村上宗隆につづけ!各球団注目の「高卒3年目」プレイヤー【ロッテ 編】

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2020年04月08日 12:01  ベースボールキング

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ロッテ・安田尚憲
◆ ロッテの「高卒3年目」選手

 昨秋のドラフト会議では、“令和の怪物”こと佐々木朗希(大船渡高→ロッテ)に最多の4球団が競合。そのなかで奥川恭伸(星稜高→ヤクルト)と石川昂弥(東邦高→中日)にも3球団が競合し、森敬斗(桐蔭学園高→DeNA)も1位で指名を受けるなど、高校生の逸材が大きな注目を浴びた。

 思い返して見ると、その1年前には、甲子園春夏連覇の立役者となった大阪桐蔭の根尾昂(現中日)と藤原恭大(現ロッテ)のコンビが複数球団から1位指名を受け、さらに報徳学園の大型内野手・小園海斗(現広島)にも根尾と同じ最多タイの4球団が競合。このように、毎年登場するゴールデンルーキーたちにファンの注目は移っていく。


 そんな中、今回取り上げたいのが、さらに“もう1年前”のドラフト会議で指名を受けた高卒選手たち。高校通算111本塁打という看板を引っ提げ、早実・清宮幸太郎が7球団から1位指名を受けたことでも印象深いこの年だが、プロ入り後の2年で最も飛躍した選手と言えば、ヤクルトの村上宗隆だろう。

 プロ2年目の昨季、レギュラーに定着して全試合出場を果たすと、36本塁打・96打点を叩き出す大暴れ。阪神・近本光司との激しい争いを制し、新人王にも選出された。

 飛躍を遂げた同世代に追いつけ、追い越せ──。清宮や安田尚憲といった“ドラ1”組はもちろんのこと、下位指名にも楽しみな存在が多くひしめく1999〜2000年生まれの選手たち。今回はロッテの「高卒3年目選手」の現在地を見ていきたい。


◆ 「東の清宮・西の安田」

 ロッテの“高卒3年目”と言えば、ドラフト1位で入団した安田尚憲に大きな期待がかかっている。

 一巡目での指名はなかったものの、再入札では清宮幸太郎のくじ引きに敗れたロッテ・ソフトバンク・阪神の3球団から指名を受けたスラッガー。高校時代は名門・履正社の主砲として、高校通算65本の本塁打をマーク。当時は「東の清宮・西の安田」と、ドラフトの目玉と並んで評価を受けていた逸材だ。


 1年目からオープン戦で一軍に帯同も、開幕直前にファームに合流。それでも、二軍では106試合に出場して打率.271・12本塁打と堂々たる成績を記録し、シーズン終盤には一軍デビュー。東浜巨からプロ初アーチも放っている。

 しかし、一軍定着を目指したプロ2年目には大きな壁が立ちはだかる。日本ハムから大砲ブランドン・レアードが加入。安田が本職とする三塁のレギュラーを手中に収めたのだ。

 安田はファームで4番に定着。19本塁打・82打点でイースタン二冠に輝いたが、一軍での出番はなかった。レベルアップを求め、オフにはプエルトリコのウインターリーグにも参戦。濃密な1年を過ごし、勝負の3年目に向けた準備を進めてきた。


 ところが、今春のオープン戦では9試合に出場して打率.136と低迷。本塁打もゼロとアピールすることができず。オープン戦の後は再び定位置である“二軍の4番”へ。いつになるか分からない開幕までにはもう一度、一軍の舞台へと舞い戻るべく、浦和で再出発を切ったところだった。

 ファームでの安定した打撃を見ていると、「もう二軍ですることはない」という状況になりつつあったように思う。あとは一軍の舞台で結果を残す、そのキッカケが掴めるかどうか。

 チームを率いる井口資仁監督も「将来の4番バッターに」と期待をかけており、「色々なことに取り組んでチャンスを掴んで欲しいと思います」と語っている。

 高い壁を乗り越えて、3年目の飛躍を。浦和の大砲は幕張の大砲になることができるだろうか。


◆ ロッテの“高卒3年目”選手

<投手>
森遼大朗(育2位/都城商高) ※育成

<内野手>
安田尚憲(1位/履正社高)
西巻賢二(楽天6位/仙台育英高) ※今季楽天から加入

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