライバーンという民主党の「キングメーカー」の支持を取り付けたことが大きいという。

 だが、日本から2か月遅れて広がった新型コロナウイルス肺炎が、予備選を中止させ、このままいくと11月の大統領選さえも延期になるかもしれないという。

 横田も、取材で濃厚接触していたためか、コロナに感染したかのようになり、自室にこもり、2週間の自己隔離を行っているという。

 トランプもバイデンもサンダースも、みな高齢者である。肺炎に罹れば生命さえ危ういかもしれない。

 大統領選は、未曽有のウイルスとの戦いにも勝たなくてはいけないのだ。まだまだ予断を許さない。

 ところで、阪神の藤浪晋太郎(25)がコロナに感染したことが確認され、彼が参加していた食事会に出ていた伊藤隼太外野手(30)、長坂拳弥捕手(25)の感染も発表された。

 その後、そこにいた女性も感染していたことが確認され、どんな会合だったのか、女性とはどのような関係だったのか憶測を呼び、ちょっとした騒ぎになっている。

 フライデーがその会合のことを詳しく伝えている。食事会が行われたのは3月14日。大阪市内にあるマンションの1室。主催者は会社の経営者。参加者は社長と友人の男性が3人、新地のママ、それに藤浪を含めた選手たち5人を入れて男11人、女性1人の12人だった。

 出張寿司職人が握り、カリフォルニアワインのオーパスワンを飲んだりしたという。女性たちが現れたのはその後で、時計が12時を回ったころに藤浪たちは退出したそうだ。接触感染はしたが、濃厚感染やお持ち帰りはしていないという。

 フライデーが、中国にコロナにすごく効く漢方薬があると報じている。1800年前から伝わる「清肺排毒湯(セイハイハイドクトウ)」というそうだ。2月18日には、日本の厚労省にあたる国家衛生健康委員会が、この漢方の使用を推奨したという。

 これは日本では売られていないが、「胃苓湯」「麻杏甘石湯」「小柴胡湯加桔梗石膏」を併用したのと同じような効果が得られるという。

 新潮によれば、コロナウイルスの特効薬といわれ、安倍首相も治験を始めるといった「アビガン」という薬がある。これは富士フィルム富山化学が開発したもので、中国の科学技術省の担当者も「安全性が高く効果も明らか」といっている。だがもちろん副作用もある。動物実験で胎児に奇形が生じやすいから、妊娠する可能性のある女性には使わず、男性も飲んだら避妊する必要がある。だが、高齢者に投与するには問題がないだろうというのである。

 これ以外にも、アメリカで効果が認められたクスリもいくつかある。また、コロナウイルスは紫外線を30分当てると無害化できることがわかっているので、5月を過ぎて、紫外線が多くなればピタリと消えてしまう可能性もあるという。

 2009年の新型インフルエンザの時はタミフルがあったが、コロナにタミフルのような特効薬が早く見つかってほしいものだ。

 これはもしかすると特ダネかもしれない。

 ポストによると、新型コロナウイルス肺炎による国内の死者は、4月1日時点で57人だが、そのうちの56人が60代以上だ。

 免疫力が弱い、糖尿や高血圧などの持病を持っていることも多い高齢者だから、重症化するのは致し方ないとしても、そうした中で注目されているのがBCGとの関係だという。

 BCGを接種している国と、そうでない国とでは、感染者や死者の数が違うというのである。

 結核の罹患率の減少に伴って、定期接種を行わなくなったのがアメリカ、スペイン、フランス、イタリアなどで、日本は現在までBCGを接種している。

 アメリカや豪州、オランダなどで。BCGの有効性を確認する臨床実験が始まっているという。

 ではなぜ、日本でも高齢者に感染者が多いのか?

 BCGの接種効果は一般的に10〜15年といわれ、若者より高齢者が重症化するのは、接種から時間がたっていることがあるのではないかというのである。

 もう一度、BCGを打ってもらえないかな。

 日本のコロナの感染は、予想されたように広がり続け、安倍首相は7日に緊急事態宣言を出した。

 そんな中で、爆笑王といわれていた志村けんが亡くなってしまった。享年70。

 新潮によれば、3月16日にフジテレビの『志村でナイト』の番組の収録のためにやってきたが、体調不良のため、すぐに帰宅してしまったという。

 自宅で4日間静養したが治らないため、20日に主治医の往診を受けた。「普通の風邪ではない」と診断され、東京済生会中央病院に入院するが、病状はよくならず、23日夜に、新宿にある国立国際医療センターに移り、コロナ陽性が判明する。

 既に17日にはコロナによる肺炎を発症していたと診断されたそうだ。入院当初から意識はほぼなく、ICU(集中治療室)に入り面会謝絶。既に人工呼吸器が使える状態ではなく、「最終兵器のエクモを使う状態でした」(事務所関係者)。エクモは、肺機能が著しく低下した重い呼吸不全の患者に用いられる。

 今回の新型コロナで、エクモが使われた国内の症例は23で、回復したのは12例だという。だが、日本呼吸器学会がまとめたエクモに関する注意事項には、「75歳以上は予後が悪く、一般的には適用外」と書かれているそうだ。

 エクモは全国に1300台しかないそうで、エクモを使うか使わないか、「命の選別が必要になってくる」(都立多摩総合医療センターの清水敬樹救命救急センター長)。さらに清水は、エクモは時間稼ぎをするための装置で、最終的には自分の力で治癒を目指すしかないともいっている。

 志村は、1日に60本以上吸うヘビースモーカーだったため、肺に疾患があったことも、回復を難しくしたのではないかといわれている。亡くなる2,3日前には腎臓機能も低下し、人工透析をしていたそうだ。

 志村の亡骸は、遺族と対面できずに、荼毘に付されてしまった。志村は財力もあり、手厚い治療を受けたのであろう。それでも、発症からわずか13日でコロナの犠牲になってしまった。新型肺炎の恐ろしさにわれわれは震えた。

 文春は、酒が好きで、競走馬を持つほどの競馬好き、生涯独身を通したが、浮名を流した女性は数知れず、女優のいしのようこと三鷹の豪邸で15年ほど一緒に暮らしていたが、結婚はしなかったと報じている。

「数多の女性と浮名を流し、02年に別れたキャビンアテンダントに数億円の慰謝料を払ったと報じられた。手切金や慰謝料は惜しまないため、トラブルに発展することはほとんどなかった」(ベテラン芸能記者)

 志村がよく来ていたカウンターのお好み焼き屋で何度か見かけたことがあった。いつも女性と一緒だったが、芸能人らしさのない普通のオジサンだった。志村が亡くなった夜、『東村山音頭』を久しぶりに聞いてみた。この歌の本家は三橋美智也である。生前、「笑われるのが好きなんです。人の笑顔を見るのが好きなんです」といっていたそうだ。日本のチャップリンがいなくなった。

 さて、コロナの拡大に、何ら有効な手を打てずにいる安倍首相を尻目に、小池都知事は精力的に発言しているように見える。だが、志村けんの死を、「コロナの危険性を伝えてくれた最後の功績も大きい」といって、「死者を冒涜するのか」「功績といういい方はおかしい」と批判を受けたり、「目立ちたい」が目立ち過ぎて、舌禍が目立つ。

 また、安倍が望む東京オリンピック延期に協力し、その見返りとして安倍から、次の都知事選で反小池の都議会自民党に「矛を収める」よう指示させたというのだ。

 したたかな小池は、コロナ感染でも、このままでは「ロックダウン」せざるを得ないと、強い都知事を演じ、安倍のお株を奪おうとしている。

 一方の安倍首相だが、コロナ感染拡大への有効な対策も打ち出せず、経済の急速な悪化や「自粛」のために給与ももらえず、突然解雇された人たちへの補償にも言及しない姿勢に、批判が高まっている。

 そんな中で、延期された東京オリンピックを来年7月に決定してしまった。IOC側の意向ではなく、何が何でも自分の任期中にやりたいという安倍が、ゴリ押ししたのであろう。

 呆れ果てるが、安倍政治とはそんなものだと諦め、異議を唱えず、無関心な人間が多いように見える。

 安倍政治の唯一の“功績”は、国民に政治を諦めさせたことだと喝破したのは、元自民党で建設大臣までやった中村喜四郎である。中村はゼネコンからの収賄事件で逮捕・有罪になった。刑を終えて出て来ると、小泉純一郎の郵政選挙に無所属として出馬し当選。14期連続で議員バッジをつけているモンスターのような男である。

 彼のインタビューを中心に、中村喜四郎という人物を描いた『無敗の男』(常井健一・文藝春秋)が話題である。公選法違反疑惑の渦中にある河井案里が読んで、絶対議員を辞めないと決意を新たにしたという。

 中村は、小沢一郎などと組んで野党共闘を仕掛けているといわれるが、安倍政権批判が的を射ている。彼は、野党がだらしないといわれるが、そうではなくて、安倍政権は、国民に政治を諦めさせることに成功した特殊な長期政権で、自民党内に自浄作用がなくなったからだと指摘している。私も、日本政治の本当の危機は、そこにあると思う。

 新潮で作家の楡周平が、「東京五輪は来年も開催できない」という一文を寄稿している。要は、ヨーロッパやアメリカ、日本でコロナの感染が収まったとしても、アフリカ、中東、南米などの途上国で感染爆発が起こり、それが終息しても「完全な形」での五輪開催は困難だというのである。

 まだ特効薬さえ見つかっていないのだから、再延期または中止という最悪の事態はあり得ないことではない。

 この注目記事の最後は「命の選別」という重いテーマである。

 世界中に新型コロナウイルスが蔓延する中で「選別」という言葉がひとり歩きしている。

 先週の現代はこう伝えている。

 イタリアのコロナウイルス“爆心地”ロンバルディア州のベルガモの病院の医師は、「わが国では、70歳以上で新型肺炎が重症化した場合、2人にひとりが亡くなっている状況です。彼らに人工呼吸器を着けさせなかったらどうなるか。(中略)ただ、どうすることもできない。人工呼吸器の数が足りない以上、若く、助かる見込みの高い患者を優先して治療しなければなりません」といっている。

 楡周平も新潮で、この問題について書いている。

 新型インフルの発生に備え、国は「プレパンデミックワクチン」を備蓄しているが、その量は1000万人分しかない。そこで「新型インフル対策措置法」で、「住民接種」を行う順位を、「妊婦を含む医学的ハイリスク者」「小児」「成人・若年者」、その次に「高齢者」として、この国の将来を守ることに重点を置き、高齢者を最後にすると提示しているという。

 今回のコロナウイルスの場合も同じことだが、高齢者は、そのことをどれだけの人が知り、受け入れる覚悟ができているのかと問いかけている。

 正直にいおう。私にその覚悟はない。それをいうなら、感染爆発を前にして、今頃、各家庭にマスクを配ろうなどといい出した、安倍を含めたアホな閣僚、役人たちが、率先して覚悟を見せるべきである。

 WHOもマスクで感染は防げないといっているのに、何百億円も浪費して無駄なものを送りつける輩たちに、国民の命を守るという気概などあるはずはない。

 あまりの愚策に、安倍ベッタリの作家、百田尚樹もたまりかねて、「一つの家庭に2枚の布マスク?なんやねん、それ。大臣が勢揃いして決めたのがそれかい!アホの集まりか。」とツイッターで叫んだ。

 百田は先日も、安倍の新型コロナウイルスの対応について、「安倍総理はこれまでいいこともたくさんやってきた。しかし、新型肺炎の対応で、それらの功績はすべて吹き飛んだ」

 とツイッターに書き込んだそうだ。ようやく安倍ポチにも、事の良し悪しが判断できるようになったらしい。

 さて、今週の最後は現代の巻頭特集で締めたい。

 ワイドショーで新型コロナウイルス肺炎の感染拡大で一番恩恵を受けているのは、テレビ朝日の『モーニングショー』だそうだ。

 何しろ番組丸ごと、コロナ専門チャンネルなのだ。それも、コロナの怖さと、政府の対策を批判するばかりではなく、安倍のポチ評論家を出して、政策の宣伝までしているのだ。

 そこで毎日顔を出して名前をあげたのが岡田晴恵という白鷗大学教授である。感染症の専門家という触れ込みだが、いっていることは当り障りないことばかりである。

 岡田が、日本の感染者のうちの死者が2.1%は高いといったことがあった。

 現代で森兼啓太山形大学医学部付属病院・感染制御部長は、

「致死率は年齢や持病の有無によって大きく異なります。軽症のため、検査を受けていない人も多く、軽症者の数も含めれば、致死率は下がる」

 と批判している。

 また、ここでもよくいわれるが、すべての希望者にPCR検査を受けさせろという説だが、いくら検査キットがあっても、技術者がいなければ検査はできない。

 検査結果が出るのは通常6時間ほどかかるから、希望者が殺到すれば、順番待ちで大変なことになるそうだ。

 この特集の中で見逃せないのが、今も世界中で起きている「命の選別」である。

 先週の現代で、ミラノ在住のヴィズマーラ恵子が、「地元の新聞では、一部の病院で、『70歳以上の患者さんに対しては、大量のモルヒネを投与して安らかに逝っていただく』措置を取っているという内容が報じられています」(同)と話している。

 ニューヨークでも同じことが起きていると朝日新聞(3月30日付)が報じている。

「これまで高齢の患者が肺炎で呼吸困難に陥ったら、『挿管してほしくない』と意思表示があるケース以外はしていました。何歳であろうが、患者の意思を尊重し、生きるチャンスに懸けてみる。当たり前のことです。

 ただ、いまはそんなことはとてもできません。患者や家族がいくら挿管してほしいと言っても、『生き残る可能性が高いひと』を選ばざるをえない。患者に決定権を与えられない。平常時なら助けられるかもしれない患者を助けられないんです。これは、医師としてやりきれない。でも、そんな『命の選別』のようなことを、せざるをえない状態です」

 これからは日本でも、病院の入り口に「犬と高齢者は入るべからず」という張り紙が貼られ、疾患のない高齢者でも、検査を受けられないという事態が出来するかもしれない。

 世界中で起きている「命の選別」が、年寄りを軽視するこの国で起きないわけはないと、私は考えている。

 人工呼吸器は日本全国で3万台近くあるといわれ、政府も増産を指示しているから、今後増えることが予想されるが、肺機能が低下した重症患者の血液に酸素を送る装置であるECMO(エクモ=体外式模型人工肺)は1400台ほどしかないそうだ。

 亡くなった志村けんもこれを使ったようだが、さらにECMOを用いる治療には専門の医師と看護婦、臨床工学技士が必要だが、人材が極めて少ないといわれる。

 イタリアでは、人工呼吸器さえも60歳以上にはつけないという「シンプルな基準を設けた」(坂本知浩済生会熊本病院循環器内科部長)そうだ。

 100年以上前のスペイン風邪をもちだすまでもなく、こうしたものは、一度終息したかに見えても、再び猛威を振るうことがある。

 今回の新型コロナウイルス肺炎も、そうしたケースを考えれば、来年7月の東京五輪は不可能といってもいいだろう。

 安倍が、再び延期される東京五輪を見ながら、寂しく表舞台を去っていく姿が見えるようだ。(文中敬称略)

【巻末付録】

 合併号の現代から。

「巨匠・篠山紀信の新世界−『SiSter』」。何だかわからないけどいいな。

「名器の誕生100人が100人とも違う、女性たちの原点」

「山崎あみ、日テレ『ズムサタ』お天気キャスター−美脚公開の初グラビア」

「出口亜梨沙、Gカップをお届けします−『巨乳すぎるレポーター』で全国区」

袋とじは「新進女優・和田瞳、初ヌードを独占掲載−初主演映画で大胆濡れ場を披露」

 お次はポストから。

「高学歴グラドル−ビキニになった才媛たち 慶応義塾大学・街山みほ、福井セリナ、青山学院大・岡田紗佳ほか」

 袋とじは「大きなお姉さんは好きですか?−私、○○が大きいんです 浜崎真緒、三島奈津子、宮園ことね、葵百合香、日下部加奈」

 最後は毎度おなじみの「なをん/すずの想い出英会話」

 やはり理合併号だけあって、質量ともに現代の圧勝だな。

このニュースに関するつぶやき

  • 見出しうまいw夫人は多分、とある分野では能力が高いんやと思う。ただ、首相の奥さんは止めといた方が良かったね。何かやらかして捕まる芸能人と似たような。
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  • リーマンショックの予後を制御できず、東日本大震災でも原発事故起こしたり、予後もなんともできなかったミンスの残党さん達、読んでますか〜?(笑)
    • イイネ!48
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