ロッテに4年ぶりの日本人2ケタ勝利投手誕生なるか!?

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2020年04月08日 11:14  ベースボールキング

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ベースボールキング

ロッテ・石川歩[撮影日=2020年2月12日]
3月20日に開幕が予定されていたプロ野球だが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、開幕が無期延期となった。新たな開幕時期に関しては、感染状況を注視しつつ4月下旬から5月上旬に発表する予定となっている。143試合の開催が難しい状況となっているものの、マリーンズがリーグ制覇を目指す上で期待したいことのひとつに「日本人投手のシーズン2ケタ勝利」がある。

 昨季のマリーンズ投手陣を振り返ると、石川歩、種市篤暉がチームトップタイの8勝をマークし、二木康太が7勝と2ケタ勝利には届かなかった。18年にボルシンガーが13勝を挙げたが、日本人投手のチーム最多勝利は、石川の9勝。17年も二木康太の7勝がチームトップだった。Aクラス入りした16年に石川が14勝、涌井が10勝を挙げたのを最後に、日本人投手の2ケタ勝利からは遠ざかっている。

 近年、リーグ制覇を果たしたチームの先発陣を振り返ると、各チームに最低でも2人の2ケタ勝利投手がいた。

▼ 最近5年間のパ優勝チームの2桁勝利投手
・15年 ソフトバンク
13勝 武田翔太
10勝 摂津 正
10勝 スタンリッジ

・16年 日本ハム
11勝 有原航平
10勝 大谷翔平
10勝 増井浩俊
10勝 高梨裕稔

・17年 ソフトバンク
16勝 東浜 巨
13勝 千賀滉大
13勝 バンデンハーク

・18年 西武
16勝 多和田真三郎
14勝 菊池雄星
11勝 榎田大樹

・19年 西武
12勝 ニール
10勝 高橋光成

 上記の通り、リーグ優勝しているチームには複数の2ケタ勝利投手がいて、直近5年のうち4度は3人以上が2ケタ勝利をマークしている。ペナントレースを“突ッパ”するためには、最低でも2人以上の2ケタ勝利投手が必要であり、現状のロッテ投手陣に目を向けると、実績のある石川と、FA権を行使して楽天から加入した美馬の2人にかかる期待は大きい。

 石川はプロ入り1年目の14年から3年連続で2ケタ勝利を達成し、昨季は一時リリーフを務めた時期もあったが、夏場に先発復帰すると、5勝0敗、防御率1.98と抜群の成績を残した。オープン戦や二軍練習試合ではやや精彩を欠いた部分もあったが、しっかりと調整してくることだろう。

 一方、新加入の美馬も、直近4年で3度規定投球回に到達し、17年には11勝をマークした。当然、今季も先発ローテーションの一角を担うことを目標に掲げており、先発で役割を果たせれば、2ケタ勝利にも期待がもてる。

 石川と同じチームトップタイの8勝をマークした種市にも期待したい。1月の自主トレでは「絶対に8勝以上しないといけないと思いますし、2ケタは勝たないといけないと思っている。そこは意地でもいきたい。研究もされるだろうし、もっと進化しないといけない」と意気込んでいた。

 軽くなった背番号同様、期待の若手からマリーンズを背負う中心投手になるためにも、今年は重要なシーズンと本人も自覚する。

 そのほかにも西野勇士、二木康太、小島和哉、岩下大輝など、頭数はそろっている。シーズンがいつ開幕するか分からない状況ではあるが、日本人投手が居並ぶマリーンズの先発陣から、複数の2ケタ勝利投手が出ることに心から期待したいところだ。


文=岩下雄太

このニュースに関するつぶやき

  • 今年の石川は期待していたんだが…これ(コロナ)ばかりは仕方無いわな!
    • イイネ!2
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