待ちに待った5G! しかしスマホ購入が“大遅延” 一体何が?

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2020年04月08日 06:42  ITmedia Mobile

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写真現時点で日本における5Gルーターは、シャープ製の2機種のみ
現時点で日本における5Gルーターは、シャープ製の2機種のみ

 3月下旬に、NTTドコモ、au(KDDIと沖縄セルラー電話)、ソフトバンクが相次いで5G(第5世代移動通信システム)の商用サービスを開始しました。



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 筆者もさっそく「5Gスマホくださ〜い!」と、5Gスマートフォンを事前予約して発売日に購入……できませんでした。予想外の“落とし穴”があったのです。



 今回の「5分で知るモバイルデータ通信活用術」では、そんな5G商用サービスにまつわるあれこれを見ていきます。



●キャリアによって対応が分かれた5Gの「容量無制限」



 5Gでは、データ容量当たりの通信コストがLTE(4G)よりもさらに削減できるとされています。そのことに伴い期待されているのが、容量無制限の通信です。各キャリアの社長も、決算説明会などの場で5Gにおける容量無制限に言及していましたが、実際の対応方法は分かれました。



NTTドコモ:終了日未定のキャンペーンで容量無制限を実現



 まず、ドコモは「5Gギガホ」の契約者を対象とする終了日未定のキャンペーンとして容量無制限を実施することになりました。テザリング(インターネット共有)も対象ですが、海外ローミング中の「パケットパック海外オプション」を使った通信や、「5Gデータプラス」「データプラス」子回線における通信には月間30GBの容量制限がかかります。



 キャンペーンながら、国内での通信は容量無制限となるため、固定インターネット回線代わりに使うこともできます。海外での利用時や子回線での利用時も、スマホ単体で使う限りは、よほどのことがない限り月間30GBなら余裕をもって使えるはずです。



 ただ、Xi(LTE)契約における「ギガホ」では、月間30GB(キャンペーンで60GB)の容量を「国内の自回線」と「海外の自回線+国内外の子回線」で柔軟に分け合えます。子回線や海外でこそ大量に通信する人にとっては、5Gギガホや、同プランを親回線とする5Gデータプラス/データプラスの契約は少しだけ「不利」になりそうです。



 なお、キャンペーンが終了すると、5Gギガホの月間通信容量は100GBとなります(海外利用分や子回線利用分の制限はそのまま)。制限容量を超過した場合の通信速度は上下最大3Mbpsで、ギガホの3倍となっています。この速度制限は5Gギガホを親回線とするデータプラスにも適用されます。



 また、少し細かいポイントですが、ドコモの5Gプランには定期契約がありません(※1)。「短期間だけ容量無制限の回線が必要だ」という場合でも、従来よりは契約しやすくなりました。



(※1)FOMA(3G)やXiの定期契約のあるプランから契約変更した場合は、変更前のプランの定期契約内に解約すると、当該プランの契約解除料がかかります(参考リンク:PDF形式)



au:スマホ単体での国内データ通信で容量無制限を維持



 auは「データMAX 5G」「データMAX 5G Netflixパック」「データMAX 5G ALL STARパック」の3プランにおいて、スマホ単体での国内通信において容量無制限を実現しました。4G LTEサービス向けの「auデータMAXプラン Pro」「auデータMAXプラン Netflixパック」と同じ立て付けですが、月間通信容量が2GB以下となった場合は月額料金が自動的に1480円引きとなる点が新しいポイントです。



 ただし、テザリングやデータシェア子回線の通信分、世界データ定額の利用分(以下まとめて「定額対象外通信」)については、プランに応じて月間30GB〜80GBの容量制限があります。容量超過時の通信速度は上下最大128kbpsと、ドコモの5Gギガホよりもかなり厳しい制限です。



 4G LTEプランと比べると、定額対象外通信の容量は増えてはいますが、容量超過時の通信速度は“据え置かれて”います。定額対象外通信を多用する人は注意が必要です。



ソフトバンク:4G LTE向けプランと同じ「ギガノーカウント」を維持



 ソフトバンクは、5G専用プランは用意せず、現行の4G LTE向けプランに月額1000円の「5G基本料」をプラスすると5Gサービスを利用できるという組み立てです。5G基本料は、8月までの申し込み分はキャンペーンで2年間無料となります。



 このような組み立てなので、プランの内容自体は4G LTE向けプランと同様です。「メリハリプラン(データプランメリハリ)」を契約すると、「ギガノーカウント」の対象となる動画・SNSサービスのデータ通信は容量無制限で利用できますが、その他のデータ通信は月間50GBの上限があります。また、テザリングを利用する場合は有料オプション(月額500円)です。



●5G対応のホームルーターは“なし”



 欧米では、5Gの商用サービスが「CPE(Customer Premises Equipment)」、簡単にいうと固定設置されるワイヤレスルーターからスタートした国もあります。自宅までの「ラストワンマイル」を光ファイバーやケーブルではなく電波でつなぐために5Gを用いる、という文脈です。



 5Gスマホが複数投入されたことからも分かる通り、日本のキャリアは5Gは最初から“モバイル通信用”であるという立場です。そのためか、ラインアップに据え置き利用前提のホームルーターは見当たりません。



 ただし、5Gルーターが全く発売されていないわけではありません。auは法人向けに「Speed Wi-Fi 5G X01」を発売済みで、NTTドコモも「Wi-Fi STATION SH-52A」を5月下旬に発売する予定です。いずれもシャープ製の5Gモバイルルーターで、2.5Gbps対応の有線LAN(2.5GBASE-T)とWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)による通信に対応しています。



 3キャリアの5Gエリアを見ると、主要駅やオリンピック施設、キャリアショップなどの「スポット」にとどまります。この現状からすると、固定インターネット回線を代替しうる5G CPEは時期尚早なのかもしれません。



●サービス開始日に5Gスマホを手にできず……



 5Gの商用サービスが始まったら、早速試したいところ。商用サービスの一番手となるドコモの5Gサービスを使うべく、ドコモオンラインショップで「Galaxy S20 5G SC-51M」を予約……しようとしたのですが、いろいろあって発売日(サービス開始日)に入手できませんでした。



 まず、既存のXi/FOMA契約から変更して5Gスマホを購入する場合、「シェアパック」「2台目プラス(シェアオプション)」を契約しているとオンラインで契約変更(購入)手続きを行えません。シェアパックまたはシェアオプションを解約してから購入手続きに進む必要があります。



 「じゃあ、My docomo(Web手続き)で解除を……」と思ったのですが、掲載時現在において、「ドコモ光」とひも付けた回線では、My docomoからシェアパックや2台目プラスを解約できません。ドコモインフォメーションセンターで電話手続きをするか、ドコモショップに出向く必要があります。



 「だったら、5Gスマホを新規契約すれば良かったのではないか?」と思う人もいるでしょう。普通だったらそうなのですが、ここにも「落とし穴」がありました。



 去年(2019年)の末にオンラインショップでXiスマホの新規契約をした際は、申し込みの翌日に本人確認と契約審査が完了し、翌々日に端末が届きました。公称では「最短10日」としていますが、思ったよりも迅速に届きました(2月の連載でレビューした際に利用したギガホ回線は、この時新規契約したものでした)。



 しかし、ドコモオンラインショップにおいて新規契約の受け付けを開始したのは、サービス開始日の3月25日。つまり、新規契約では、どうやってもサービス開始日に間に合わなかったのです。せめて、公称の「最短10日」に合わせて3月15日から手続きの予約ができればよかったのですが……。



 サービス開始日の入手はいったん諦めて、ひとまず新規契約を申し込んだ所、申し込みから6日目に「お申し込みを承ることができませんでした」という旨のメールがオンラインショップから届きました。つまり、新規契約を拒否されたということです。



 新規契約できなかった理由には、2つ心当たりがあります。1つは「同一人物による短期間の新規契約」、もう1つが「個人名義で契約できる上限数に達したこと」です。



 結局、筆者のメイン回線(シェアパックの代表回線)のシェアパックを解約した上で、オンラインショップで契約変更して5Gスマホを購入することに。インフォメーションセンターに電話して、以下の手続きを一気に行いました。



・メイン回線におけるシェアパックの解約(予約)



・シェアパックの代表回線の変更手続き(他回線で旧プランを維持するため)



・ドコモ光の契約とひも付ける携帯電話回線の変更手続き



 自分が契約している別回線に移し替えたこともあり、シェアパックの代表変更はすんなり終わりました。別の家族が契約している回線を代表とする場合は、インフォメーションセンターへの電話の際に、移行先の回線を契約している家族に同席をお願いする必要があります(移行の承諾を確認するため)。



 ここまでの手続きをした後にふと気付いたのですが、これらの手続きを5Gのサービス開始日にしておけば、発売日とはいわずとも、もう少し早く5Gスマホを買えたかもしれませんね……。



 若干手間を取りましたが、ようやく筆者のメイン回線を5Gに切り替える準備はできました。4月1日付で筆者のメイン回線はシェアパックから外れ、オンラインショップで5Gスマホに契約変更できるようになったはずです。



 順調に行けば、この記事が掲載される頃には5Gスマホを手にしていると思われます。今後、ドコモの5Gサービスについても触れていく予定ですので、お楽しみに!


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